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【LIVE REPORT】BiTE A SHOCK、解散ライブまで駆け抜けた2年8カ月の青春「さよならじゃなく、またね」

StoryWriter

取材&文:西澤裕郎
写真:外林健太

WACK所属の男女混成ダンス&ボーカルグループ・BiTE A SHOCKが2026年3月8日(日)、東京・CLUB CRAWLにて解散ライブ<FiNAL BiTE>を2部制で開催した。

BiTE A SHOCKは、“第2のBiSH”を作るオーディション番組「BiSH THE NEXT」から生まれた、MAHiTO、SAORi、RiNA、HARUTO、RYUUSEi、HANANOからなる男女混成グループ。2023年7月17日の東京国際フォーラムでの初ライヴ<Why don’t you BiTE??>から約2年8カ月。会場には、元BiSHメンバーも駆けつけ、その勇姿を見届けた。

会場は超満員。言葉通り、BiTER(BiTE A SHOCKファンの呼称)たちがフロアを埋め尽くす中、ファン投票による人気曲で構成された第1部では、BiSH楽曲のアレンジバージョンも多数披露するスペシャルな内容となった。一方、第2部は彼らのオリジナル楽曲だけで構成された解散公演に。本記事では、第2部の様子をレポートする。


FiNAL BiTE

17時14分。客席が暗転し、オープニングSEが流れる中、6人がステージに登場。デビュー曲「Patient!!」で勢いよくライブをスタートさせると、「Overline」ではメロディアスなサビに歓声とカラフルなペンライトが会場を彩り、「SiXSHOCK」と立て続けに畳みかけた。

1人ずつ簡潔に自己紹介を済ませると、RYUUSEiが「BiTE A SHOCK最後のライブということで、今日の体力は帰る気力がないよってぐらい盛り上がっていただけたら、最後まで一緒に笑顔で駆け抜けていただけたらと思います」と語り、HANANOが「伝説だったなって思ってもらえるようなライブに今日は絶対したい」と宣言、「湿っぽいのはイヤだ」と明るく駆け抜けることを語った。

「THE NEXT」「東京HOLY NiGHT」「Give You A SHOCK」と続け、フロアの温度が上昇した後のMCでは、「いつも皆さんに見せているBiTE A SHOCKじゃない、まだ見せていない青春もあるんじゃないか」という話から、最近打ち上げをするようになったことを語った。地方遠征の際はMAHiTOの部屋に集まって打ち上げをすること、練習の後も帰らずいつまでも喋っていること、HANANOとRiNAは帰り道が違うのに途中までついていって立ち話をしてしまうことなど、メンバー同士の青春が語られ、HARUTOは「毎日一緒にいるのが幸せ」と飾らないままの想いを語った。

続く「Ready Steady Blue」で観客のクラップが会場を満たし、「夜に咲く」「抱きしめながら歌うなら、世界はギュッと愛で溢れそうだ」と続けていく。HANANOが「もっと!」と呼びかけると、曲の後半でBiTERたちの声がどんどん大きくなっていく。BiTE A SHOCKとBiTERが一緒に育ててきた空気が、そこにあった。

MCでは、昨年末から取り組んできたメンバー直筆の手紙返信企画の話へ。たくさんの返事を書いていることを「愛の腱鞘炎ですね」とMAHiTOが例え、RiNAが「バイショはBiSHを越しましたって書いてあって。それを見た瞬間、頑張ってきてよかったなと思いました」と、BiTERから受け取った言葉の重さを語った。SAORiは「自分1人じゃないなってすごく思いますし、BiTE A SHOCKのストーリーを1歩1歩歩んできてくれたんだなと思って」と感謝を述べた。

HANANOが傘を持ち開きはじまる「僕らの足跡」で魅せると、6人は「カノープス」を気持ちを込めてじっくり歌い上げた。「言えない言葉」ではラストサビをBiTERたちも合唱。「以上BiTE A SHOCKでした。ありがとうございました」と挨拶し、6人はステージを後にした。

「ワン・モア・バイト」という拍手とアンコールの声が次第に声が大きくなっていく中、6人が再びステージへ。昨年12月の解散発表ライブで初披露された「第何次青春」を全身全霊でパフォーマンス。そして、6人それぞれがマイクを握った。

MAHiTO

MAHiTO「ここでMCを挟むことは前々から決まっていて、何を自分がここで思うか1週間前ぐらいからドキドキしてました。今思うことを率直に言うと、後悔はない、です。今まで2年半色々ありました。きついこともたくさんありました。僕はオーディションを広告で見つけて受けたんですけど、あの時受けてよかったなと、そしてBiTE A SHOCKになれてよかったなと。本当にメンバー全員が5人いいやつなんですよ。情に熱くて。毎日一緒にいすぎてムカつく時も、多分お互いにあったと思います。僕も適当な時あるし。ただ、情に熱くて本当にいいやつだって思います。毎日会いすぎたから、1年に1回ぐらいはご飯にでも行きましょう」

HANANOをはじめ他のメンバーたちから「もうちょっと会おうよ!」と突っ込みが入り、笑いが溢れた。

MAHiTO「本当にBiTERの皆さんが応援してくれたから、今の僕たちBiTE A SHOCKがあると思ってます。僕が、今ここで後悔ないとスパンと言えるのは、皆さんのおかげです。本当に今までBiTE A SHOCKをありがとうございました。以上MAHiTOでした」

SAORi

SAORi「今日は<FiNAL BiTE>にお越しくださりありがとうございます。約2年半の活動を通して、貴重な体験をたくさんさせていただいて、みんなに出会えてとても嬉しいし、とっても楽しかったです。オーディション時に渡辺さんから『どんなことをしたいですか?』って聞かれた時に、『ライブをしたいです』って答えて。その夢も叶ったし、たくさんの人に愛されてとっても嬉しかったです。BiTERみんなに出会わせてくれた渡辺さんやBiSHの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。そして、今まで応援してくれたBiTERにも感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。BiTE A SHOCKをたくさん応援してくれて、たくさんの愛をくれて、そして幸せな時間をありがとうございました」

RiNA

RiNA「今日は遠いところから、近いところから、いろんないろんな思いを背負って、この場に来てくださって本当にありがとうございます。6歳の頃から看護師になることが夢だったんですけど、その夢を辞めてまで飛び込んだ世界は、本当に愛で溢れた最高な日々でした。第二のBiSHとして始まって、いろんな壁が多かったりとかしたけど、メンバーやBiTERの皆さんといろんなことを乗り越えて、BiTE A SHOCKは唯一無二のBiTE A SHOCKになれたと思います。本当に自信を持って、胸を張って最後の最後に絶対言ってやろうって思ってたことがあって。BiTE A SHOCKは唯一無二の存在です。そんなBiTE A SHOCKを一緒に作ってくれて、たくさんの愛で育ててくれて、たくさんの絆で紡いでくれて、本当にありがとうございました。そして、BiTE A SHOCKを作るきっかけを下さった渡辺さんとBiSHの皆さん、多くの方々が関わってBiTE A SHOCKができたこと、本当に心から大感謝祭……」。

客席からどよめきが起こり、「いい感じだったのに、急にスシローじゃん!」とメンバーたちが突っ込んで笑いが溢れた。

RiNA「ほんとに大感謝祭りです。ほんと私はBiTE A SHOCKになれてよかったし、みんなと出会えてよかったです。ほんとにありがとうございました」

HARUTO

HARUTO「今日はラストの僕たちのステージに来てくださって本当にありがとうございます。2年半前までは普通に学生をしてたんですけど、こうやってBiTE A SHOCKとしてデビューして、本当にいろんなことを経験でき、BiTE A SHOCKでデビューできて本当によかったなと思っています。家族のようにあったかいBiTERと一緒に走り抜けることができ、本当にBiTE A SHOCKでできてよかったです。ありがとうございました」

RYUUSEi

RYUUSEi「BiTE A SHOCKになって2年半。最近本当に考えることが多くて、早すぎて、1年ぐらいって言ってもおかしくないなと思う、そんな怒涛な日々で。いろんな思い出はあるんですけど、ほんとに素敵な2年半を過ごせたなと心からの感謝でいっぱいなんですけれども、僕たちが6人こうやっていられるのは、間違いなくBiTERのおかげです。僕自身は、自分のために頑張るっていうのがあまり得意じゃなくって。誰かが笑顔になったらとか、誰か元気になったらいいなとか、そういうのが1番モチベーションになってて。僕の中で1番大切だったものは、このライブであなたと目を合わせて、会話して、音楽して、今日幸せだったなっていう1日を作ること。今こうやってあなたとこのパンパンのフロアで会話ができていることが本当に嬉しいです。BiTE A SHOCKを忘れないでほしいとか、ずっと覚えててほしいっていうよりも、何か悩んだ時とか、プレイリストでシャッフル流れてきたとか、そういうので『BiTE A SHOCKとあの時青春してたな』っていう一瞬一瞬を思い出してくれる方が僕は嬉しいので、ぜひプレイリストにBiTE A SHOCKを残したままでいてください。数年後ああいうことあったなっていう思い出の1つに、僕たちBiTE A SHOCKがなれていたら僕は本当に幸せです。本当にあなたに出会えてよかったと心から思っています。僕は僕でよかったし、BiTE A SHOCKになれて本当に良かったです。2年半ありがとうございました」

そしてHANANOが最後に口を開いた。目は涙で溢れている。そんなHANANOを静かに見守るBiTERたち。「今日頑張った方だよ。みんな泣かないで」。その言葉に対し、「誰のセリフや」とメンバーに突っ込まれながら、静かに、しかし真っ直ぐに語り始めた。

HANANO

HANANO「『BiSH THE NEXT』のオーディションを受ける1番最初の書類に、『愛と感謝を届けたいです。届けられるような人になりたいです』って書いて送ったんですけど、その時、(セントチヒロ・)チッチさんが言っている『愛と感謝』っていう言葉が大好きで、この人かっこいいなと思って、私もこんな人になりたいなと思って書いたんですけど、今考えたら、その頃、愛とか感謝ってなんなのかまだあまりわかってなかったんじゃないかなって思います。BiTE A SHOCKになって、こうやって皆さんと出会って初めて私は愛することを知りました。愛することって辛いです。でも、そのくらいみんなが愛おしいです。そのくらい、この6人のBiTERが私は大好きです。WACKに入って、バイショに入って初めて愛することを知りました。人として1個おっきくなれたんじゃないかなって思ってます。みんなからもらったこの愛を胸に、この6人全員がみんなからおっきい愛をもらってるので、この愛を胸にこれからも噛みついて粘っていきますので、『またね』だと思って、これからもお互い一生懸命生きていきましょう。本当に私に愛を教えてくれて、BiTE A SHOCKを応援してくれて本当にありがとうございました」。

「最後はみんなと一緒に声出して盛り上がれる曲と、みんなに私たちが届けたい曲を持ってきたので、ここで最後1つになってBiTE A SHOCK終わろうと思います」と、「雨が上がったら」の男女ペアのコーラスがBiTE A SHOCKらしさを体現すると、MAHiTOが「これが最後だぞ、お前ら叫べ!」とフロアに向かって叫び、ラスト「常夏プラネット」へ。バイショの中でも一際盛り上がる楽曲を、メンバーもBiTERたちも全力で楽しみながら一体感を生み出した。

「以上、BiTE A SHOCKでした」と、おなじみのポーズを決め、客席からは「せーの、ありがとう!」という声が投げかけられた。RYUUSEiは「公約達成しました。泣き虫2人(HANANOとRYUUSEi)だったけど、泣きませんでした」と涙を浮かべながらも笑い、「あっという間でしたね。人としても、グループとしても大きくなれました。本当に支えてくれてありがとうございました」と締めくくった。

最後は、メンバー同士、BiTER同士隣の人と手をつなぎ、BiTE A SHOCKの掛け声とともに手を上げる。エンドSEに「第何次青春」が流れる中、BiSHから受け取ったバトンを6人は自分たちの色に染め上げて走り抜け、最後まで笑顔で、「さよなら」ではなく「またね」で終えた。

そこにあるのは、6人で全力で駆け抜けた、BiTE A SHOCKの青春だった。

BiTE A SHOCKと元BiSHのセントチヒロ・チッチ

BiTE A SHOCKと元BiSHのハシヤスメ・アツコ、モモコグミカンパニー、MISATO ANDO

FiNAL BiTE
セットリスト

第1部
1. in case…
2. Patient!!
3. THE NEXT
4. サヨナラサラバ
5. Dolls
6. 抱きしめながら歌うなら、世界はギュッと愛で溢れそうだ
7. Overline
8. カノープス
9. リズム
10. For Me
11. 雨が上がったら
12. SiXSHOCK
13. 言えない言葉
14. 常夏プラネット
EN1. オーケストラ
EN2. 第何次青春

第2部
1. Patient!!
2. Overline
3. SiXSHOCK
4. THE NEXT
5. 東京HOLY NiGHT
6. Give You A SHOCK
7. Ready Steady Blue
8. 夜に咲く
9. 抱きしめながら歌うなら、世界はギュッと愛で溢れそうだ
10. 僕らの足跡
11. カノープス
12. 言えない言葉
EN1. 第何次青春
EN2. 雨が上がったら
EN3. 常夏プラネット

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