【18/47】BiS、47都道府県ツアー熊本編「いいことだらけの人生ではないけど私はBiSであり続けたい」

4月15日の沖縄公演を皮切りにはじまった、BiSの47都道府県ライヴ・ツアー「I don’t know what will happen TOUR」。18箇所目となる熊本公演が、2018年6月23日（土）、熊本県、熊本B.9 V2にて行われた。

6月2日の石川公演から採用された「Jリーグ方式」に則り、昼はBiS2nd、夜はBiS1stが、同会場、同セットリストでライヴを行った。

■BiS2nd「私はBiSという仲間がいます」

13時30分からライヴを行ったのは、ペリ・ウブ、アヤ・エイトプリンス、キカ・フロント・フロンタール、YUiNA EMPiRE、ムロパナコ 、ミュークラブの６人からなる「BiS2nd」。

新生BiSのアンセム曲「gives」からはじまり４曲を歌い会場を熱くすると、ペリ・ウブが「やってきました熊本ー！　BiSにはくまモンが３人います」と、くまモンのペイントをしたキカ・フロント・フロンタール、お団子ヘアのムロ・パナコ、ミュークラブを紹介。そのまま６人の自己紹介を行なった。

すると、ペリが「Hi. I’m teacher.」と英語で話しはじめる意外な展開に突入。「This is English class. Are you ready? OK. Repeat after me」と英会話の授業的に単語を述べ、それに応えて研究員（※BiSファンの呼称）たちが単語を復唱。「ベアー（ベアー）」「くまモン（くまモン）」「馬刺し（馬刺し）」「辛子蓮根（辛子蓮根）」と熊本名物を述べたあと「My lxxx」と曲名をリピート、そのまま「My lxxx」を歌い出し、会場の盛り上がりは一層増していった。

一気に中盤戦を駆け抜けると、ペリがMCを行なった。

ペリ・ウブ「私ごとではありますが、今日は私の幼馴染が来ております。その子はアイドルになりたくて、東京で夢を掴みました。でもいいことばかりではなくて、熊本に戻って来ました。人生いろんなことがあります。いいことだらけではないです。その子のおかげで私は本当に自分がやりたいことはなんなのか改めて考える機会ができました。

本当に、いいことだらけの人生ではないです。それでも私はBiSであり続けたいと思いました。私は、私とメンバーとスタッフさんとここにいるみんなで作るこの空間が大好きだなと思います。熊本で私たちを待ってくれていたみなさんがいてくれて私たちは本当に幸せです。ありがとうございます」

「後半戦、BiSの格好いい曲をたくさん持って来ています。まだまだこれからです。もっともっと盛り上がっていきましょう！」とペリが会場をさらに盛り上げ、シングル曲を中心により熱にまみれたパフォーマンスを行なった。本編が終わって一度ステージから下がったが、客席のアンコールに応えステージに再登場した６人。

ミュークラブがマイクを持ち気持ちを述べた。

ミュークラブ「私は今まで、心からがんばろうと思ったことがなくて、可もなく不可もなく適当にものごとをやっていたんですけど、BiSに入って初めて心からがんばろうと思うことができました。けど、BiSに入ってからたくさん泣いちゃいました。（涙を流す）みんなができることができなかったり、言われたこともうまくできなかったりして、悔しくてたくさん泣いてしまいました。

『ONE PIECE』の作者の尾田栄一郎さんは熊本県出身なんですが、そのワンピースのキャラクターのスモーカーという言葉に「泣くほど悔しかったら　… もっと強くなってみせろ！」という言葉があります。私はBiSという仲間がいます。私はもっと強くなります。そしてみんなで強くなって、またこの熊本に戻ってきます」

涙ながらに強く自分の想いを告げ、7月4日発売の新曲「Don’t miss it!!」、BiSはじまりの曲「BiSBiS」を披露。研究員たちの熱気とともに、BiS2ndのライヴは幕を閉じた。

■BiS1st「悩んだ結果…… 王将の天津飯を食べました」

19時30分からライヴを行ったのは、パン・ルナリーフィ、ゴ・ジーラ、ネル・ネール、トリアエズ・ハナの４人からなる「BiS1st」。

BiS2ndと同じく「gives」からスタートし、４曲を歌い自己紹介をすると、ゴ・ジーラが「熊本のみなさん、BiS帰ってきました！　ただいま！　私たちBiSは、前に来た時は７人体制だったんですけど、6月からJリーグ制度を取り入れてBiS1st、BiS2ndに分かれて活動しています。私たちがBiS1stです。今日はワンマンライヴです。まだまだはじまったばかり。もっと熱くなりませんか?」と客席を盛り上げ「My lxxx」へ。

新旧BiSの楽曲を織り交ぜてパフォーマンスをし、この日のMCはネルが行なった。

ネル・ネール「私ごとですが、木曜日まではじめてキャンペーン係を担当させていただきまして、実は昨日から熊本に来させていただいたんですけど、熊本と言えばラーメンが有名だったり、おいしいものがいっぱいあるじゃないですか。だから、何食べようかなーと思って昨日の夕飯調べていて、悩んだ結果…… 王将の天津飯を食べました。おいしかったなあーー！　絶妙だったなあ！　だから、また熊本に来て、今度はちゃんとご当地の美味しいものを食べたいです。また熊本来ます。今日のライヴもまだまだいっぱいあるので盛り上がっていきましょう！」

そこからシングル曲を中心とした楽曲で一層会場を熱気に包み、本編は幕を閉じた。当然のごとく起こったアンコールに応え、再びステージに登場した４人。トリアエズ・ハナがマイクを握った。

トリアエズ・ハナ「私は世界を、みなさんを、元気に楽しい気持ちにしたいなって思っています。いま、いろいろ大きい大変なこととか、つらいこととかたくさんあると思うし、普通に生きていても、しんどいなとかつらいなと思うことがたくさんあると思うんですけど、そういうとき、いままでは好きな人たちを見に行って元気をもらう立場だったわけですが、私はいまみなさんに元気をあげる立場にいます。私はメンタルが弱いからすぐつらくなっちゃうけど、推しの画像とかを見ると幸せな気持ちになるじゃん。明日がんばろうってなるじゃん？　だから、私もそういう元気を与えられる源になりたいし、キラキラし続けて、みんなを明日もがんばろうって気持ちにしたいです。だからあと２曲、つらいこととか全部忘れて、全部出し切っていきましょう！」

そのMC通り、新曲「Don’t miss it!!」、BiSはじまりの曲「BiSBiS」を全力で披露し、BiS1stのライヴは幕を閉じた。

文：西澤裕郎
写真：外林健太