7月22日(日)、GANG PARADEによる単独全国ツアー〈REBUILD TOUR〉の公演2日目が、福岡県福岡市のライヴハウス、DRUMS Be-1にて行われた。
彼女たちが単独公演で福岡の地を踏むのは、今年初めに行った全国ツアー〈BREAKING THE ROAD TOUR〉以来2度目となる。この半年近くの間で、前回の会場よりも2倍近い収容人数の会場のチケットを完売させた事実が、彼女らの急成長を如実に物語っている。間違うことなく、今勢いに乗って急成長しているグループといっていいだろう。
ライヴ当日、日中は晴天であったものの開場が近づくにつれて突如大雨が降りだすなど、正に嵐を巻き起こすグループという形容があてはまる出来事が起こった。会場の外に集まった多くの遊び人(※GANG PARADEのファンの総称)たちも、ライヴで何か起こるのではないか? という期待があったのではないだろうか。
会場の暗転と共に入場SEが鳴り始めると、待ってましたと言わんばかりに歓声が上がる会場内。そのままキラー・チューン「Plastic 2 Mercy」のイントロが流れ始める。身体が反応してしまう4つ打ちとEDM調の楽曲に合わせて、1つとなってジャンプし続けるメンバーと共に遊び人たちはテンションを一気に最高潮まで上げていく。
今回の公演が一際盛り上がった理由は、メンバーのココ・パーティン・ココが足の怪我から復帰して、一緒にステージ上を飛び跳ねる姿を見られたというのが大きいだろう。この2か月間、ステージ端で足を動かさずに上半身だけ踊ってきた彼女は、くすぶっていたモノを発散するようなエネルギッシュなパフォーマンスを見せていた。「イミナイウタ」で、ココがステージの端から端への華麗な側転を見せた瞬間には、会場から当日1番の歓声が上がった。遊び人がいかにココ・パーティン・ココの復活を待ち焦がれていたかというのが現れていた。
また、そういったパフォーマンスはGANG PARADE全体の士気をも高めていった。ステージ上のメンバー全員も、ようやく9人揃ってのパフォーマンスということで全員が楽しんでいる表情が印象的だった。
4月に加入し、当初はまだ初々しかったものの、この3ヶ月の間にすっかり「GANG PARADE」の顔つきになった月ノウサギとハルナ・バッ・チーン。成長した新メンバー2人と、怪我を乗り越えて満足のいくパフォーマンス出来るようになったココ・パーティン・ココが揃い、ようやく全員で全力で走り抜ける勢いのあるパフォーマンスができるようになった。
GANG PARADEをREBUILDしていく過程で1つの大きなターニングポイントになるに違いない。そう確信させるライヴだった。
また、本編終了後のアンコールではヤママチミキがMCを務めた。
ヤママチミキ「GANG PARADEが福岡でライヴをするのは今回で2回目です。前回の〈BREAKING THE ROAD TOUR〉で初めて福岡でライヴをさせていただいたんですけど、その時に福岡でこんなにたくさんの人が待っていてくれたんだって、福岡の遊び人の皆さんと一緒に楽しんだあの1日を今でも鮮明に覚えています。9人のGANG PARADEはまだ始まったばかりで、今をやりきることしかできないんですけど、そんな私たちを温かく見守って一緒に進んでくれているというのがすごく伝わってきて、本当にそれがすごくすごく嬉しいです。いつもありがとう。
でも私たちが見たい景色はもっと先にあります。まだ見えないその先を、まだ見えないその未来を、私たちは足を止めずにこれからも駆け足で進んでいきます。今ここにいるあなたたちと、きっといつかギャンパレを好きだって言ってくれる未来の遊び人の皆さんと、私はずっと一緒に進んでいきたいです。あなたたちがいれば、私たちは 絶対にどんな壁にも逆境にも困難にも絶対に負けないと思うし、もし心が苦しくなったとしても絶対に諦めることはないです。だから、私たちはあなたたちとこれからも一緒に進んでいきたいです。あなたたちがいればGANG PARADEは最強になれます。また、私たちGANG PARADEは最強になって、福岡に帰って来ます。その時は、あなたたちともっと増えた仲間の皆さんと一緒に遊びましょう! 今日は本当にありがとうございました!」
GANG PARADEとしての先を見据え、皆の遊び場をもっと拡げていこうとする意志が感じられるMCであり、一言一言を噛みしめるように言葉を放っていくのが印象的だった。
着実に進化を重ねている姿を、言葉でもパフォーマンスでも証明したツアー公演2日目。このツアーを終えた先にどんな姿を残してくれるのか楽しみで仕方なくなるライヴであった。
次の公演ではどんな最終形の片鱗を見せてくれるのだろうか。まだまだ目が離せそうにない。
取材&文:エビナコウヘイ
■リリース情報
GANG PARADE シングル
『CAN’T STOP』
発売日:2018年9月11日(火)
レーベル:T-Palette Records
形態:CD only
価格:1,000 円+税
品番:TPRC-0212
収録曲:未定
■ライヴ情報
GANG PARADE「REBUILD TOUR」
2018年7月29日(日)札幌 KRAPS HALL
Open/Start 16:00/17:00
[問]WESS 011-614-9999
2018年8月18日(土)大阪 BananaHall
Open/Start 16:00/17:00
[問]サウンドクリエーター 06-6357-4400
2018年8月26日(日)広島 SECOND CLUTCH
Open/Start 16:00/17:00
[問]夢番地 広島 082-249-3571
2018年9月1日(日)新潟 Golden Pigs RED STAGE
Open/Start 16:00/17:00
[問]Golden Pigs RED STAGE 025-201-9981
2018年9月8日(土)仙台 CLUB JUNKBOX
Open/Start 16:00/17:00
[問]G/I/P 022-222-9999
2018年9月9日(日)名古屋 CLUB QUATTRO
Open/Start 14:00/15:00
[問]JAILHOUSE 052-936-6041
2018年9月20日(木)東京 ZEPP TOKYO
Open/Start 17:00/18:00
[問]KM MUSIC 045-201-9999
【チケット情報】
通常チケット 4,000円(税込)
※入場時にドリンク代別途必要
※未就学児童入場不可
チケット一般発売日:5月19日(土)AM10:00~
プレイガイド・チケットぴあ http://w.pia.jp/t/gang/