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GANG PARADEの分裂から完全復活までを振り返る──13人体制として生まれ変わった第二章のはじまり

StoryWriter

2023年6月29日、BiSHが東京ドームでのワンマンライヴをもって解散する。パンクという武器を手にオーバーグラウンドへ飛び出し、ジャンルに縛られないスタイルとセンセーショナルな施策で様々なファンを獲得。50人キャパのライヴハウスからスタートし、ロックフェスをはじめ、国民的番組である紅白歌合戦にまで出場を果たした。2023年はひとつの時代の終わりを告げるとともに新たな時代の幕開けの1年になるかもしれない。

そんなBiSHと同じ事務所のWACKに所属し、2014年から活動をスタートさせたグループが現・GANG PARADE、通称ギャンパレだ。WACK代表の渡辺淳之介が前職のつばさレコーズ時代に結成したBiSのメンバーだったカミヤサキがミズタマリと結成したプラニメが全てのはじまりで、その後、POP、GANG PARADEと名前を変え、グループが2つに分裂する時期もありながら、現在は13人体制で活動を続けている。

その歴史は長く複雑だ。以前2014年から2019年までまとめたが、さらなる激動の日々を経ていることを踏まえ、本記事では2020年から2022年までの歴史をまとめてみたい。

2020年 カミヤサキの脱退発表、ギャンパレ解体、2つのグループへの分裂

2020年はギャンパレにとって解体の1年だった。

年明け1月3日、グループの創設者であるカミヤサキが5月22日の東京・中野サンプラザホール公演をもってグループを脱退することを発表した。それは、かつてBiSの創設者であるプー・ルイが卒業を発表したときに匹敵するくらいの大きな衝撃を、アイドル業界中心に世間へ与えた。

カミヤはギャンパレの創設者というだけでなく当時のWACKの顔ともいえる存在で、他グループのメンバーからも慕われる精神的支柱となっていた。そんなカミヤが脱退することで、ギャンパレはどうなってしまうのか。特に彼女に憧れて加入したヤママチミキは大きなショックを受けていた。

そもそもカミヤの脱退だけでなく、その後のグループ解体に至る背景にはギャンパレの歯車がどこか狂ってきていたこともあった。2019年末に個別取材をした際、メンバー全員が口を揃えて「グループがあまりよくない状態だ」と吐露していた。言葉だけでなく、取材中に涙を流すメンバーも少なくなかった。彼女たちは自分たちがなぜうまくいっていないのか、どうすればいいのか原因がわからないことに悩んでいるようでもあった。

2月20日には、メンバーのハルナ・バッ・チーンから「本日付けで脱退したい」と申し出があったことにより突然脱退が発表。その日はWACK所属グループ全組出演のWACK TOUR 2020 “WACK FUCKiN’PARTY”が東京Zepp Tokyoにて開催予定で、急遽メンバーが1人欠けた状態でステージに立つこととなった。あまりに突然の出来事に当時のメンバーたちは戸惑いを感じていたが、それ以上に「やってやるよ!」というがむしゃらさを持っていたことを覚えている。

そう、ギャンパレは逆境の中で闘志を見せ、乗り越えることで物語を産んできたグループなのだ。そういう意味で、当時のギャンパレがうまくいかなくなっていたのは、メジャーデビューをし、中野サンプラザ公演も満員にするなど、順調に物事が運びすぎていることがひとつの原因だったのかもしれない。

そんなジレンマの中でグループにとって大きな解体が行われる。

3月に行われたWACK合同オーディション2020最終日の結果発表でWAggからキラ・メイが昇格することが発表された直後、GO TO THE BEDSとPARADISESの2チームに分裂することが発表されたのだ。

午後には早速ニコニコ生放送で「GO TO THE BEDS / PARADISES 所信表明特番」が配信され、4月1日にGO TO THE BEDSとPARADISESによるスプリットアルバム『G/P』のリリースが発表された。

実は合宿前の3月18日にタワーレコード限定でゲリラ発売された謎CD『GP?』に収録されていたのは2グループのレコーディング音源で、メンバーたちは合宿以前に分裂を知らされていたのだ。この分裂は、ギャンパレというグループの本質の見直しを図るための解体であり、この解体によってメンバーが脱退することがなかったことからもメンバーたちも分裂を納得していたことが推測できる。

ギャンパレ解体と時を同じくして、新型コロナウィルスが全世界を襲った。その影響をGO TO THE BEDSとPARADISESも直撃することとなる。

それをダイレクトにくらったのが、4月12日から5月23日にかけて行う予定だった初のホールツアー「GANG PARADE MY FIRST HALL TOUR」の全公演延期だ。本来であればギャンパレとして最後のツアーを周り、セミファイナルの5月22日の中野サンプラザ公演でカミヤサキの最終公演を、5月23日の中野サンプラザ公演で新メンバーのキラ・メイのお披露目公演を行う予定だったが、振替公演も含めて全公演が中止となってしまった。

結局、カミヤサキはライブを行うことなく予定通り5月22日をもってグループから脱退することとなる。同時に、コロナウイルスの騒動が収束後、1日限りでカミヤサキが復活しギャンパレのライブを開催するためのクラウドファンディングが実施され21,166,000円の支援を集めることとなった。

そこから1年後の2021年5月22日、カミヤサキの脱退ライブ「FOREVER GANG PARADE FOREVER」が中野サンプラザにて2部制で開催された。GO TO THE BEDS、PARADISESとして活動していたメンバーたちに加え、グループ脱退後は振付師として活躍していたカミヤが加わり、この日限り9人体制のGANG PARADEとしてワンマンライヴが行われた。

1年越しのギャンパレとしての大舞台。この日を迎えるために、GO TO THE BEDS、PARADISESそれぞれの活動の合間を縫って練習し挑んだライヴ。全員で集まれる機会は多くなかったというが、ギャンパレ時代に培った振り付けは皆、身体が覚えていた。

かつてカミヤは脳味噌も筋肉と言われるくらいストイックで頑固なところがあったが、この日はいい意味でリラックスしており、メンバーたちとの雰囲気もとてもよかった。

こうして考えると、カミヤサキを中心としてGANG PARADEを最もいい形で終わらせるために、結果的に1年間の空白期間は必要だったように思える。グループ脱退を決めたときのカミヤは、どこか自信や目標を喪失したような顔をしていたし、メンバーたちも余裕がなくなっていたようにも見えた。それが、カミヤも自信を持って迷いなくステージに立っていたし、他のメンバーたちも楽しむ余裕を持てていた。

GANG PARADEは他グループに比べて苦難が多い中で這いつくばって登ってきたグループだ。それと同時に、とても明るくて人懐っこくて、エネルギーに溢れたグループでもある。そんな彼女たちの魅力が余すことなく発揮されたライヴでカミヤサキを送り出せたことは、本人たちにとっても、遊び人たちにとっても、本当に幸せなことだったに違いない。

こうして約7年間にわたるGANG PARADEの第一章は幕を閉じた。

GO TO THE BEDSとPARADISES

ここからは2つに分裂したGO TO THE BEDSとPARADISESの物語に触れていきたい。

メンバーはキャリア順に2つに分けられており、最初の衣装には「老」と「若」という文字が入っていた。

それぞれ明確にコンセプトや活動方針に違いがあり、簡単に言ってしまえば、GO TO THE BEDSはそれまでのWACKらしい苦難を乗り越える物語や激しいロック調の楽曲をメインに、PARADISESはそれまでWACKで運用していなかったInstagramやTikTokを活用し可愛らしくフレッシュでポップなアイドルらしい路線で活動を始めた。

それぞれのグループが同会場で同日の別時間帯でライヴを行うことはあったが、ギャンパレ時代のときのように全員で一緒に賑やかに集まって活動することはほとんどなく、あくまで別グループとして活動を行なっていった。

GO TO THE BEDSの物語

GO TO THE BEDSは、ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、ユイ・ガ・ドクソンの5人体制で活動がスタート。ファンはSLEEPER(スリーパー)と呼ばれた。

初ライヴは、コロナ禍真っ只中の2020年8月1日。パシフィコ横浜で開催されたWACKグループ総出演の無観客有料配信ライヴ〈WACK FUCKiN’SORRY PARTY〉だった。しかし、ココ・パーティン・ココが“個人的な事情で不参加”となったため、9月6日に神奈川・横浜関内ホールにて開催された〈ARE YOU SLEEPER?〉が5人揃ってのお披露目ライヴとなった。

初ワンマン当日の0時、新曲「現状間違いなくGO TO THE BEDS」がゲリラ配信され、SNSを中心に賛否両論を巻き起こした。グループの状況を描いたような辛辣な歌詞と同時に、MVが全裸・うんこ・103回連発パフォーマンスというWACKの過去のセンセーショナルな動画のオマージュをつめこんだものだったのだ。

 

さらに9月21日から27日にかけて、メンバーたちが無人島で過ごすサバイバル企画「現状間違いなくGO TO THE BEDS in 無人島」が行われニコ生放送で中継された。これまで100kmマラソンや24時間イベントという過酷な施策はあったが、自分たちでイカダを作り海をわたって脱出する前代未聞の企画となった。

一方で、ユーモラスな企画もやれるのがGO TO THE BEDSらしさのひとつでもある。2021年4月1日にはココ・パーティン・ココが演歌歌手「藤原ここ」として「約束」でソロデビュー。着物姿で渋谷の街でダウンロードコード付き名刺を配るなどWACKらしいユニークな施策を行った。その日の夜にニコニコ生放送で実施されたデビュー記念記者会見でエイプリルフールのネタであることが明らかになり、その日限りで藤原ここは引退した。

2021年1月1日からは東京都・中野heavy sick ZEROにて10日間連続で毎日2公演の10名限定ライブ「GO TO THE BEDS 10DAYS!! ~From2021~」を開催。元日に1年でライヴを200本行うことを宣言し、2月からは都内10箇所16公演を廻るライブハウスツアー「FEAR OF THE DARK TOUR」を開催するなど、大小問わずライヴハウスをめぐりパフォーマンスを重ねていった。身も心も全身全霊で挑む企画とライヴを行っていく中でグループは経験値を上げていった。

そして3月に行われた「WACK合同合宿オーディション2021」で、オーディション候補生だったもしもしチャン(仮称)が合格、GO TO THE BEDSに加入することとなった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響によりお披露目ライヴは無観客でニコニコ生放送での配信となったが、もしもしチャン(仮称)はチャンベイビーとしてデビューを果たした。

その後、チャンベイビーを加えた6人体制で初の全国ツアー「COME AS YOU ARE TOUR」をはじめ、関東ツアー「ALL THE RIGHT REASONS TOUR」、全国ツアー「THE GETAWAY TOUR」などライヴを積み重ね、目標に掲げていた年間200本のライヴを達成した。

PARADISESの物語

PARADISESはテラシマユウカ、月ノウサギ、ナルハワールド、2020年WACK合同合宿オーディションでWAggから昇格したキラ・メイの4人で活動をスタート。ファンはココナッツと呼ばれた。

WACK初の公式グループInstagram開設し、パステルカラーの衣装や爽やかなMV、明るいポップな楽曲などアイドルらしさを追求した活動を行ない、これまでのWACKの方向性にはないフレッシュな見せ方をしていった。

 

8月1日、パシフィコ横浜で開催されたWACKグループ総出演の無観客有料配信ライヴ〈WACK FUCKiN’SORRY PARTY〉で初ライヴを行い、9月6日に神奈川・横浜関内ホールで開催された〈初めまして、楽園です。〉で初ワンマンを実施した。遊園地やテーマパークを想起させるようなオープニングSEではじまり、かわいらしくエンターテインメントを追求する姿を見せた。

10月には同事務所所属の育成ユニットWAggより新メンバーを追加するオーディション〈PARADISESの素晴らしき未来〉が約3ヶ月に渡りスタート。WAggのメンバー5人がオーディションに参加し、PARADISESとWAggで新曲「PLEASE LISTEN TO MY」を制作。

 

WAggメンバーたちが中心の企画ではあったものの、師弟制度を結びPARADISESメンバーがパートナーとなったメンバーを育成するなどお互いが成長する機会となった。1泊2日の合宿も行われ、その様子はニコニコ生放送にて放送された。

12月26日にサンリオピューロランドで開催された〈PARADISESとWAggの素晴らしき未来 -FINAL STAGE-」FINAL MISSION〉でウタウウタの昇格が発表。同時に、月ノウサギが半年間の期間限定でWAggへレンタル移籍することも発表された。2月28日にウタウウタ加入後初のワンマンライヴがSHIBUYA WWWにて行われ4人体制で活動を行なっていった。

そして3月に行われた「WACK合同合宿オーディション2021」で、オーディション候補生だったコーラ(仮称)がPARADISESに加入することが決定。新型コロナウイルス感染症拡大の影響によりお披露目ライヴは無観客でニコニコ生放送での配信となったが、コーラ(仮称)はキャ・ノンとしてデビューを果たした。

6月27日に月ノはWaggでのラストライヴを行いPARADISESに復帰したが、その矢先の7月9日にウタウウタが「グループとの方向性の違い」により脱退を発表。その直後に始まったライヴツアーはテラシマユウカ、月ノウサギ、ナルハワールド、キラ・メイ、キャ・ノンでの5人体制で行うこととなった。またナルハワールドが10月22日から」学業に専念するため」活動を休止することとなった。

2021年 2つのグループの接近と予兆

約1年半かけてそれぞれのグループとしての色を持っていった2つのグループは突如交差し始める。

2021年10月2日に開催された「TOKYO IDOL FESTIVAL 2021」でのWACK特別ステージ「WACK presents DREAMLIGHTS in TIF」にて、GO TO THE BEDSとPARADISESのメンバー全員が交換されることが渡辺淳之介から発表された。メンバーはその発表を知らされておらず、ステージ上で驚いた様子を見せた。

11月からは交換したメンバーでツーマンツアー「GO TO PARADISE TOUR」を開催、12月15日に交換状態でスプリット盤『G⇔P』のリリースを行なった。この交換がいつまで続くのか、そして年明けの予定も明らかになっておらず、もはや何が起こってもおかしくない状況の中で年末を迎えることとなった。

GANG PARADE再始動(2022年1月~)

実はギャンパレ再始動を予感させる出来事がなかったわけではない。

2021年3月に開催されたWACK合宿オーディション2021に参加したココ・パーティン・ココ、テラシマユウカ、月ノウサギが3人でペアを組み「pretty pretty good」を披露。合宿という舞台の中、それまでとは見違えるような堂々とした表情とパフォーマンスを見せ、ギャンパレ魂を見せつけていた。とはいえ、その一回きりでギャンパレが再始動するとは、その時点では誰も予測していなかっただろう。

2021年12月31日。GO TO THE BEDSとPARADISES のメンバーたちは、「YouTuberとしての活動も始める」と伝えられWACK会議室に集められた。マネージャーからスマホを回収され外部の情報がまったくわからない中で、YouTubeの企画会議と撮影をし年を越した。

新年を迎えた朝4時。突如ヤママチがマネージャーから新聞を渡され、そこには“パレエドは続く”というフレーズとともに「GANG PARADE再始動いたします。」の文字が。驚きとともに歓喜の声をあげるメンバーたち。こうしてギャンパレは約1年9ヶ月の分裂期間を経て、再始動することとなった。

元日からほぼ寝ずに振り入れをし、翌日1月2日に「GANG PARADE 再始動ライブ」をSpotify O-WEST で開催。再始動後初ライヴに参加するためには、1月2日にタワーレコード渋谷店で予約が開始されるシングル『PARADE GOES ON』の抽選会でチケット当選を引き当てる必要があり、早朝から入場券を求める大勢の遊び人が列を作った。プレミアムチケットを手に入れることができた約300人弱が見守るなか復活ライヴを開催。翌日3日にもライヴを行い、同じく大勢の遊び人たちが列を作り抽選に臨んだ。

1月27日には新体制初となる新曲「PARADE GOES ON」を配信、全国9都市10ヶ所を巡るツアー〈GANG PARADE THE GREATEST SHOW TOUR〉を開催するなど、復活の勢いそのままにギャンパレは活動を加速させていった。

 

3月26日にはWACK合宿オーディション2022が行われ、WAggのアイナスターが昇格、候補生のタンタン(仮)が加入が決定。あわせて、休業中だったナルハワールドが復帰することも発表された。5月21日に神奈川・Yokohama Bay Hallで新体制初ライヴを開催し、タンタン(仮)はカ能セイという名前でデビュー、アイナスターとナルハワールドも加わり、新生GANG PARADEは13人体制で活動をスタートさせた。

そこから13名体制での活動は加速していく。初シングル「シグナル」を7月にリリース、11月10日には13人体制最大キャパのZepp Hanedaにて秋ツアー〈EVERYTHING MUST GO TOUR〉ファイナルをチケットSOLD OUTの中で開催。11月16日にはメジャー4thシングル「Priority」、11月21日にはキャリア全曲を収録した137曲入りのベストアルバム『WELCOME TO GANG PARADE (COMPLETE EDITION)』を配信リリースするなど、13人体制の新生GANG PARADEは、新曲とともに過去楽曲も13人体制ver.でリリースしなおし躍進を続けている。

以上、駆け足ではあったが2020年のGANG PARADE解体からの3年間を振り返ってみて思うのは、グループの解体はギャンパレにとって間違いなく必要だったということだ。

解体前と解体後のGANG PARADEは同じグループであって本質的な部分が大きく変わっている。カミヤサキ時代のGANG PARADEは、軍隊と形容されるくらいストイックで逆境を乗り越えることで成長してきたグループだった。それに対し13人体制のGANG PARADEは、グループが掲げる“みんなの遊び場”をより体現させるハッピーで楽しい空間を生み出すグループとなった。いい意味で、カミヤサキの影や、逆境を乗り越えることで語られてきた物語が必要なくなった。

その変化の要因として、グループの解体はもちろんだが、新しく加入したメンバーたちが吹かせた新しい風も大きい。チャンベビー、キャ・ノン、アイナスター、カ能セイは、かつてのギャンパレを知ってはいても、実際に内情の雰囲気を直接的に経験していない。そんな彼女たちのマインドがいい方向に機能し、新しい価値観がギャンパレの中に混ざり合っている。特に、ギャルマインドの強いカ能セイの加入はギャンパレに新しい価値観をもたらした。

もし分裂期間やカミヤサキの脱退ライヴのタイミングが違っていたらいまの形にはなってなかったことだろう。また、2つのグループに分裂した状態で、メンバーたちがそれぞれのグループに本気で打ち込んでいなかったら、このような復活劇もなかったに違いない。

2022年はGANG PARADEの再始動と、13人体制形成の1年でもあった。2023年は、本当の意味でGANG PARADE第二章として新しい物語を生み出していくステップの1年となるであろう。

加入した時期や乗り越えてきた苦難はメンバーそれぞれではあるが、そんな13人が集まってこそ作ることができる“みんなの遊び場”を、もっともっと広げていってほしいし、それができる可能性を信じている。

GANG PARADEは、2023年7月からグループ結成10年目を迎える。WACKで最も歴史の長いグループである彼女たちの未来を作っていくのは彼女たち自身であり、その物語が多くの遊び人たちを笑顔にすることを楽しみにしている。

取材&文:西澤裕郎
TOP写真:まくらあさみ


GANG PARADE PROFILE

「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する、ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、テラシマユウカ、ユイ・ガ・ドクソン、月ノウサギ、キラ・メイ、チャンベイビー、キャ・ノン、ナルハワールド、アイナスター、カ能セイの13人からなるアイドルグループ。
2014年に結成されたプラニメが前身ユニットで、2度の改名とメンバーの増減を経て、 2019年4月17日にワーナーミュージック・ジャパン内のレーベル「FUELED BY MENTAIKO」よりシングル『ブランニューパレード』でメジャーデビュー。
2020年3月よりGO TO THE BEDSとPARADISESの2グループに分裂し活動開始。精力的にライブを実施し、2021年には両グループ合わせて270本ものライブを敢行。
2022年1月1日、満を持して再結成を果たし、3月9日にはメジャー2ndシングル『PARADE GOES ON』をリリース。
3月26日WACK合宿合同オーディション2022にて同事務所WAggより「アイナスター」と候補生より「カ能セイ」の加入が決定。
5月21日『GANG PARADE THE GREATEST SHOW TOUR 』YOKOHAMA BAY HALL公演より学業専念のため活動休止中だったナルハワールドも復帰し、新メンバー2名も加わった13人体制での活動がスタートした。

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