watch more

【LIVE REPORT】SOMOSOMO、Zepp Shinjukuで刻んだ第二章の総決算──仮想解散から半年、笑顔で迎えた過去を塗り替えた夜

StoryWriter

取材&文:西澤裕郎
写真:白石達也

7人組アイドルグループ・SOMOSOMOが2026年2月6日(金)、東京・Zepp Shinjukuにて<SOMOSOMO ONE MAN LIVE「総決算」>を開催した。

SOMOSOMOは2019年5月に結成、同年7月1日にデビューしたアイドルグループ。「全身全霊ではしゃぎ倒す」をコンセプトに掲げ、ロックを軸とした楽曲でエネルギッシュなライブパフォーマンスを行なっている。メンバーは、アルティメット ミキ、ゴゴノ コトコ、ツクヨミ ケイコ、コモレビ ヒヨリ、アオイ アオネ、トマラナイ チヒロ、シャンシャン マイの7人。

2022年12月の事務所独立・活動再開から始まった「第二章」。その集大成を飾る今回のワンマンは、約半年前の2025年7月に東京・渋谷WWW Xで開催された6周年記念ワンマン<If>とは対照的なものとなった。「仮想解散」というショッキングなテーマを掲げ、解散の可能性と向き合いながら横浜アリーナという目標を宣言したあの日。メンバーたちは笑顔でステージに立ちながらも、楽屋では「苦しくて泣きそうだった」と語った。それから約7カ月。この日のステージには、自信と笑顔に満ちた7人の姿があった。

開演5分前、プロデューサーのサカイがステージに登場すると、会場から大きな歓声が上がった。「もうこの時点で前回の入り、超えてるんちゃう?」というサカイの言葉に、そももん(※SOMOSOMOファンの呼称)たちは歓声で応える。「2年前ここでやったときは、前の事務所を独立したばかりで、ここからもう一回上にいくんだという気持ちでやったけど、今回のステージは、大成功して次に進みたいという気持ちでリキッドで発表させてもらいました」と、2024年2月のZepp Shinjukuワンマン、そして2025年3月のLiquid Roomワンマンへと繋がってきた道のりを振り返ると、「あとは楽しむだけです。楽しむ準備できてますか?」と問いかけた。そして、「ライブ後半では、第三章に向けて大きな発表をしたいと思っています」と予告し、期待を高めた。

19時。会場が暗転し、大きな歓声が起こる。モニターにはグループの歴史を辿る映像が流れた。すると突然、司会者の女性と記者風の男性たちが現れ、記者会見のような雰囲気の中、メンバー7人が登場。SOMOSOMOの「総決算」ということで、メンバーがさまざまな数字をユーモラスに読み上げると、記者風の男性が「納得いきません!」と詰め寄る。「あなたがたは数字を残していない。ただの自己満だ!」と挑発的な言葉を投げつけた。

その瞬間、アルティメット ミキが「うるせーんだよ!」と一喝。「うちらのやってきたこと、数字なんかで示せると思うか! そももんのみんな、計算機を捨てろ。過去じゃねーんだよ」と啖呵を切ると、会場は熱狂に包まれた。ゴゴノ コトコが「私たちがSOMOSOMOだ!」と叫び、オープニングSE「SOMO START」が響く。スモークが吹き上がる中、7人が力強く宣言した。「売れたいマジで!」では、ゴゴノ コトコが「でもお金も大切」と叫ぶ。その絶妙なバランス感覚こそが、今のSOMOSOMOの強さだ。客席ではのっけからミックスが打たれ、熱気が一気に高まった。

アルティメット ミキ

「米より愛して!」では和テイストのアレンジが効いた四つ打ちとともに横移動で盛り上がり、「Go my 人生!」ではサビでオーオーという叫びとともに拳が上がる。ファンの熱気も右肩上がりに高まり、落ちサビ前には「総決算」というコールが響いた。

MCでメンバーがひとりひとり自己紹介をすると、ツクヨミ ケイコが今日が第二章の総決算であることを改めて伝えた。そしてアルティメット ミキが、この日のために大きな意味を持つ数字を発表する。

「売れてるチケットが1000枚を超えています!」

会場に大きな歓声と拍手が起こった。この数字は、通常の券売に加え、メンバーたちがさまざまな企画を行い、地道に積み重ねてきた手売りチケットの努力の結晶でもある。自分たちの力でこの会場を埋めたという達成感と自信が、メンバーたちの表情に溢れていた。

ツクヨミ ケイコ

2025年3月のLiquid Roomワンマンで初披露した「大怪獣」を経て、ゴゴノ コトコが「やりたい曲いっぱいあるから今日はスペシャルメドレーをやります」と告げると、「ステラ」「TEPPEN☆」「TAnGlers」「ミーチューグッモー!」と、グループの歴史を駆け足で辿るショートメドレーへ。コモレビ ヒヨリが「こっからもっと歌って踊っていこう」と呼びかけ、「continue」「bullet through!!!!!!!!」と続けた。

トマラナイ チヒロ

ゴゴノ コトコが「まじで自由に、それぞれの楽しみ方で」と投げかけると、観客同士が肩を組んでヘッドバンキングの波が起こる。トマラナイ チヒロが「自由に遊べ!」と叫び、「完全勝利かむとぅるー」へ。楽曲途中には、メンバー全員がサインポールを客席に投げ入れるサプライズも。「目指すのは横アリだ!」という叫びとともに、「リーチライト」「never-ever」へと繋がっていく。「never-ever」では、<僕達はまだ、まだまだやれるから>という歌詞がメロディアスな旋律と掛け合わさり響く。アルティメット ミキが「いまがたのしいことがいちばんの幸せ」と叫ぶと、落ちサビのユニゾンがエモーショナルに会場を包んだ。

シャンシャン マイ

アオイ アオネ

続く曲のイントロが流れると、シャンシャン マイが感謝を述べつつ、「これからもよろしくお願いします」と気持ちを込めて「blossom」へ。落ちサビ前のアオイ アオネの歌唱がまっすぐ響く。そして「七変花」では、ファンがガチ恋口上を叫ぶなか、アルティメット ミキがメンバー、スタッフ、そしてファンへ感謝を全力で叫んだ。メンバーたちとそももんが作り上げる美しい光景だった。

MCでアルティメット ミキが「人多すぎて誰を見たらいいかわからない」と笑顔で語り、全員を見つめようとする姿が印象的だ。するとプロデューサーのサカイが再び登場。大号令メガホンを手に、ひとりひとりメンバーに想いを語っていく。2025年3月のLiquid Roomワンマンでも行われた、この演出。今回も同じ形で、メンバーたちの「今」を刻みつけた。

シャンシャン マイ「まだまだ終わったわけじゃないのでリベンジできてません。最後まで最高のライブにしましょう! リベンジするぞー!」
トマラナイ チヒロ「私は、ここで歌い続けます!」
アオイ アオネ「SOMOSOMOで、みんなとアイドルできてマジで幸せです!」
ツクヨミ ケイコ「借金もかかえたし、お客さん5人とかだったけど、でかい事務所にも負けなかったし、Zepp埋めたぞ! でもまだまだSOMOSOMOだったらいけると思ってます! それにはみんなが必要です。これからもついてきてくれるか!」
ゴゴノ コトコ「Zepp横浜もリベンジしたいぞー! ついてこいよ!」
アルティメット ミキ「すーぱーあるてぃめっとありがとう! そももんよりも誰よりも1番幸せになるのはこの私だ!これからもよろしく!」
コモレビ ヒヨリ「SOMOSOMOってガチでさいこう! このアイドル界、SOMOSOMOの音楽で変えるぞ!」

7人それぞれの言葉には、この日を迎えるまでの努力と、ここから先への覚悟が込められていた。ゴゴノ コトコが口にした「Zepp横浜もリベンジしたい」という言葉は、2025年にZepp横浜とZepp Shinjukuで2回ワンマンを行ったものの「心残り」だったことを指している。そして今回、再びZepp Shinjukuに立ち、1000枚を超えるチケットを売り上げたことで、そのリベンジを果たしつつある。

7人の宣言が終わると、VTRが流れた。画面には「2026.7.8 EXシアターワンマン開催」の文字が。そして号外が客席に配られる。この号外配布も、Liquid Roomワンマンでの演出をトレースしたものだ。同じ演出を繰り返すことで、7人体制のSOMOSOMOが着実に過去を塗り替え、前に進んでいることを示しているようであった。

ゴゴノ コトコ

ゴゴノ コトコがマイクを取り、静かに語り始めた。

「今日みたいにこうやって、みんなで同じ場所にこんなにたくさんの人が集まることってなかなかないじゃないですか。EXシアターが今発表されたけど、そこでこの全員が集まれるかって言ったら、そうじゃないと思うんですよ。みんな多分日々いろんなことと戦って悩んで過ごして、それでもこうやって楽しい時間を共に過ごせてると思うんですけど、日々心の中に持ってる目標とか夢とかに苦しまないでほしいなって思うんですよね。私もみんなもそんな思いを込めてこの曲を書きました。新曲です。聞いてください」

そして、コトコが作詞を務めたアンダーグラフプロデュースによる新曲「僕らのままで」が披露された。SOMOSOMOの新境地を開くギターロックだ。横浜アリーナという大きな目標を掲げ、数字を追い求めることの重圧。それでもなお、今ここにいる自分たちを肯定し、等身大のまま進んでいこうとする決意が伝わってくる。

コモレビ ヒヨリ

「QUEST」「With me」と、しっかり歌を聞かせるギターロック曲が続く。コモレビ ヒヨリが「明日からも今日のことを思い出して強く生きられるよう、そんな気持ちをこめて歌います」と語り、「Life」へ。レーザーが光る中、ディスコ調の「必然性ユートピア」「コンパス」で会場の熱は最高潮に達した。

アルティメット ミキが「ここにいる全員で第二章締めくくろうぜ!」と叫ぶと、ファンも全員が拳を上げてスタート。「コンパス」では特効の銀テープが舞い、「総決算、そもそもありがとう!」という声が響いた。

楽曲が終わっても、会場には「終わっちゃった感じがしない」という空気が漂っていた。するとサカイが急遽登場し、「スペシャルゲストです」と告げると、新曲「僕らのままで」を制作したアンダーグラフの真戸原直人がステージに現れた。真戸原はメンバー全員に花束を渡すサプライズを用意しており、メンバーたちは感激の表情を浮かべた。「絶対にまた書いてください」「対バンしてください」とメンバーたちが口々に想いを伝えると、真戸原も笑顔で応えた。そして、最後にエンディングのVTRが流れ、第二章の集大成としてのライブは大団円を迎えた。

約半年前、「仮想解散」というテーマで横浜アリーナへの挑戦を宣言したあの日から、SOMOSOMOは確実に前進してきた。チケットを地道に積み重ね、1000枚を超える動員を自分たちの力で作り上げた。その努力が実を結び、メンバーたちの表情には達成感と自信が溢れていた。

「数字なんかで示せると思うか」とミキは言った。しかし同時に、「でもお金も大切」と売れたいという気持ちも真っ向から語る。理想と現実、夢と数字。その両方を抱えながら、7人は前を向いて走り続ける。2026年7月8日のEXシアター7周年ワンマン。そしてその先にある横浜アリーナ。目標はまだ遠く、道のりは険しいかもしれない。それでもこの日、Zepp Shinjukuを埋め尽くしたそももんたちとともに、SOMOSOMOは第三章への確かな一歩を踏み出した。

セットリスト
1. SOMO START
2. 売れたいマジで!
3. 米より愛して!
4. Go my 人生!
5. 大怪獣
6. ショートメドレー(ステラ > TEPPEN☆ > TAnGlers > ミーチューグッモー!)
7. continue
8. bullet through!!!!!!!!
9. 完全勝利かむとぅるー
10. リーチライト
11. never-ever
12. blossom
13. 七変花
14. 僕らのままで
15. QUEST
16. With me
17. Life
18. 必然性ユートピア
19. コンパス


■ライブ情報

7周年ワンマン
2026年7月8日(水)@EX THEATER ROPPONGI

■リリース情報

SOMOSOMO
「僕らのままで」
作詞:ゴゴノ コトコ
作曲:真戸原直人
編曲:アンダーグラフ 金 旦
dr.谷口奈緒子
ba.中原一真
gt.青木サトシ
key.金 旦
振付:松井奈々

PICK UP