BiS、BiSH、GANG PARADE、EMPiREのマネジメントを行うWACKが、2018年3月12~18日にかけて開催している合宿型合同オーディション「WACK合同オーディション2018」。
今回の合宿オーディションには、書類審査と2次オーディションを通過した24名に加え、現役メンバーも(2日目から)参加。
BiSからは、ペリ・ウブ、パン・ルナリーフィ、
BiSHからは、モモコグミカンパニー、
GANG PARADEからは、キャン・マイカ、
が参加している。
また、最終日の3月18日(日)には、大阪城音楽堂にて、入場無料のフリー・イベント「WACK EXHiBiTiON」が開催。合格者の発表に加え、BiSH、BiS、GANG PARADE、EMPiREがライヴを行う予定となっている。
その様子は最終日までニコニコ生放送ですべて中継される。
前半:http://live.nicovideo.jp/watch/lv310349013
後半:http://live.nicovideo.jp/embed/lv311592262
壱岐島での合宿も5日目。外は小雨が降り、横風が窓を揺らしている。
6時15分。昨晩脱落を告げられたチョウショージメグミとヒラノノゾムの2名に対する救済措置が行われた。BiSの楽曲「パプリカ」が流れる最中、スクワットを多くした1名が残留となる。
「泣いても笑っても1曲勝負となります」。渡辺淳之介がそう告げ、「パプリカ」のスクワット勝負がはじまった。
お互い同じペースでスクワットをはじめたが、徐々に差がついていく。たんたんとペースを保つチョウショージに対し、ヒラノは動きが止まりがちになる。小さな声で「痛い…」とつぶやくと、サビ部分で「痛いーーー!!」と悲鳴にも似た悲痛な叫びが旅館のロビーを包んだ。チョウショージは最後まで止まることなく、表情も大きく変えることなくスクワットをやりきった。結果は以下の通り。
ヒラノノゾム 94回
チョウショージメグミ 144回
144回のスクワットをしたチョウショージメグミが救済、残留を決めた。
一方でヒラノは体育座りで髪で顔を隠しながら「ごめんなさい、ごめんなさい」と言い続けていた。この合宿で最も悲壮感の漂うこのシーンに、周りにいたスタッフたちは声を出すことなくみつめることしかできなかった。
6時25分。救済措置から時間をおかずに早朝マラソンが行われた。小雨が降り、風が吹く中、スタートを切った10人の候補者と4人のWACKメンバーたち。1.5kmの中継ポイントにはいつも通り、食べなければいけない・飲まなければ進めないアイテムが上位4名分用意されていた。昨日は1位が大きなバームクーヘンだったが、今回は1位は梅干し、2位はクラッカー、3位はメロンパン、4位は三ツ矢サイダー500ml。
最終的な結果は以下のとおり。
1位 パン・ルナリーフィ
2位 アユナ・C
3位 モモコグミカンパニー
4位 ミチハヤシリオ
5位 みみらんど
6位 ペリ・ウブ
7位 セントチヒロ・テッテ
8位 キャン・マイカ
9位 リソリソ
10位 ヤヤ・エイトプリンス
11位 ヨコヤマヒナ
12位 ガミヤサキ
13位 オレンジコバンパイア
14位 チョウショージメグミ
3日連続でパン・ルナリーフィが1位、アユナ・Cが2位を獲得した。また、連日のように中継地点で苦戦しTOP3に入ることのできていないキャン・マイカは、この日もメロンパンに苦しめられ8位という結果に。
その後の朝食では、いつも通りデスソース入りの食事を探しながら席につき、「いただきます」をして食事がはじまった。マラソンで上位に入ることのできなかったキャン・マイカが昨日に続き、自ら白飯にデスソースをかけてもらうよう志願。けっして辛さに強いわけでないマイカが、「努力」をもって「運命」をかえようとする姿が印象的だった。
その後、14名はダンス練習のためスポーツセンターへ。10名の候補生たちと4名のWACKメンバーは、2つのチームに別れ、ダンス発表に向けて練習を行なった。
キャン・マイカ&ペリ・ウブ Team
課題曲:BiS「レリビ」
・ガミヤサキ
・オレンジコバンパイア
・ヨコヤマヒナ
・チョウショージメグミ
・みみらんど
モモコグミカンパニー&パン・ルナリーフィ Team
課題曲:BiSH「BiSH-星が瞬く夜に-」
・リソリソ
・ミチハヤシリオ
・ヤヤ・エイトプリンス
・セントチヒロ・テッテ
・アユナ・C
発表は本日12時より行われる。
また、脱落となったヒラノノゾムは港へ向かい、離島を後にすることとなった(※強風のため、本日の壱岐発の船の便が欠航となった)。
以下に、ヒラノノゾムのインタヴューコメントを掲載する。
ヒラノノゾム
私は文章を作るのが好きなので、昨日の救済措置の作文は得意だったんですよ。その夜、再び脱落って言われてからが1番しんどくて。救済措置がスクワットだったじゃないですか? 作文は気持ちでどうにかできたけど、スクワットは気持ちで足をあげようと思ってもあがらないことがある。体が極限までボロボロだったから、ダメかもしれないって不安な部分はありました。私はもともとWACKが大好きだから、なにがこの合宿で求められているかを来る前からすごく考えていて。WACKはドラマっぽいことが好きなんだろうなと思ったから、私も1番視聴者が「うおーー」ってなるようなことをやろうと考えていたんです。コメントをくださいって言われたら、あまり言いたくないようなことでもおもしろくなると思って言っていたし、スクワットでも本当に痛くなったら「パプリカ」の1番盛り上がるところで「痛い!!」って叫んでやるって気持ちでいて。本当にすごく痛かったんですけど、その瞬間にそのパートがきたから叫ぶしかないと思って。足が動いて欲しいけど動かないから叫びました。
今回はいつものWACK合宿オーディションとは違うなと思って。脱落者もすごく淡白な感じがするというか。私が最初に脱落したときの候補者3人が書いた原稿の枚数にも驚いたし、もっとギリギリの戦いだと思っていたんですよ。全然できてはいなかったんですけど、私がプー・ルイさんの役割をしたいなと思っていて。実際、渡辺さんが2回の脱落っていうイベントをぶつけてきたじゃないですか。体が動かなくて予感めいたものはしていたから、私が1番合宿でドラマティックだったと思ってもらえる最後にしようかなって。本当は2回の脱落から這い上がって合格というのがドラマティックで理想だったから全然スッキリはしていないんですけど、他の候補者たちに対して「どうだ!」って気持ちはあります。こんなふうにやれよって。
渡辺さんに対しても「これがほしかったんだろ」って実際ちょっと思っています。こういうことでしょ?って。私がいなくなったらこんなことないかもしれないからなって。期間は浅いですけど、候補者の中で私が1番渡辺さんのことをわかろうとしてきたつもりだし、渡辺さんの1番のパートナーとしてやってきたプー・ルイさんのことも1番わかろうとしてきた。こういうことが起きるのは怖かったけど、そういうことが待っていると思って合宿に来ました。でも他の候補者たちはそんなこと全然気にしないし淡白だった。だからこうやって渡辺さんが一か八かで私の脱落という選択肢をぶつけてきたと思うんです。私は最後にこういうふうに帰るけど、他の候補者たちが私みたいな脱落の仕方をできるかわからないからなって。私の脱落がクライマックスになっても知らないからなっていう気持ちです。
1回1回、これをやるしかないと思って合宿に取り組んできたので、明確に何が変わったっていうことはないんですけど、昨日の面談でも渡辺さんに言われたように丸くなったような気はします。自分がこんなにやれると思っていなかったので、びっくりしました。正直、最初はそんなに気合いが入っていなかったけど、合宿内で本当に帰りたくないと思うようになっていって。また合宿オーディションがあったら…… 受けるかどうかは全然わからないです。最初から、自分がWACKの中に入っているイメージが一切できていなかったんです。BiSに入りたいって言っていても、自分が異色すぎるから本当に入れるのかなとか、そんな可能性あるのかなと思っていたので。次も受けたらもしかしたら入れるかもとは思えてはいないので、まだもやっとしています。今の時点では、ちょっとわからないです。
取材&文:西澤裕郎
写真:外林健太
■WACKオーディション合宿2018 ニコニコ生放送 URL
前半:http://live.nicovideo.jp/watch/lv310349013
後半:http://live.nicovideo.jp/embed/lv311592262
■WACK EXHiBiTiON 詳細
2018年3月18日(日)大阪城音楽堂
入場料 : 無料
出演 : BiSH、BiS、GANG PARADE、EMPiRE、WACKオーディション参加者
・WACK OFFiCiAL HP
http://www.wack.jp/