【現地ルポ】ASPが英国最大級の日本文化フェスに登場、アイドルカルチャーを世界へ発信、そして初UKツアーへ

取材＆文：西澤裕郎

ASPが2025年9月21日（日）、英国ロンドン・ウェストミンスターのトラファルガー広場で開催された入場無料イベント＜Japan Matsuri＞に出演した。

＜Japan Matsuri＞は、英国で広く親しまれている、日本文化と食の最大級の年次フェスティバル。会場には日本食の屋台に加え、着物や食器、食材を扱うブースなども並び、中心には大きなステージが設置された。和太鼓やソーラン節、書道、コスプレなど、多彩な日本カルチャーにまつわるパフォーマンスが披露され、終日多くの来場者で賑わった。

その中で今回メインステージに取り上げられた日本文化のひとつが「アイドル」。その代表として登場したのがASPだった。

MCによる紹介を受け、8人のメンバーがステージに登場。自己紹介のように「ジャ・パ・ニーズガール」でライブをスタートさせると、マキシム（The Prodigy）提供の原曲をもとに制作された「TOXiC iNVASiON」、ロンドンを拠点に活動する2人組ロックユニット・WARGASMプロデュースの「MAKE A MOVE」と、イギリスに縁のある楽曲を披露。続いて「Tokyo Sky Blues」で再び“東京”を冠した楽曲に戻り、ラストは疾走感あふれるロックナンバー「Get New ミライ」で駆け抜けた。

この日の観客は、ASPを目当てに訪れたファンはもちろん、日本文化に関心のある来場者や、偶然足を運んだ現地の人々も多数。多くがスマホを構えて彼女たちの姿を撮影したり、音楽に体を揺らしたりと、ASPのパフォーマンスに強く惹きつけられていた。さらに会場内のイギリスの音楽レーベル・JPU Recordsブースでは物販に加えチェキ会も実施。現地ファンや初めてASPに触れる人々と交流し、ライブから特典会まで“アイドル”というカルチャーを包括的に体験できる場となった。

JPU Recordsのブース

JPU RecordsのTom Smith氏

そしてASPは、翌22日のブリストル公演を皮切りに、23日のマンチェスター、25日のロンドンと全3都市を巡る初のイギリスツアー＜ASP in the UK Tour＞をスタートさせる。このツアーをもってオリジナルメンバーのユメカ・ナウカナ？とモグ・ライアンが脱退することも発表されており、特別な意味を持つ旅路となる。

ASPにとって忘れられない1週間が、ここから幕を開ける。