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【Road to リキッドルーム】Vol.5ーーLiVS初のトークイベント<LiVS Road to LIQUIDROOM 決起集会>で語られたリキッドへの想い

StoryWriter

写真:大橋祐希

“人間最高”をコンセプトに活動を続けるアイドルグループ、LiVS。元WACK代表・渡辺淳之介から出資を受けたALL INc.主催によるアイドルオーディション「THE LAST CHANCE PROJECT」を経て、2023年8月13日にデビュー。2024年には下北沢シャングリラ、SHIBUYA WWWXでのワンマンライブを成功させ、現在はコンニチハクリニック、スズカス・テラ、ミニ・マルコ、ユニセックス、ランルウの5人体制での活動を行なっている。

2025年8月18日、LiVSはグループ史上最大規模となる東京・恵比寿リキッドルームでのワンマンライブに挑む。StoryWriterでは、恵比寿リキッドルーム公演という大きな挑戦に向けてスタートを切ったLiVSの軌跡を、さまざまな角度から記録していく。

第5弾は、2025年6月16日(月)に東京・SHIBUYA LOFT9にて開催された、SW presents「LiVS Road to LIQUIDROOM 決起集会」のレポートを掲載する。


初のトークイベント「LiVS Road to LIQUIDROOM 決起集会」

LiVSは8月18日(月)、恵比寿LIQUIDROOMにて、グループ史上最大キャパとなるワンマンライブに挑む。

LIQUIDROOMのキャパシティは約900人。今年5月に開催された下北沢シャングリラでのワンマンは約600人規模。つまり、約1.5倍の挑戦となる。LiVSにとって、間違いなくターニングポイントになるライブ。その成功を目指し開催されたのが、今回の「LiVS Road to LIQUIDROOM 決起集会」だ。

会場は、渋谷・LOFT9。トークライブハウスであるこの場所で、LiVSはグループ初となるトークイベントを開催した。

開演時間になると、コンニチハクリニック、スズカス・テラ、ミニ・マルコ、ユニセックス、ランルウの5人と、プロデューサーのSuzuki、デザイナーでフォトグラファーの伊藤洸太、司会のSW西澤が登壇。目撃者(※LiVSファンの総称)たちと一緒に乾杯をし、イベントがスタートした。目撃者たちからは、メンバーや運営、司会者に至るまでドリンクやフードの差し入れも行われ、ライブとはまた違った和気藹々とした雰囲気の中でトークが行われていった。

2023年のアイドルオーディション「THE LAST CHANCE PROJECT」から現在に至るまで、LiVSの歩みを時系列で振り返っていく形でトークは進行した。

左から、ミニ・マルコ、ユニセックス、ランルウ、コンニチハクリニック、スズカス・テラ、

左から、ミニ・マルコ、ユニセックス、ランルウ、コンニチハクリニック、スズカス・テラ、

LiVSはこれまでにもユニークなライブ施策を数々行ってきた。生卵を持参しないと参加できないイベント〈Eater EGG Exotic LiVE〉では、目撃者のポケットの中で卵が割れるというハプニングもあったという。

パフォーマンス中にメンバーが踏んでこねたうどんを、終演後全員で試食するイベント<うどんFES>では、「Colorful」の楽曲に合わせてジャンプしながらうどんを踏みつけるというLiVSらしい混沌とした仕掛けも行ったとのこと。マルコは「うどんを踏みたくてLiVSのオーディションを受けた」のは半分本当と当時を振り返りつつ、「うどんは食べたけど、まだ踏めてない」と、再演への意欲をにじませた。

ランルウは印象的だったライブとして、メンバーがステージ上から観客を撮影する“撮影禁止ライブ”<SHOOTS YOUR SHOUTS LiVE>を回想。実はその日、カメラマンの伊藤が来られず、急遽ひねり出したアイデアだったという裏話も語られ、会場は笑いに包まれた。

2023年末、マルコが加入した合宿オーディションについても話が及ぶ。現役メンバーとして参加したスズカス・テラとランルウは、過酷だった日々を振り返った。ランルウは「つらすぎて覚えてない」と本音を吐露。コンクリはその頃、台湾旅行中で合格発表を山の中で受け取ったという珍エピソードも披露された。

左から、ユニセックス、ランルウ、コンニチハクリニック

2024年に入り、初めての24時間ライブに挑んだLiVS。当時は曲数が少なく、ユニは「ゲシュタルト崩壊するぐらい同じ曲を歌った」と苦笑いしながら語った。

そして、1周年ライブとなった下北沢シャングリラ公演。コンクリは「デビューして1カ月くらいの頃から、いつか立ちたい場所だった」と語り、ドヤ顔でステージに立ったことを笑顔で振り返った。一方、スズカスは「振り入れもやることも多すぎて頭がいっぱいになって、眠れなくなってしまった」と吐露。ゲネプロで大号泣してブチギレて帰ったというエピソードには衝撃が走った。しかし本番では「ステージは広いし、お客さんも過去一多くて、LiVSでよかったって思えたライブだった」と、1周年ライブを振り返った。

スズカス・テラ

話題は、2024年12月に発表された新曲「僕の声、跳ね返る」へ。トップシークレットマンしのだによる提供曲で、LiVSにとって新たなフェーズの象徴とも言える1曲だ。

 

マルコは「最初音源を聴いたとき、私たちに歌えるのかなって不安だったし、目撃者に受け入れてもらえるかもわからなかった」と明かした上で、「でも、新しい出会いになった曲」と語った。ユニは「音程がわからなくて、メンバーに聞いたりもしていた。“音程とかじゃなくて叫べばいいよ”って言われた」と振り返り、「初めての経験だった」と語った。

左から、ミニ・マルコ、ユニセックス

また、この曲のダンスについては、「人を置いてけぼりにする」「バグっている感じを表現する」といったテーマがあり、ランルウは「最近、改めてダンスの先生に見てもらう機会があって、腕の振りが速くなってすごいねって先生に言われた」とコメント。早くなった理由として「目撃者が一緒に振り付けをめっちゃやってくれるから、それよりも早く振りたいと思っているうちに早くなった」と、目撃者への感謝の言葉を口にした。

 

2025年の現状について、コンクリは「ダンスの先生に“まとまってきた”って言われた」と成長を実感していることを共有。スズカスは「いま、ちゃんとベクトルをパフォーマンスに注げている。運営とともにみんなでLiVSを作っていけている」と語った。

プロデューサーのSuzukiは、今年初頭のテーマが「バンドとの対バン」と定めていたことを明かし、「5月の<Shimokitazawa SOUND CRUISING 2025>出演も大きな一歩だった」と語った。

デザイン面でLiVSに携わる伊藤は、「自分の“かっこいい”にLiVSが寄ってくるように作っている。ただのデザイナーにならないように携わっているし、自分の色も反映したい」と、強い思いをにじませた。

伊藤洸太

そして、5人体制となってからロック色が強まったとされる現在のLiVSについて、ユニは「5人それぞれ声が違うからこそ、うまくロックでまとまっている」と語った。

イベントの終盤では、5月のリベンジシャングリラのアフタームービーを全員で鑑賞。その直後、Suzukiが熱い思いを吐き出す。

「マルコに“ごめんなさい”って言わせたのが悔しくて。リキッドでは、みなさんに“見てよかった”って思ってもらえるものを絶対に作りたい。本当に悔しかった。だからこそ、リキッドまでは死ぬ気で止まらずにいきたい。目撃者が応援してくれたことを糧に、一緒に走っていきたい」

Suzuki

マルコも、あのときの悔しさを受け止めたうえで語る。

「いま思い返すと、悔しいだけじゃなくて楽しかった。だからこそ、リキッドではいい景色を見せたい。それは、私自身のためでもあるし、LiVSのためでもある。いろんな感情が合わさって、“楽しい”がひとつになったらいいなって思います」

ユニは、「シャングリラのときはネガティブだった。でもステージに立ったら、自分が楽しまなかったら誰も楽しめないなと思って、ネガティブな気持ちは忘れた。リキッドに対してもまだ100%にはなれないけど、自分の気持ちと折り合いつけてやっていきたい」と静かに語った。

ランルウは、「楽屋で生乾きの衣装について、みんなにガン飛ばされました」と目撃者たちを笑わせたあとで、涙を浮かべながら、「いつのライブもそうなんですけど、“生きたいな”って思いたいんです。生きてるのが楽しいから、“人間最高!”って、たくさんの人と一緒に叫びたいです」と言葉を紡いだ。

コンクリは、「不安はあるけど、リキッドはデビューからの目標。目撃者と一緒に、今できるベストを尽くして早く迎えたい」と力強く語った。

スズカスは、「8月のシャングリラは、いい意味で大きく感じなかった。1年やってきた集大成が出せた。リキッドは2年の集大成。ちゃんと成功させて、“LiVSすごいんだぞ”って見せたい。売れたいから、がんばる」と、涙ぐみながらも笑顔で宣言した。

約90分にわたるLiVS初のトークイベント。メンバーの想い、運営スタッフの覚悟、そして目撃者の眼差しが交差するこの日、リキッドに向けた強い一体感が会場に生まれていた。

この日の空気が、2025年8月18日、恵比寿LIQUIDROOMでの“最高の景色”へとつながっていく。LiVSとともに、目撃者たちは今、新しい一歩を踏み出した。


■ライブ情報

<LiVS夏の全国ツアー>
7月5日(土)@仙台BIRD-LAND
時間:OPEN 17:00 / START 17:30

7月12日(土)@千葉LOOK
時間:OPEN 17:00 / START 17:30

7月13日(日)@浦和ナルシス
時間:OPEN 17:00 / START 17:30

7月19日(土)@大阪LIVE SQUARE 2nd LINE
時間:OPEN 17:00 / START 17:30

7月20日(日)@新栄DAYTRIVE
時間:OPEN 17:00 / START 17:30

7月27日(日)@F.A.D YOKOHAMA
時間:OPEN 17:00 / START 17:30

8月10日(日)@下北沢SHELTER
時間:OPEN 11:00 / START 11:30

https://t.livepocket.jp/t/ojw48

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