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【LiVS Road to リキッドルーム】Vol.11──作詞作曲クリエイターたちが語る、それぞれの代表曲に込めた想い

StoryWriter

“人間最高”をコンセプトに活動を続けるアイドルグループ、LiVS。元WACK代表・渡辺淳之介から出資を受けたALL INc.主催によるアイドルオーディション「THE LAST CHANCE PROJECT」を経て、2023年8月13日にデビュー。2024年には下北沢シャングリラ、SHIBUYA WWWXでのワンマンライブを成功させ、現在はコンニチハクリニック、スズカス・テラ、ミニ・マルコ、ユニセックス、ランルウの5人体制での活動を行なっている。

2025年8月18日、LiVSはグループ史上最大規模となる東京・恵比寿リキッドルームでのワンマンライブを開催する。StoryWriterでは、恵比寿リキッドルーム公演という大きな挑戦に向けてスタートを切ったLiVSの軌跡を、さまざまな角度から記録していく。

第11回目となる今回は、Vol.3で実施した作曲家・井口イチロウとエンジニア・沖悠央による2ndアルバム『Don’t Look Back』を中心にした対談に続き、楽曲クリエイターたちによる声をお届け。西山晃世、山本やすぬぴひろ(大聖堂)、クハラショウタロウ(THE DO DO DO’s)に、それぞれの楽曲に込めた想い、レコーディング時のエピソード、リキッドルームに臨むメンバーへの激励の言葉を掲載する。

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西山晃世 作詞作曲「ONE」「Letter」

 

──本楽曲に込めたテーマやコンセプト歌詞について、教えてください。

「ONE」は、<どうして報われないんだろう>というフレーズからサビが始まりますが、この歌詞は一番最初に提出したメロディ確認のデモ音源から入っていた歌詞になります。当時自分が抱えていた感情と、LiVSのメンバーそれぞれが抱えていた境遇、想いに重なるものがあり、このフレーズを軸にメロディ、サウンドを組んでいきました。作詞はamyamと共作し、彼女たちのこれまでの人生、そしてここから始まる未来を見据えた形で締めたいと話した記憶があります。

 

「Letter」は、コンクリ(コンニチハクリニック)のライブMCを元を作った楽曲になります。その日のコンクリは、過去の自分から届いた手紙の話をしていて、いま幸せと言えますか?という言葉がすごく印象的でした。誰しも人生の中で選択を繰り返し、その中で後悔や不安、期待を抱えながら生きていると思います。コンクリのMCを軸に、それを作品に残したいという話を運営さんにした記憶があります。そこから作曲を始め、スラスラと書けたことを覚えています。作詞はamyamと進め、サウンド面ではお客さんが一緒になって拳をあげることで完成する楽曲にしたいなと組み立てました。

──LiVSメンバーの声やレコーディング時の印象的なエピソードについて教えてください。

「ONE」の際、彼女たちはレコーディング自体初めてだったので、不安や緊張も抱えていたと思います。ただ、それぞれに個性を持った魅力的な声をしており、その声に彼女たちの今抱いている感情、今しかないその想いを歌として残したいと思い、ディレクションしました。中にはディレクションというよりもボーカルトレーニングのような指導を入れたり、より感情を引き出すためにレコーディングブースの電気を消したりと、さまざま試行錯誤しました。今音源を聴いても、あの瞬間しか乗せられなかった様々な想いが歌声にこもっており、ちゃんと彼女たちの瞬間芸術を形に残すことができたと感じています。

「Letter」のレコーディングに関しては、たしかこの日がマルコ初参加の作品で、その透き通るような声がとても印象的でした。また、他メンバーも定常ライブやトレーニングを経て歌唱スキルが上がっており、それぞれの個性の出し方や感情の乗せ方など、成長を感じたレコーディングでした。

──8月18日リキッドルームに臨むメンバーたちへの激励の言葉をいただけますと幸いです。

初ライブからもう2年も経ったんだね。もうみんなは立派なアーティストです。その歌で、その声で誰かの人生を変えています。ステージは自分と向き合う時間でもあるけど、お客さん一人一人の目を見て向き合って、その想いを届けてあげてください。今を精一杯生きるLiVSの姿を楽しみにしています、がんばって!

山本やすぬぴひろ(大聖堂)作詞作曲「LIVE FOREVER LOVE FOREVER」作詞「Colorful」

 

──本楽曲に込めたテーマやコンセプト歌詞について、教えてください。

「LIVE FOREVER LOVE FOREVER」は、ライブにて汗をかきまくりながら、がむしゃらに踊り、歌っているLiVSの皆さんを思い浮かべながら作りました。曲調はもちろんのこと、歌詞にも固有名詞を入れたりアンセム的なパートを盛り込んでだりなどして、コテコテに寄りつつLiVSに合うようなロックソングを自分なりに目指しました。曲名に関して、ともすればカッコ良すぎて恥ずかしいというか、ちょっとだけ恥ずかしすぎてカッコ良いというか、まあなんかコテコテだなぁと僕は思うんですけど、人間最高を謳歌するLiVSの皆さんの全力パフォーマンスの前ではそんなことどうでも良くなります!

 

「Colorful」では作詞を担当させていただきました。まだ結成直後でありLiVSがどんなグループなのかも分からない中での作業でした。曲のメロディや雰囲気を聴いた時の第一印象などから作るしかなかったのですが、送っていただいた曲のメロディや雰囲気が爽快で前向きで、且つ展開にアツさを感じたので、とにかくそのイメージで書いてみました。それからもLiVSのアルバムやEPで作詞を担当させていただく機会をいただいており、もし今取り組んでいたならこんな風に作りたいなぁとか思ったりしないこともなかったり……。LiVSはメンバーの皆さん本当に声質が違うので、実際colorfulに聴こえます。早い段階からライブを盛り上げるナンバーの一つとなっているそうで、それは嬉しいことです!

──LiVSメンバーの声やレコーディング時の印象的なエピソードについて教えてください。

先の質問でも言いましたが、やはり声質が似てる人同士がメンバー間にいないのでそこはいいなって思います。フルーツアソートとかクッキー缶とか、そういう楽しさを感じます。聞かれてもないのに、自分の頭の中でどれが好きか勝手にいつの間にか考えちゃうというか。レコーディングに関しては歌割りが印象的でした。誰がどこを歌うか、歌いたいか、歌えるか、そういうやりとりや空気感の中にメンバー個人または全体の言語化されてない意思を不意に想像しちゃったりして、なんとなく面白い気持ちになってました。

──8月18日リキッドルームに臨むメンバーたちへの激励の言葉をいただけますと幸いです。

2周年おめでとうございます! いつも通りのアツアツなステージ期待しております! 酷暑を吹っ飛ばして欲しいです! それまで皆さん体調にお気をつけてご準備の方ファイトです!

クハラショウタロウ(THE DO DO DO’s)作詞作曲「He meets」

 

──本楽曲に込めたテーマやコンセプト歌詞について、教えてください。

バンド色が強いコンセプトの方々ですので、もうまさしくロック!という気持ちを全開に作らせていただきました。自分のバンドでもそうですけど、最近は特に90‘sのオルタナ、グランジのバンドに影響を受けているので、そのエッセンスをふんだんに詰め込んだ楽曲になっているかなと。特にbloodthirsty butchersからの影響を特に受けて作った曲です。

歌詞に関してはなにか聴き手がそれぞれのストーリーを浮かべられるようなものにしようと軽く思っていた程度で、直感的に書いたもので深くは考えていないんです。それを意味のあるものとして仕上げてくれたのはLiVSのメンバーの力量だなと本当に思ってます。

──LiVSメンバーの声やレコーディング時の印象的なエピソードについて教えてください。

メンバーそれぞれに声のキャラクターがあって本当に面白いなと。個人的にはユニセックスさんの声がバンドサウンドの鋭い感じとすごいマッチしていて、とても好みです。メンバーみなさんそうですけど、歌が本当に上手いので僕から何も言うことがない。レコーディングも巻いて終わったくらいでした。

変に自分の色に染めるよりも歌う人本人の素材の良さやありのままを出してほしいので、そもそも前提としてあまり口出しはしないでおこうと思っていたのですが、本当に何も言うことなしでした(笑)。予想以上すぎて僕がむしろ力量不足を感じたくらい……。

あとは当日かけていたコンニチハクリニックさんの丸眼鏡がとても良かったです。

──8月18日リキッドルームに臨むメンバーたちへの激励の言葉をいただけますと幸いです。

かましてください! その日、どんな場所よりもカッコ良い音楽をやってください! アメリカでもイギリスでもなく、日本のリキッドルームで! ストーンズでも、OASISでもなく、LiVSが! ロックンロール!


■ライブ情報

<LiVS夏の全国ツアー>

8月10日(日)@下北沢SHELTER
時間:OPEN 11:00 / START 11:30

https://t.livepocket.jp/t/ojw48

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