【8/47】BiS、47都道府県ツアー奈良編「BiSがみんなの答えになります」

4月15日の沖縄公演を皮切りにはじまった、BiSの47都道府県ライヴ・ツアー「I don’t know what will happen TOUR」。８箇所目となる奈良公演が、2018年5月20日（日）奈良・NEVERLANDにて行われた。

前日の和歌山公演に続き、新生BiSにとって初ワンマンとなった奈良公演。５人体制でのワンマンは、この日を含め残り４公演ということもあり、気持ちの入ったライヴとなった。

新生BiSのアンセム「gives」で幕をあけ、「Fly」で加速、一気に４曲を駆け抜けると、「BiSは、なんと奈良初上陸でーーーす！　鹿！」とパン・ルナリーフィが語り、アヤとパンが１時間くらいお団子を求め歩いたけれど、その和菓子屋さんに団子がなかったこと、しかしスタッフが買ってきてくれて無事お団子を食べることができたことなどを話し自己紹介へ。

この日、奈良を意識したお寺と万葉集風の髪型で登場したキカ・フロント・フロンタールは、顔に書かれた数字メイクについて「数字を都道府県47都道府県で揃えようと思ったんですけど、公演数にすることにしました。なので今日は９公演目で８箇所目です」と説明。ゴ・ジーラは「奈良県のご当地怪獣はシンロックです」と恒例のご当地怪獣を紹介した。ペリ・ウブはいつも以上に長く気合いの入った自己紹介をしてみせた。

全員の自己紹介が終わると、「PAさん音楽の準備はいいですか？　MUSICスタート！」と合図をし、「妖怪人間ベム」の歌が流れる。５人全員でダンスをしながら歌い「早く人間になりたい」というセリフもしっかり完コピすると、「私たちは人間、それ以外のものになり得ない」とゴ・ジーラが語り、「human after all」へ。

続けざまに楽曲を披露したあと、この日のMCはゴ・ジーラが行なった。

ゴ・ジーラ「今日はありがとうございます。大好きなライヴハウスを全国回れて、ここ奈良県で初めてライヴができて本当に嬉しいです。幸せです。ありがとうございます。

最近、気づいたんですけど、自分はすごいハッピーエンドが好きやなと思って。人間って幸せになるために生きているんやなーと改めて感じて、ハッピーエンドってやっぱりいいなと最近思っています。私にとって幸せっていうのは思い描いた理想が形になっていくことで、今の私はライヴがすごい大好きで、生きがいで、だからBiSのメンバーとして、もっともっと大きな舞台に立って満員のお客さんの前でライヴをするのが私の理想です。

人間って、生きていて幸せになる義務が誰しもあると思っています。だから今こうやって、私は大好きなライヴハウスで大好きな音楽で生活ができていてすごく幸せです。今こういう生活をしていて、こうやって来てくれるお客さんがいてくれるから私は幸せでいられるから、ライヴに来てくれるお客さんにはその幸せを返していこうと思っているし、幸せを返せるように毎回毎回ライヴでは精一杯務めていきます。

BiSっていうグループはいろいろあって、たぶんこれからも起こると思います。「I don’t know what will happen TOUR」。直訳したら「何が起こるかわからない」ツアー。でも、BiSを通して出会えた人がたくさんいて。メンバーもそうだし、お客さんもそうだし、大好きなライヴハウスという場所とか音楽も大好きで、BiSのおかげで大事なものがたくさん増えたから、私は何が起こるかわからないツアーやし日常だけど、BiSってものを信じて、こうやってきてくれるお客さんの答えになれるよう真摯にこれからももっともっと頑張ります。これからも応援よろしくおねがいします。BiSがみんなの答えになります」

そして、シングル曲を中心にさらなる盛り上がりを見せ、ライヴ本編は終了した。客席のアンコールに応える形で登場した５人。

「今日はほんとうにありがとうございました。残り２曲となります。この５人にしか歌えない「BiSBiS」、心を込めて歌います。聴いてください」とパンが挨拶をし「BiSBiS」を歌うと、キカが「奈良のみなさん。BiSといえば、最後この曲でみんなスクワットしましょう！」と「パプリカ」をスクワットをしながら歌い、初の奈良公演は幕を閉じた。

この５人でのBiSのワンマン公演は、あと３箇所。残りのライヴで５人はどのようなステージを見せてくれるのか。

ツアー９箇所目は、5月26日（土）、宮崎・SOUND GARAGE MONSTERにて行われる。

取材＆文：西澤裕郎
写真：外林健太