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【LIVE REPORT】ExWHYZ、2025年ラストワンマンで3周年締めくる、DONGROSSのサプライズ登場も

StoryWriter

取材&文:西澤裕郎
写真:外林健太

ExWHYZが2025年12月27日(土)、東京・Kanadevia Hall(旧TOKYO DOME CITY HALL)にて、3周年を締めくくるワンマンライブ<‘Ⅰ’ -3rd Anniversary Final & Year End Party->を開催した。

12月20日の大阪公演にて、2026年をもってのグループ解散を発表したばかりのExWHYZ。2025年を締めくくるライブとなった本公演は、今年3月に開催された<SAKURA MUSIC FES. 2025>で初共演したcross-dominanceを迎え、生バンド編成で臨む特別な一夜となった。

開演時間の17時30分を過ぎると、cross-dominanceの3人が登場。グルーヴ溢れるジャムセッションから幕を開けたライブは、メンバー4人の登場とともに「DON’T CRY」でスタート。ダンスミュージックを基調とする彼女たちの楽曲に生楽器のダイナミズムが加わることで、サウンドはより立体的な厚みを増していく。それに応えるように、マスター(ファンの総称)たちも序盤から激しく身体を揺らし、会場の熱気は瞬く間に高まった。

年の瀬という時期と、解散の発表がされた直後ということもあってか、ステージ上の4人からは、迷いを振り切り、目の前の音楽に没頭するような、ある種の高揚感が溢れていた。

楽曲の幅広さを改めて印象づける多彩な演奏が続く中で、前半のハイライトとなったのは「As you wish」。mayuの力強く伸びのある歌声と、mahoの凛々しく芯のある歌声、mikinaのオクターブ下のコーラス、yu-kiのダイナミックなパフォーマンスが重なり合いひとつになる様は、この4人だからこそ、この4人にしか生み出せないダイナミズムに満ちていた。外林健太による黒のシックな衣装もぴったりとハマり、ライティングとともに目を奪った。

MCでmahoがこれまでの歩みを振り返り、「今年は、私たち3周年を謳ってきましたけど、もっと前から私たちは出会いの連続でここまで来ました。出会い方も、出会いの形も、それぞれだけど、今この瞬間をこうして一緒にいることは、すごく奇跡だなって年々思います。そして、こうして私が「出会いが全て」だと伝えていること自体が、出会いが生んでくれたものだなって今すごく感じています。だからこそ、出会いの輪が生んでくれたこの曲を次は歌いたいと思います」と語ると、cross-dominanceが楽曲プロデュースを手がけた「present [ExWHYZ Ver.]」へ。ライブ後半の「Our Song」では、マスターたちの合唱が響き渡り、多幸感が満ち溢れた。

体調不良による活動の一時休止から、12月20日の大阪・GORILLA HALL OSAKA公演よりステージに復帰したmayuが、「私は何をするにも悔いのないようにやろうと思って生きてるんですけど、後悔っていうものを恐れて臆病になっちゃって、動けなくなっちゃう時があります。そんな時に、後悔してもいいやって、ちょっとやけくそくらいの気持ちで、そのくらいで動いた方が、もしかしたら想像していなかったいい未来を迎えられるかもしれないなあって、ちょっと淡い期待を抱きながら歌詞を書いた曲を今から歌います」と語り、新曲「リグレット」を披露。<後悔したっていい この手で掴んだ景色を見てみたい>というフレーズが染み渡る。本編ラストの「Obsession」では、メンバーの「ジャンプ!」という声を合図に、マスターたちが一斉に跳ね上がる。重厚なバンドサウンドが轟く中、狂熱的な一体感とともに本編は締めくくられた。

鳴り止まないアンコールに応えて再登場した4人に加え、サプライズでDONGROSSO(MONDOGROSSO大沢伸一+どんぐりずによるユニット)が登場。彼らがプロデュース、feat.参加した「DON’T CRY」を、バンド編成ではなくトラックとともに披露。曲の途中で、Music Videoでダンサーをつとめた8名のダンサーからなるNAI NAI Friendsも合流し、自由でハッピーな祝祭ムードに盛り上がりは最高潮に達した。

mikinaの「みんなまだ声出せます? ラスト1つになりましょう。みんなの声聞かせてください。心の中ででもいいから、みんなで歌って。今年最高だったなって思いましょう!」という言葉から、再びバンド編成とともに「STAY WITH Me」へ。マスターたちも思い思いに楽曲に身体を委ね、ハッピーなエネルギーが会場を包んだ。

ここで、今年開催の<Wide Open Tour>で開催中止となった埼玉公演、およびmayu不在の3名で実施した長野・金沢公演の3都市において、改めて4人でのリベンジを果たすべく、2026年3月に<ExWHYZ REVENGE TOUR ‘Wide Open Again’>の開催が発表。さらに4月1日には、EMPiRE時代を通じても初となる念願のリキッドルームでのワンマン公演<ExWHYZ LIVE ‘GIVE YOU MY WORD’>の開催が発表された。mikinaが「リキッドルームならではのセットリストとかでスペシャルなライブを行おうと思ってるので、ぜひ皆さん楽しみに待っててください」と嬉しそうに語ると、大きな拍手に包まれた。

そして、yu-kiが、「みんなで「来年も頑張るぞ!えいえいおー!」をするのが恒例なんだけど、ここにいるみんな一緒にやってくれる?」と投げかけ、「2025年、本当にお疲れ様でした。2026年も最高に楽しんでいきましょう!」という言葉に全員で「えいえいおー!」と叫び、2025年のExWHYZのライブはハッピーなバイブスに包まれながら、大団円を迎えた。


■セットリスト
ExWHYZ Special Live ‘Ⅰ’ -3rd Anniversary Final & Year End Party-
1. DON’T CRY
2. FIRST STEP
3. Darling
4. Walk this way
5. ANSWER
6. There’s no limits
7. goodbye
8. As you wish
9. SHOWTIME
10. present [ExWHYZ Ver.]
11. ドラマ
12. NOT SORRY
13. Unknown Sense
14. iD
15. Our Song
16. リグレット
17. Obsession
Encore
18. DON’T CRY w/ DONGROSSO & NAI NAI Friends(ダンサー)
M19. STAY WITH Me


■ライブ情報

ExWHYZ REVENGE TOUR ‘Wide Open Again’
2026年3月1日(日)HEAVEN’S ROCK さいたま新都心VJ-3[埼玉]
OPEN 16:15 / START 17:00

2026年3月8日(日)長野CLUB JUNK BOX[長野]
OPEN 16:15 / START 17:00

2026年3月21日(土)金沢RED SUN
OPEN 17:15 / START 18:00

詳細:https://www.exwhyz.jp/news/detail/64610

ExWHYZ LIVE ‘GIVE YOU MY WORD’
2026年4月1日(水)恵比寿LIQUDROOM
OPEN 18:00 / START 19:00

詳細:https://www.exwhyz.jp/news/detail/64612

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