元エイベックスの近藤純二が2023年に立ち上げた株式会社FOR JAPANが、第1弾プロデュースグループ・ELFy(エルフィ)の結成を発表、本格始動を発表した。
ELFyは2023年10月より行われたオーディション「GIRL POP UNIT AUDITION2023」の最終メンバーから生まれたガールズグループ。グループ名には、「EXTREME LOVE FOR YOU(究極の愛をあなたへ)」という意味が込められ、音楽やパフォーマンスで感動や愛を届け、北欧神話の妖精のように人々を魅了することをコンセプトにしている。
そんなELFyの本格始動を前に、代表の近藤純二に取材を申し込んだ。近藤はエイベックスで約25年近く勤務し、名古屋営業所長だった時代にMEGARYUを大ヒットさせ、2017年からはBiSHのセールスプロモーションやマーケティング担当として参加、「BiSH逆参勤交代シリーズ」やゲリラリリースなど数々のCD SHOPを巻き込んだ施策の調整&実行役として、ファンからも認知されている存在である。なぜ独立して会社を立ち上げたのか、ELFyをどんなグループにしたいかなど気になっていたことを、ざっくばらんに訊いた。
取材&文:西澤裕郎
エイベックス名古屋営業所長だった2004年に仕掛けたMEGARYU
――近藤さんとはBiSHの現場でよくお会いしていましたが、こうやって取材させてもらうのは初めてですね。
近藤:言ったら、僕は現場の人でしたからね。
――FOR JAPANを立ち上げて、音楽ナタリーのニュースで近藤さんの顔が大々的に表示されたとき、清掃員(※BiSHファンの総称)からの反応も大きかったですね。BiSHは、いつぐらいから担当されていたんでしょう?
近藤:僕がBiSHの担当になったのは、2017年の〈BiSH NEVERMiND TOUR RELOADED〉からだったんですよ。会社からは「アイドルの担当をお願いします」って言われたんですけど、関わってみたら、全然アイドルっぽくないなと思って。僕はパンクバンドとかロックバンドも担当していたこともあるんですけど、彼女たちがパンクバンドじゃんと思った出来事があって。それは、BiSHがライブで鹿児島まで車で移動してきたときで。
――メンバーは、コースターに乗って移動していましたもんね。
近藤:36時間かけて車で来ましたって聞いたとき、この子たちマジでパンクバンドじゃん!って思ったんです。彼女たちを追いかけてくるファンの熱量もすごくて。平日もよく特典会をやっていて、僕も現場にほぼ毎日いたんですよ。メンバーとも、清掃員とも毎日顔を合わせているうちに、だんだん戦友みたいになってきて。特に、ゲリラリリースや逆参勤交代をやった時は、清掃員の熱量からして探しに行ってくれるだろうとか、そして対応してくれるCD SHOP側の反応を予想しながら考えたりしていたんです。
――清掃員との距離が近いからこそ考えられることですよね。
近藤:音楽ナタリーのニュースに清掃員の方がコメントくれたりしておりますけど、顔もわかるくらいです。大阪城ホールのワンマンの時、BiSHの顔がデカくプリントされたTシャツがグッズでありまして。アイナのお祝い(大阪城ホール公演達成)に真っ赤なバラを持ってこられて、ノリで持たされたんでバラを咥えてポーズ決めたら撮影されました。そしたら後の公演で近藤の顔がデカくプリントされたTシャツにしてくれまして、プレゼントして頂きました(笑)。裏でスタッフ・メンバーみんな笑ってました。大阪はアイナ・ジ・エンドの地元でもあるので、ジエンダー(※アイナ・ジ・エンドファンの総称)が「ありがとうございました」って言ってくれたんですよ。皆で頑張って辿り着いた訳ですけど、僕が加わって変化を感じて頂いたことは嬉しかったですね。皆さんのこと考えながら一緒にやってきた中で辿り着いたので、全員チームだと思いますよって話をしたことを今でも覚えていますね。

近藤純二
――当時の近藤さんの役職は具体的に言うと何になるんでしょう?
近藤:レーベル事業部本部の中でセールスマーケティング部門の管理職と兼務でアーティスト担当でした。具体的には管理職として部門やアーティスト別の予算実績進捗管理と、アーティスト担当としての販売促進業務全般となります。
――そもそも近藤さんは、それ以前はどんなアーティストを担当していたんですか?
近藤:アーティスト担当ではありませんが1番大きな転機は2004年頃で。当時エイベックスの名古屋営業所長だったんです。その時に岐阜出身のレゲエアーティスト『MEGARYU』を名古屋営業所発で仕掛けようと思ったんですけど、インディ時代は名古屋市内のCD SHOPでは数枚ぐらいしか売れておらず名古屋でのライブ経験もなかった。どうやって売ろうかって考えた時に、時代背景では、ケツメイシが「さくら」でミリオン出したのが2、3年ぐらい前で。名古屋でもnobodyknows+に火がついて、SEAMOが「関白」とか出して、シーモネーターからSEAMOに変わったタイミングでもあった。レゲエやヒップホップをちょっとPOPな雰囲気にすることによって広がっていくみたいな時代だったんです。そう考えるとMEGARYUのPOPなレゲエの世界観もマッチするんじゃないかなと思って。
――当時、僕も名古屋に住んでいたので、その盛り上がりは感じていました。
近藤:そこでタワーレコードと組んで、大きな展開はいらないけど、試聴機展開を3カ所ぐらい作りとにかく長く展開して欲しいってお願いして。エリアの情報発信の基幹となるお店に長く展開を作ることで、来店時にアーティストがプッシュされてると伝わる様に展開を作っていったんですよ。僕が2004年4月に担当になって、2005年7月に『上昇気流』ってアルバムが出るんですけど、ロングセールスとなり結果30万枚ぐらい売れました。エイベックスで初となる全国のメディアや媒体、CD SHOPの皆さまを対象にコンベンションを名古屋で開催しました。当時のオリコン誌に東海エリア発のヒットという記事になり僕のインタビューも出まして、エリア発のヒットを作ったと実感しました(笑)。彼らを売るために本当にいろんなことをやりましたよ。
――例えば、どんなことをしたんでしょう?
近藤:簡単に言えばこちらがやろうとしている事を、どうしたら相手に本気だと伝えることができるのか。それを徹底的に考えて、行動で伝えることですね。とにかく小さなことからコツコツと積み上げる。当時の営業担当者が浜崎あゆみやEXILEなどの営業で電話する際、必ず最後「MEGARYU、どうですか?」って一言、徹底してそれを毎回。意識がだんだんと伝わっていきますよ。日々のオーダーも欠かさずチェックして、オーダーがあれば電話を入れる。こういう地道な動きのひとつひとつが積み重なり本気でやろうとしていることが伝わる訳です。
――たしかに、そういう細かい部分が大切ですよね。
近藤:あと、ZIP-FMのレギュラーが決まり、夜帯で番組収録が始まるんですけど、僕も立ち会ったりして。営業所長が来るって他のメーカーではまず無いだろうし、だから逆に行ってみる。気にしてもらえたらそれで良いし、本気でエリアヒットさせようとしてるのかなとか、そんな風に伝われば最高です。実際、行ったところでやることはないですよ(笑)。でも、そういう細かいことをやり続けた。あと1番重要だったのが、「東海エリア出身のMEGARYU」というキャッチフレーズ。本人達は岐阜出身を大切にしてたのですが、それだとエリアが限定されて仕掛けるのが難しくて。それで、夜中テレビを見ながら考えていたら、「東海地方の天気予報」ってワードが出てきて。東海圏の人は、愛知、岐阜、三重、静岡の浜松ぐらいまでは東海だと認知してると思うので、これ、いけるんじゃないか!と思って、「東海エリア出身のMEGARYU」っていうキャッチにしたんです。僕自身の地元が名古屋ということもあり、地元の気質もわかっているので愛知・岐阜・三重・静岡みんな仲間という伝え方にしました。東海エリアというプロモーションでは最初の仕掛けだと思ってます。MEGARYUは社会現象にもなりましたから、今は抵抗なくみんなが普通に東海・TOKAIを使うようになりましたね。
――名古屋と東京以外の地域にもいたことはあったんですか?
近藤:大阪にも5年いました。ただ、当時、エイベックスのアーティスト達は、すごい勢いで売れていたんですよ。僕が入った98年は、Every Little Thingの『Time to Destination』(累計出荷数400万枚以上)が出たり。コンテンツの力が強すぎて、僕ら(当時は営業)の力はいらないくらいの勢いで。
――勝手に売れていっちゃうみたいな。
近藤:そんな中、僕はひとつ決めたことがあったんです。当時業界ナンバーワンがエイベックスでしたが、営業の力よりアーティストパワーでナンバーワンという感じが強く、個人の存在意義が希薄に映ってたんです。それで自分の担当している営業先で、メーカー各社の中でも「エイベックスの近藤さんが1番」と言われるようになる。エイベックスがナンバーワンなら、自分は担当先でナンバーワンになると決めたんです。
――なるほど。
近藤:1番になるためには、何が必要か考えて仕事をするようになりました。深い話しになりますが、求めるレベルが高くなればなるほど孤独ですね。それが今でもすごく生きており、考え方の原点となります。ちなみに大阪時代のあだ名は鬼軍曹でした(笑)。
――鬼軍曹(笑)。
近藤:その後に名古屋営業所長から東京営業所長、受託部門の管理職となります。アーティスト事務所や音楽プロダクションの窓口業務と販売促進やエリアプロモーションの担当としてHYや小林太郎、相対性理論など多くのレーベル&アーティストを担当させて頂き、Eコマース部門の管理職へ異動。そして2017年にレーベル事業本部に移動し多くのアーティスト担当となりますが、その中でBiSHとの出会いがあったわけです。
BiSHの中で20年分の答え合わせをした
――そんな近藤さんがエイベックスを辞めて、音楽プロダクション始めたのはなぜだったんでしょう?
近藤:おそらくBiSHというグループに関わらなかったら、多分今の会社はやっていないと思うんですよね。BiSHをやっている時、メンバーも、チームのスタッフたちも、その周りにいる方々もみんなすごく気持ちよく仕事ができる環境で。僕自身、BiSHを担当する前に約20年ぐらいのキャリアがあったんですけど、BiSHの中で20年分の答え合わせをしたみたいな感じだったというか。BiSHって、いろいろやらせてもらえるチームだったじゃないですか?
――アイデアを出すと挑戦させてくれる雰囲気がありましたよね。
近藤:制作担当やプランナーがまたぶっ飛んだことを言ってくるんですけど、「近藤さんならできるんじゃないか」みたいなものを持ってくるんですよ。普通じゃ無理なんですけど、自分の経験とか人間関係とかを含め、僕も挑戦されてるような感じがして。
――アルバムリリース前に、歌詞カードのついていない同音源を299円でゲリラ販売(『THE GUERRiLLA BiSH』)したり、道頓堀で船に乗ってゲリラライブをしてりできないと思っちゃいますもんね。
近藤:そうですね。そういったものも、やってやろうってじゃないかって気持ちで実現してきたんです。話を持っていくと最初は無理って言われるんですけど、一つ一つ説得して潰していくのがまた楽しいというか。絶対成功すると思っているから。そういった意味でBiSHってすごく楽しかったし、充実してました。メンバーのキャラクターも良いし、疲れた時にBiSHのライブ観てると元気をもらうんですよね。で、仕事に戻って、よし、じゃあ頑張るぞ!って。僕もチームのメンバーなんですけど、アーティストから再びエネルギーをもらって頑張れるみたいな。人にエネルギーを与えられるようなグループがBiSHだったと思うんです。
――BiSHで近藤さんが培ってきたものの答え合わせをして、次のステップとして、自分でプロダクション作ろうという考えが出てきた。
近藤:僕は2021年3月にエイベックスを辞めているんですけど、そこから2年間かけて去年の春に会社を作ったんです。でも最初は、明確に何するか答えはなかったんですよ。
――株式会社FOR JAPANという会社名は、どういう由来があるんでしょう?
近藤:すごく悩んでいたんですけど、BiSHたちと出会って、エンターテインメントの楽しさに救われた。その感謝の気持ちをみんなに伝えよう、みんなを笑顔にしようと考えるようになって。「楽しませよう」って、どんな言葉があるかなと考えたんです。直訳すると「for smile」とか色々あるんですけど、みんなのために僕はしたいと思って。みんなって言ったら、もうJAPANだなって(笑)。それで株式会社FOR JAPANにしたんですよね。
――FOR JAPANを立ち上げ、最初に打ち出したのが、ガールポップユニットオーディション『GIRL POP UNIT AUDITION2023』でした。
近藤:2020年からコロナ禍があったじゃないですか。その期間って、夢を諦めたり、人生を転換せざるを得なかった人たちが、たくさんいたと思うんです。そんな人たちに、夢を諦めずもう1回やってみようと。そんなオーディションをしたい。それが始まりでした。才能があるのに埋もれていってしまっている子もいると思ったから、年齢は24歳までに設定して。その方が、夢を諦めてしまった方が受けやすいかなというのもありました。
――現場で仕事されてきた近藤さんが、TikTokを募集の場所にしたのは、注目すべきポイントだなと思います。
近藤:やっぱり若い子たちが見ているじゃないですか。TikTokで最初オーディション募集の動画を回していた頃、街を歩いていたら、「あの人、どっかで見たことある。このおじさんだ!」みたいに、10代後半20代の子から、すれ違い側に見られたりして。そこでやっぱり今の子たちはやっぱTikTokだなっていうのは再認識しましたね。
――近藤さん自ら広告塔になっていますもんね。
近藤:顔が見えないと、人って不安になるじゃないですか? 僕は現場でいくらでも顔を出しているので、別になんとも思わない。オーディションを受ける怖さを少しでも減らしたかった。あと、これが僕のエンターテインメント性というか。見ている人が楽しいと思うことって1番いいことだと思うんです。もともと僕のことを知っている方たちからは、「腹が千切れるかと思った」とか「ここ最近1番笑った」とか連絡がくるわけですよ。別にそんなカッコつけてやることでもないし、皆が喜んでくれるのが一番でした。それが、今後作っていくクリエイティブとかいろんなものに繋がっていくとも思っています。
FLFyでは人間ってこういうものだって音楽で表したい

FLFy
――そして、同オーディションから結成されたガールズグループ「ELFy」の発表がありました。YouTubeで、デビューまでの過程が描かれた4本が上がっていますが、正式発表までに、すでにメンバーたちの顔が出ていたのが新鮮でした。
近藤:ここ数年、オーディションの状態を出すプロジェクトって、多いじゃないですか? 僕はそこは出したくないって考え方で。今後ちょっとだけ出そうと映像は撮っているんですけど、基本は出さない。なんで出さないかというと、合格していない子をネタにするのは僕の心情的には苦手で。YouTubeに出している動画も面白おかしくやってるんですけど、実際は「私たちどうなるんですか」っていう、メンバーとのやりとりがあったんですね。
――合格したけれども、この先どうなっていくのかメンバーも不安があった、と。
近藤:春からレッスンをやってきて、3ヶ月ぐらい経った時、「いつになればグループ結成できるんですか?」「オリジナル楽曲とか本当にできるんですか?」ってメンバーから聞かれて。不安でゴールが見えないみたいな。でも、こちらはもっと頑張れよって思うし。その時、メンバーと朝まで2回話し合ったんです。全部説明したら、納得してくれて、頑張るってなったんですけど、メンバー間でも色々あって。最初は合格者が7人いたんですけど、直前で2人抜けて、5人でレッスンを入ったんですけど、最終的に1人抜けて4人になった。メンバー間でも色々あったこともあって、はやく次のステップに行きたい、次のレベルに行きたいって言うので、aespaの「NEXT LEVEL」をパフォーマンス出来るのかって伝えた。なので、動画での流れは全部リアルに起こったものなんです。あのままデビューしたら本当に険しいことになるのでと思って課題を課したんです。
――あれは全部リアルの中から生まれたものだったんですね。
近藤:本当にやるんだったら、衣装ぐらい準備してあげたいと思って。で、どうせ行くんだったら楽しく撮影してきてって伝えたんです。正直、こちらも頭に来ている部分もあったから、本当に卒業検定をやりました。もし、スタッフ側が何も感じることがなかったら、徹底的にレッスンさせようと思っていました。
――エンターテインメントになっているけど、元はリアルなドキュメンの中で起こったことだったんですね。
近藤:すごく大変で、本当にやばかった時期ですね。
――でも、ELFyの結成が発表されたということは、チームとして乗り越えたということですね。
近藤:はい。そこで一致団結して動き出しました。
――ELFyは、どんなコンセプトのグループなんでしょう?
近藤:みんなを楽しませるグループを創る、エンターテインメントの基本を大事にしていきたいと思っております。オーディション時のコンセプトで、二面性を謳っているんですが、人間って表と裏って絶対あるじゃないですか? 人間ってこういうものだって音楽で表したいとか、色々思っています。あとメンバーそれぞれの個性を大事にしてます。
――楽曲に関してはどんなサウンドを想定していますか。
近藤:基本はJ-POPとEDMを取り入れたサウンドです。僕は下世話な人間なので、パーティーで流れ皆が楽しめるような音楽が好きなんです。みんなが盛り上がれるようなサウンドで、それを海外へ持っていったらどうなるかなとか考えてます。自分自身がCLUBが大好きで、そしてHOUSEやHIPHOPを踊りたくて毎日CLUBへ(笑)。その頃から知り合いのDJに外国人とかいるんですけど、いつか彼らの国でDJでかけて欲しいなと。あと、二面性を謳っているので、ライブでこんなことをやりたくて……(まだ明かせない近藤氏による驚くべきアイデアが語られた)。
日本を背負っていくぐらいの心構えを持ってエンターテインメントをやっていきたい
――それは、めちゃめちゃ楽しみですね! 4人のメンバーがどういう子たちなのかも教えていただけますか。

左からSATSUKI、MAIKA、AYURA、SHION
近藤:まず、AYURAがパフォーマンスリーダーですね。歌もダンスも、僕が見ていても引き込まれるぐらいの存在です。天性の才能なんじゃないかなと思う子。彼女は札幌出身なんですけど、この活動を1番やりたいというを情熱を感じます。さっきお話しした通りコロナのタイミングで夢が壊れて、このオーディションを見つけて、札幌から出てきていて。僕も信頼しています。人を引きるける魅力を兼ね備えたボイスを持っているので、いつかソロで歌う機会も作ってあげたいと思っています。
――続いて、MAIKAさん。
近藤:キャラクターで言ったら底抜けの明るいキャラ。本当に天津爛漫で、ちょっとバラエティ担当みたいな感じでもある。楽曲でいうと、ちょっとアクセントが効くようなところを彼女に歌ってもらっているんですけど、そこがキュートでポップで、最高ですね。普段の天神爛漫な雰囲気と、キュートでポップな歌い方に加え、ちょっとパンキッシュな感じもある。多分ライブを見たら、気持ちを持っていかれるだろうなと思っています。
――SATSUKIさんはいかがでしょう?
近藤:SATSUKIは、これからすごく変化していく子だなと思っていて。歌に真面目さが滲み出るタイプの子で、その真面目さがまたよいところですね。本当に伝わってくる空気感が優等生。「we love it ELFy」って曲があるんですけど、そこの英語のラップを歌っているんですよ。その低音のラップがかっこいいんですよ。優等生なのに低音のラップをかます。普段はふわっとして可愛いキャラなのに、ライブで表現をすると格好よくなるタイプですね。未知数な部分がどう変化するか、とても楽しみな子ですのでチェックして欲しいです。
――最後は、SHIONさん。
近藤:白髪で、見た目通りのロック好きでパンチが効いてます。声もハスキーでパンチが効いているので、声質も全然違う4人が織りなすものが、最高にいい音楽になっていくと思っていて。SHIONのハスキーな声がここに入ってくると、強烈なアクセントになるし、ロック感が出てきて、疾走感が生まれるような感じがして。グループ内では、パンキッシュで、どっちかってアウトロー的なキャラクター。全然アウトローじゃなくて真逆なんですけど、そういう雰囲気を醸し出す子です。
――今後の活動についてはどのように考えていらっしゃいますか?
近藤:楽曲も増やしておりまして3月より7月まで連続配信を軸にしながら、タワーレコード等でのミニライブの開催、オムニバス形式のライブへの出演させて頂きながら、しばらくはライブ修行をしてもらおうと思っております。その状況で単独ライブなのか、企画ライブを開催して次のステップへ進みたいと思っております。
――ELFyをどんなグループにしていきたいと思いますか?
近藤:僕としては、エンターテインメントなグループでありたい。アリーナとか光輝く場所でパフォーマンスできるエンターテインメントグループにしたいです。ショウビズの世界のライブができるようなグループというか。僕は、そういうポテンシャルは持っている子たちだと思っているので。人々を癒すって言ったら大袈裟かもしれないんですけど、本当に楽しんでほしい。今日だけは時間を忘れて盛り上がるぞみたいな。そんなグループが1番僕の中では理想的ですね。
――先ほど少し話に出ましたが、海外も視野には入れている?
近藤:それは行きたいですね。「FOR JAPAN」っていう会社名もそうですけど、日本にこういうグループがあるんだぜみたいに言えるようなグループにしたいですね。日本のJ-POPをそのまま海外に持っていってもなかなか難しいと思うので、普通に聴くとJ-POPぽくない音かもなんですけど、海外ではありそうと思えるようなサウンドをベースに楽曲を考えてます。
――世界標準の曲でありつつ、日本で聞いても受け入れられる曲なんですね。
近藤:大人も普通に聴ける、聴きたい音楽だって言ってもらえる音楽。多くの人に聴いてもらえる可能性があるってことは、裾野が広い楽曲だと思っていて。アイドルでセグメントすると、そのセグメントの人にいる人は聞けるんですけど、そこでしか受け入れられない傾向があるので、違うところも目指していける楽曲でありたいですね。
――最後に、株式会社FOR JAPANの近藤さんとしての夢を聞かせてもらえますか。
近藤:FOR JAPANも、ELFyもそうなんですけど、日本だけじゃなくて海外も目指したい。ストリーミングとかYouTubeとか、日本文化の輸出とか当然海外へのチャンスも多いわけで。別に日本を背負ってとかではないですけど、それぐらいの心構えを持ってエンターテインメントをやっていきたいなと思います。いまは渋谷のちっちゃな会社ですけど、最初から思ってやらないと絶対できないと思うので。ある日チャンスがあって突然行くじゃなくて、そう思いながらクリエイティブを作っていくことでちゃんとしたクリエイティブになっていくと思ってるので。そういう意思や志は高く持ってやっていきたいです。
■リリース情報
『Destiny’s ~運命の扉~』
2025年3月19日 0:00配信スタート
作曲:Stand Alone、Yu-ki Kokubo、YHEL
作詞:Yu-ki Kokubo、YHEL
https://big-up.style/JbLjx2q5eB
楽曲解説:
夢を追い求める者たちへの応援歌であり、自らの姿と想いを重ねた一曲。熱い想い、仲間との絆、そして前進する決意が込められ、全ての挑戦者たちへ情熱と希望を届けたい、そんな思いが込められた楽曲。
■イベントスケジュール
3月22日 タワーレコード津田沼店
3月29日 浦和パルコ 1Fエントランス
3月30日 タワーレコード横浜ビブレ店
4月9日 都内ライブハウス予定
ELFy オフィシャルサイト:https://elfy.tokyo/
公式X:https://x.com/ELFy_tokyo
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@extremeloveforyou
公式Instagram:https://www.instagram.com/elfy.tokyo/
公式YouTube:https://www.youtube.com/@ELFyOfficialChannel/featured
各種SNSまとめ:https://lit.link/ELFy