
取材&文:西澤裕郎
WACK所属のアイドルグループ・ASP の近年のアートワークを手がける JACKSON kaki。3DCGを軸に、映像、VJ、インスタレーション、XR表現までを横断するマルチメディアアーティストとして活動してきた彼は、クラブカルチャーや実験的な音楽シーンを背景に、国内外で作品を発表してきた。MUTEK.JPへの出演をはじめ、ライブ演出や展示、オーディオビジュアルパフォーマンスなど、その表現領域は多岐にわたる。
ASPとは、2024年4月リリースの「Black Nails」を起点に、武道館公演でのVJ演出、配信シングル「BA-BY」「Pipe Dream」のアートディレクターとして関わりを重ね、グループのフェーズごとに異なる視覚表現を提示し続けてきた。本インタビューでは、ASPとともに拡張されていった表現のプロセスと、その背後にある思考、制作の裏側について話を聞いた。
※本記事は、分冊百科型フリーペーパー最新号〈2月号・Vol.31〉に掲載されたものに加筆修正したものです。
JACKSON kakiはアーティスト、DJ、VJ、ディレクター、グラフィックデザイナーとして活動する。3DCGや映像、パフォーマンス、インスタレーション、サウンドなどのマルチメディアの表現に取り組み、身体とテクノロジーの関係性を脱臼的感覚に落とし込む。VJとしてはMONDO GROSSOやEYヨなどの国内のアーティストから、Two ShellやKode 9などの海外のアーティストとのコラボレーションを行い、クラブシーンを中心に活動する。アーティストとしては国内のギャラリーなどの展示の参加や、海外の美術館でのAudio Visualのライブを行う。
「都市」や「街」をベースにしながら、そこに脳みそがあるというイメージが浮かんだ
――kakiさんがASPのプロジェクトに最初に参加されたのは、2024年4月のシングル「Black Nails」でした。最初に依頼を受けた時、率直にどう思われましたか。
当時はASPのことを正直あまり知らなかったんですけど、WACK自体はメディアなどで目にしていて、やっぱり渡辺(淳之介)さんの印象が強かったですね。それと同時に、WACKのような女性グループ、いわゆるアイドルとの仕事をがっつりやるのが初めてで。僕自身クラブシーンを中心に活動してきたので、「僕がやっていいのかな?」という気持ちも正直ありました。ただ、「Black Nails」の作詞作曲を手がけているAFJB——Age FactoryとJUBEEくんは、もともと僕がアートワークを担当していたり、今もAge Factoryと関わりがあったりして。そういう繋がりがあったので、「これなら自分が関わっても面白そうだな」と思えた部分もありました。
――ASPの楽曲やMV、アートワークをご覧になった時は、どんな印象を持たれましたか。
作曲陣に知り合いや、もともと知っている人が多かったので、そこに関してはすごく信頼できましたし、純粋に面白いなと思いました。Yoji Igarashiさんのサウンドも以前から好きでしたし、pecoriさんの楽曲も、そういう音楽の質感自体がかなり好みで。一時期、普通にずっと聴いていたくらいなので、自分がそこに関われるというのは素直に嬉しかったですね。
――「Black Nails」のビジュアルにおけるアートディレクションやジャケットは、どのようなアプローチで制作されたのでしょうか。
JACKSON kakiがアートディレクターを務めたASPアーティスト写真
「Black Nails」を初めて聴いた時、かなりロックで激しいサウンドだなという印象を受けました。それまでのASPの楽曲は、ポップで明るいイメージのものも多かったので、アートワークも、もっとエッジーな雰囲気を出せたらいいなと考えました。ちょうどその頃、自分の中で2000年代のアヴリル・ラヴィーンだったり、ニルヴァーナに代表される90年代のオルタナティブロック周辺のファッション感や、エッジーなスタイルに改めて面白さを感じていて。そうした要素を引用しながら、黒をベースに、少しグランジ感がありつつもモードさのある仕上がりを目指しました。一方で、ジャケットに関しては、もっとシュールな表現に振り切ってもいいんじゃないかと思って。アンバランスさがある方が、逆にWACKらしいというか、ASPらしいというイメージが自分の中にあって。そこでは、僕がメインで取り組んでいるシュールな3DCGの手法を使って制作しています。
――改めて見ると、かなり印象的なジャケットですよね。このビジュアルは、どのようなところから着想して、こうしたモチーフに辿り着いたのでしょうか。

「Black Nails」アートワーク
このジャケットは、ニューヨークを拠点に活動している現代美術家・3DCGアーティストの Beeple がリファレンスになっていて。NFTが大きな話題になった時期に、彼の作品がものすごい金額で落札されたこともありましたけど、表現としてはすごくシニカルで、皮肉が効いている。社会的な記号を扱ったり、アメリカのアーティストならではの文脈でトランプの顔を使ったりとか。僕自身、すごく好きなアーティストで、影響もかなり受けています。そういう背景もあって、自分なりにシニカルな表現をやってみたいと思った時に、「都市」や「街」をベースにしながら、そこに脳みそがあるというイメージが浮かびました。僕は養老孟司さんが好きなんですけど、養老さんの著書に『唯脳論』という本があって、都市が脳化していく、みたいな話が出てくるんです。そういうイメージも自分の中にありました。ジャケットに猿が登場しているのは、『猿の惑星』へのオマージュだったり。そうした複数のイメージをザッピングするように組み合わせて、都市や街が持つシニカルな側面を描きつつ、真ん中には、そこから抜け出して上を目指していく存在としてASPがいる、という構図にしたかった。だから、「Black Nails」という文字が入った指輪が、ドカンと突き出しているようなイメージになっています。
――アイドルという言葉自体、「偶像」という意味もありますよね。その中で、WACKのアーティストは、どちらかというと隠すよりも「さらけ出す」ことをモチーフにしてきたグループが多い印象があります。その点でも、この表現はすごくマッチしているように感じます。
本当にその通りだなと思います。隠されている部分を見せる、さらけ出す、という感覚は、かなりWACKらしいし、ASPにもすごく合っていると思います。実際に制作していても、「そんなところまでやっていいの?」って思うような表現にも結構オッケーが出るんですよね。お客さんも、そういう部分を期待していると思いますし、僕自身もそうした表現に挑戦できることで、メジャーな音楽シーンへの希望を感じることがありました。ちょっと変わった表現やシニカルな表現って、オーバーグラウンドではなかなか通りづらい面もあると思うんです。でも、ASPやWACKという存在が間に入ることで、「オーバーグラウンドにも、こんな世界があるんだ」ということを届けられる。そのきっかけになっているのが、すごく面白いなと感じています。実際に日本武道館にも関わらせてもらって、まだまだ日本の音楽シーンには面白い部分がたくさんあるなと思いましたし、「自分も日本でも、まだまだいろんな活動ができるな」と感じるきっかけにもなりましたね。
日本武道館公演でのVJ演出
――武道館公演では、VJも担当されていましたよね。
全体のディレクションは、服部(昌孝)さんのプロダクションであるHattori Pro.が手がけていて、その中にLEDを使った映像演出のパートのディレクションを僕が担当させてもらった形です。僕ひとりでやったというよりも、インディペンデントに活動しているアーティストを中心に何人かの作家に声をかけて、その全体をディレクションしながら映像を制作しました。リアルタイムでエフェクトをかけるシーンもあったりして、かなりいろいろなことをやらせてもらいましたね。
――改めて振り返っても、かなりサイケデリックで度肝を抜かれました。
いや、本当にそれは僕自身も思っていました。「ここまでやらせてもらっていいんだ?」という感覚はありましたね。メンバーからもすごく好評でしたし、結果的にすごくいいステージが作れたなと思っています。やれて本当によかったです。
――日本武道館という大きな場所での演出にあたって、kakiさん自身はどんなことを大切にして臨まれたのでしょうか。
まず大前提として、楽曲の世界観を映像によって拡張したい、という思いはずっとありました。VJや映像演出をやるうえで、そこは一番大事にしていた部分です。それに加えて、映像の質や表現の幅も、できる限り広げたいと思っていました。僕自身がすべて映像を作ると、どうしても3DCGがメインになるんですけど、今回はそうならないように意識していて。3DCGを使うにしても、もっとポップで明るい表現を得意とするアーティストをブッキングしたり、逆に僕が苦手な2Dアニメーションを得意とする方に参加してもらったりしました。一緒に制作してくれた中に、naka renyaくんというアニメーション作家/グラフィックデザイナーがいるんですが、彼はその後、NCT WISHのアートワークを手がけるなど、海外でも評価されるポップな表現を持っている方なんです。そういったポップな要素も取り入れつつ、楽曲によってはダークな表現を入れたり、かなりエッジーな映像を使ったり、逆にがっつり実写を入れたり、カメラエフェクトをかけたりと、本当に幅広い表現を盛り込みました。1曲1曲が独立した世界観を持ちながらも、全体としてはひとつの流れとして成立すること。そして、観ていて純粋に楽しいと思えること。その両方を意識しながら、曲ごとにどんどん表情が変わっていく構成を考えていました。
――巨大なだるまの映像も印象的でした。
まさに、あれもシュールな表現をやりたいと思って生まれたものですね。多摩美術大学出身で3DCGアーティストとして活動している、しばしんさんという方が、個人制作でだるまの映像やVJをやっているのを見ていて。ちょうど「darma」という曲もありましたし、だるまをフィーチャーした演出をやりたいなと思って声をかけたんです。そしたら快く引き受けてくれて、ASPのロゴ入りのだるまを映像に入れてくれたりして。あの演出は、かなり好評でしたね。
一番意味がわからないものを作ったら面白いんじゃないか
――続いて、配信シングル「Get New ミライ」のアートワークを担当されました。ストリート感のある雰囲気で、これまでとはまた違ったテイストですよね。
僕が「Black Nails」のアートワークを担当して、その次に出たアルバムのアートワークは僕の知り合いでもあるohianaさんが手がけていたんです。ohianaさんとはかなり長い付き合いで、コロナ前くらいから関わりがあって。彼の作品もかなりエッジーで、ゴシック寄りというか、ダークな表現が続いていた印象があったからこそ、逆に「ここで自分が、すごく明るいものを作ったらどうなるんだろう?」という挑戦をしてみたくなったんです。ガツンと前に進んでいくような、順張りの元気さみたいなものを出してみたいなというのを、このアートディレクションでは考えていました。

「Get New ミライ」時のアーティスト写真

「Get New ミライ」アートワーク
その中で、海外のストリート系の雑誌だったり、言葉にするのが少し難しいんですけど、いわゆる「時代の空気感」みたいなものも意識していて。2024年末くらいから、3DCGのような作り込まれた表現よりも、手書き感だったり、iPhoneで撮った動画をそのままアップしたような質感だったり、そういうピュアネスを重視する感覚が若い世代を中心に世界的に広がってきているんじゃないかなというのを自分の肌感で感じていたんです。そうなると、デジタルな表現ではあっても、どこか身体性が見えるものの方が面白いなと思って。メンバー全員の写真を切り抜いて、スクラップブックを作るような感覚でアートワークを組み立てていきました。背景のビジュアルも、iPadで手書きしたり、フリー素材やシェイプを組み合わせたりしながら作っていて、誰かの日記帳を覗き見しているような感覚を出したい、という意図がありました。
――そうした手書き感の中に、少しモザイクっぽい処理が入っているのも印象的ですよね。
やっぱり僕がやると、どうしてもそうなっちゃうんですよね(笑)。自分の中では、かなり振り切った表現をしたつもりではあったんですけど、それでもなお出てしまう癖みたいなものがあって。それが多分、自分らしさなんだろうな、とは思っています。
――続く「BA-BY」も、また大きく印象が変わりますよね。だんだんと擬人化というか、生き物のような存在になっていく。その変容には、どんなテーマがあったのでしょうか。

「BA-BY」アートワーク
「BA-BY」に関しては、かなり楽曲に沿って考えた部分が大きいですね。そもそも「バービー」という架空の生き物が存在している、という設定があって、楽曲自体もどこか実体のない生物を歌っているような感覚があったんです。それを自分なりにイメージしていく中で、カオスさというか、「よくわからないけど、確かに存在している何か」みたいなものを表現したい、というのが「BA-BY」のジャケットで意識していたポイントでした。一方で、「Pipe Dream」になると、また状況が全然違っていて。メンバーが抜けたり、5月に解散するという話も、それとなく耳に入ってきていたりして、どうしても空気感としてはシリアスになりがちだった。だからこそ、逆に「一番意味がわからないものを作ったら面白いんじゃないか」と思って。ここに来てこれ?みたいな、「この先どうなっていくんだろう?」という、ちょっとした期待感というか、どんでん返しのような感覚を出したかったんですよね。実は、「Pipe Dream」のジャケットを渡辺さんに提案する時、2パターン用意していて。ひとつは、最終的に採用された、おじさんの顔がドーンと大きく出ている案。もうひとつは、犬や猫といった動物が変な顔をしているパターン。でも、渡辺さんから「おじさんの方でいこう」と言われて、「ああ、やっぱりこれがWACKだな」と思いましたね。アイドルの先に、ああいう3DCGのおじさんを出していいのか?という感覚も含めて、これはかなり攻めているなと。自分の中では、「最後の最後で、一番大きなどんでん返しをやりたい」という気持ちもあって。その極端さを、そのままビジュアルに落とし込んだという感覚でした。

「Pipe Dream」アートワーク
――動物をモチーフにする案もあったんですね。
動物が仰天しているような表情、犬や猫が「え?」ってなっている感じ、そういう何とも言えない表情って、個人的にすごく好きなんです。ASPに限らず、WACKのアーティストを見ていると、毎回こちらの感情を複雑にさせてくるじゃないですか。その気持ちを、表情で表現したいというイメージは、ずっと自分の中にありました。だから、「ポップな動物でいくか」「おじさんの顔をバツンと出すか」という、かなり振り切った2択を用意して提案したんですけど、結果的におじさん案が採用された、という流れですね。最終的には、そうした複数のモチーフをコラージュ的に配置していく形になりました。
――「BA-BY」では、MVも担当されていますよね。このMVは、どのような経緯で制作されたのでしょうか。
プロダクションは、これまでと同じくHattori Pro.で。まず最初に服部さんと沖(鷹信)さんと僕の3人で、「どんなMVを作るか」という草案を出し合ったんです。その時点で、僕がやるなら結構むちゃくちゃなものを作りたいよね、という話になって。初期の平成とか、昭和後期のテレビ番組にあった、あの無茶苦茶さみたいな感覚を引用できたら面白いなと思っていました。3DCG的な文脈で言うと、僕は「ウゴウゴルーガ」がすごく好きで。あと、当時の番組であったようなデスマッチさせよう、みたいなアイデアが出たりもしたんです。最終的にデスマッチまではいかなかったんですけど、リングは使いたいなという気持ちはずっとあって。ちょうどその頃、幡ヶ谷で野外プロレスをやっているのを観に行って、「めちゃくちゃ面白いな」と思ったんですよね。プロレスというより、喧嘩っぽいというか、体を張っている感じ。その身体性はぜひ表現したいなと思いました。そこで「リングを手配したいです」と相談したら、本当にHattori Pro.が手配してくれて。撮影では、ふざけた要素も入れつつ、編集自体は僕がやっていたんですけど、一度きれいにまとめたものを、あえて全部崩してデジタルグリッチを入れたりしました。ただ整ったMVにするのではなくて、「なんだこれは?」と思われるような映像にしたかった。文脈や脈絡が、いきなり抜け落ちるような感覚が、今回のMVでは自分の中で一番やりたかったことでした。
「オルタナティブ」って、こういうことなんじゃないか

――一方で「Pipe Dream」は、解散が発表されている中でのリリースでもありました。その状況を踏まえて、作品やアプローチは変わるものなのでしょうか。
僕としては、解散云々の前に、まず呼んでもらえたこと自体がすごく嬉しかったんです。ASPの場合、基本的には、1作ごとにアートディレクターが変わって、どんどん雰囲気が変化していく。そんな中で、僕は3回くらい関わらせてもらっていて。それはレーベルのエイベックスの方だけじゃなくて、メンバーからも信頼してもらえているからだと思っていて、そこは本当にありがたかったですね。回数を重ねるごとに、メンバーとの距離感もどんどん縮まっていって、「BA-BY」あたりからは、彼女たちのSNSも頻繁にチェックするようになったりして。感覚としては、もう制作チームの一員というより、ほとんどチームメンバーみたいな気持ちで関わっていました。だから、解散がゴールとして決まっている、という状況はもちろん理解していましたけど、それ以上に、目の前にある彼女たちの活動や、今チームとしてやるべきこと、そしてお客さんにどう発信していくか、ということを大事にしたかった。解散を意識するというよりは、「今、何をやるべきか」に集中して取り組んだ、という感覚ですね。
――メンバーとの距離もかなり近くなったという話がありましたが、kakiさんから見たASPのメンバーそれぞれのキャラクターやグループとしての在り方は、どう映っているのでしょうか。
全然別の文脈なんですけど、DOMMUNEでトークセッションをする機会があって。そこで音楽の話題になり、僕が「アイドルの変化」について話したんです。たとえば、2005年から2010年くらいにかけて、AKB48やSKE48、その後に乃木坂46が登場して、いわゆる秋元康プロデュースのアイドルが台頭していった時期って、「卒業」や「涙」、「ゴール」といったテーマや、クラス感、国民性みたいなものを背負って発信していたと思うんです。それに対して、ここ数年でバズったアーティストとして挙げられるCUTIE STREETや、FRUITS ZIPPERを中心としたKAWAII LAB.の流れを見ると、SNS、特にInstagramやTikTokを軸に、「自己肯定感」や「アップデート」といったテーマを歌っている。その変化はすごく象徴的だなと思っていて。
――たしかに時代とともに価値観が大きく変わっていますよね。
2000年代後半から2020年代にかけて、アイドルや女性グループが発信する内容は明らかに変わってきている。そこにK-POPの影響も入ってきて、日本のJ-POP自体が、かなり多様な表現を内包するようになってきた中で、WACKやASPって、良くも悪くも、そこからずれにずれている存在だと思うんです。歌詞も、ニルヴァーナを聴いている感覚に近いというか、意味があるようでないような言葉の羅列が突然出てきたりして。使い古された言葉かもしれないですけど、「オルタナティブ」って、こういうことなんじゃないかなと感じる瞬間がある。それが、僕にとってはすごく面白いところでもある。もちろん、それは渡辺淳之介さんの意図や、WACKとしての思想があってこそだと思うんですけど、その世界観についていけるメンバーである、ということ自体が、まずとてつもないなと思うんですよね。個々のキャラクターや個性以前に、「そこについてこられる」という前提が成立している。その時点で、さすがだなと。実際に彼女たちと音楽の話をしていても、「それ聴いてるんだ」と驚くことも多いですし、みんな一筋縄ではいかない趣味や感覚を持っている。それがちゃんとキャラクターにも出ているし、ライブを観ていても、「全部出し切ってるな」と感じる瞬間が多い。だから、僕は本当に全員を強くリスペクトしています。対バンイベントなどで、バンドと一緒に新宿LOFTに立っている姿を観ても、いわゆる「アイドル」や「女性グループ」というより、感覚としては普通にバンドシーンにいるアーティストに近い。僕自身が普段聴いている音楽や関わってきたシーンとも、そこまで感覚がズレていないんだろうな、と思える部分があって。そういう意味でも、すごく信頼できる存在だなと感じていますね。
――ASPは5月に解散を迎えるわけですが、メンバーに期待すること、あるいは何かメッセージをいただけますか?
そうですね……まだ自分の中でも、はっきりとした「決意」みたいなところまではいっていないんですけど、とにかく最後まで走り抜いてほしいな、という気持ちがあります。終わりが見えてくると、どうしてもそこばかりを意識してしまう瞬間もあると思うんです。でも、僕にとって音楽を聴くという行為は、「残り続けるもの」だと思っていて。ライブの一瞬一瞬の表現も、その場にいた人の心に残るし、何気ない出来事が数年後になってもふと蘇ったり、何かとして残り続けることがある。その瞬間には何かが大きく変わった実感はなくても、後になってじわじわと大きな意味を持ってくる瞬間って確かにあると思うんです。5月というのは、ひとつの区切りではあると思います。でも、ライブをすること、音楽が残されること、その行為自体が、ずっと先まで続いていくものでもある。そういう意味で、ASPという存在は、形を変えながらも残り続けていくものだと思っています。だからこそ、彼女たち自身にも、「ASPは残っていくものなんだ」という感覚を最後まで大切にしてほしい。そんなふうに、僕は思っています。
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■リリース情報

ASP
Major 6th Single『Pipe Dream』
発売日:2026年1月14日(水)
各ショップリンク:https://avex.lnk.to/asp_6thsg
Downloads & Streaming:https://avex.lnk.to/asp_pipedream_str
■ライブ情報
This is ASP’s final tour
2026年4月4日(土) [福岡] DRUM SON
2026年4月11日(土) [愛知] JAMMIN’
2026年4月25日(土) [宮城] LIVE HOUSE enn 2nd
2026年4月29日(水・祝) [大阪] OSAKA MUSE
2026年5月4日(月・祝) [東京都] Spotify O-WEST



