【28/47】BiS、47都道府県ツアー京都編「どんな分かれ道でも最後は１本道になります」

4月15日の沖縄公演を皮切りにはじまった、BiSの47都道府県ライヴ・ツアー「I don’t know what will happen TOUR」。28箇所目となる京都公演が、2018年7月28日（土）、KYOTO MUSEにて行われた。

6月2日の石川公演から採用された「Jリーグ方式」に則り、昼はBiS2nd、夜はBiS1stが、同会場でライヴを行った。

■BiS2nd「自分が行く場所が自分の道になります」

13時30分から、ペリ・ウブ、アヤ・エイトプリンス、キカ・フロント・フロンタール、YUiNA EMPiRE、ムロパナコ 、ミュークラブの6人からなる「BiS2nd」がライヴを行った。

新生BiSのアンセム曲「gives」でスタート。4曲目の「twisted grunge」まで一気に歌うと、YUiNA EMPiREが「京都のみなさん、こんにちは！　はじめましての方もいると思うので、まずは自己紹介をします」と、6人の自己紹介へ。

全員の自己紹介が終わると、ペリが英語で「Hi. I’m teacher. This is English class」と語り、「Are you ready?」と客席に問いかける。「OK! Repeat after me.」と研究員（※BiSファンの呼称）に京都に所縁ある単語を外国語風にリピートさせていく。「八つ橋」、「舞妓さん」、「清水寺」、「抹茶」、そして「My lxxx」と、最後は曲名をリピートさせ同曲を披露。中盤戦を一気に駆け抜け、ムロパナコがMCを行なった。

ムロパナコ「私はなんと京都がとっても好きです。京都は都道府県の中で2番目に好きです。その理由は、抹茶が好きだからです。ちなみに1番好きなのは北海道です。なぜなら空気が綺麗だからです。私は京都が本当に大好きで、修学旅行のときに友達と歩くのが楽しみだったんですけど、なんでかわからないけど私1人で歩くことになっちゃって、今こうやって大好きな京都に、大好きなBiSと来れて本当に嬉しいです。まさか1人で歩いているときは楽しい未来が待っているとは思いませんでした。みんなにも会えて本当に嬉しいです。ありがとうございます。という感じで、人生は自分が想像していないことが起こります。人生はミステリー」

そうしたムロパナコの振りから「ミステリアスホール」、最新シングル『Don’t miss it!!』のカップリング曲「TIME OVER」、シングル曲を連発し熱狂の中で本編を終えた。アンコールに応えて6人が再登場すると、ミュークラブがMCを行った。

ミュークラブ「京都にお寺がある一休さんの言葉でこんな言葉があります。「大丈夫だ、心配するな、なんとかなる」。過去は変えられないし、未来はなにが起こるかわからなくてとても不安だけど、今を楽しんで、今を生きることが大切だなと思いました。後先考えて窮屈に生きるよりも、今自分がしたいことをして、壁にぶつかったときにどうすればいいかを考えていけたらいいなと思います。自分が行く場所が自分の道になります。BiSは個性的な人がたくさんいて、たくさんの道があるんですけど、どんな分かれ道でも最後は1本道になります。そんな私たちの1本道についてきてください。私たちと今を楽しみましょう」

そして新曲「Don’t miss it!!」、BiSはじまりの曲「BiSBiS」を披露し、BiS2ndのライヴは幕を閉じた。

■BiS1st「その中で芽生える愛情とか友情とか、すごく素敵やなと思っています」

19時30分から、パン・ルナリーフィ、ゴ・ジーラ、ネル・ネール、トリアエズ・ハナの4人からなる「BiS1st」がライヴを行った。

4人のメンバーが登場し、BiS2ndと同じく「gives」からスタートすると、4曲を歌い、自己紹介へ。パン、ゴ・ジーラ、ハナが自己紹介したあと、この日が誕生日のネル・ネールが自分から「ハッピーバースデー」を歌い始めステージをスキップしてまわる。そして「ねるねるねーるねねるねるね」と言い、眠りに入ってしまったネル。ゴ・ジーラの呼びかけで研究員とともに再び「ハッピーバースデー」を歌うと、ネルが目覚め自己紹介をした。

「なんと今日SOLD OUTです。京都のみなさんは品がいいので、もっとライヴハウスはがさつになっていいので」とゴ・ジーラが声をかけ「My lxxx」へ。

そこから新旧BiSの楽曲を織り交ぜパフォーマンスをし、ゴ・ジーラがMCを行なった。

ゴ・ジーラ「私ゴ・ジーラ、大阪出身でして、ライヴハウスがすごく好きで、京都のライヴハウスにもよく遊びにきていました。月に5回くらいはライヴを観にきていました。そんな場所でライヴができて、今日は本当に嬉しいです。ありがとうございます。私ごとなんですけど、京都とかいろんなライヴハウスに来たら、行くたびにいろんな人と出会って、いろんな人と友達になることができて。ライヴハウスは音楽を聴きに来る場所じゃないですか。普段は何して生きている人かわからない人が集まって、1つの目的に向かって、いろんな気持ちを持ってみている状況がすごく好きで、その中で芽生える愛情とか友情とか、すごく素敵やなと思っています。本日47都道府県ツアーの京都ということで、初めてBiSを見にきてくださった方とか、京都で待ってくださっていた方、全国各地に足を運んでくださる方とかいっぱいいて、今日の出会いは本当に今しかなくて、大事だなと思っています。このツアー、「I don’t know what will happen TOUR」、何が起こるかわからないと言われているんですけど、ライヴも何が起こるかわからないです。だから、ライヴハウスに来たらみんな友達なので、今日は誰よりも、これまで過ごしてきたどんな日よりも自由に楽しんでいってくれたら嬉しいと思っています。人生は自由。ラストスパートはじめます。自由に楽しんでいってください。今日はみんなで1つになりましょう」

そして「ミステリアスホール」、「primal.」、シングル曲を中心とした楽曲で駆け抜け、本編は終了した。アンコールに応え、再びステージに登場した4人。研究員たちが歌う「ハッピーバースデー」にネルが「ありがとう！」とお礼を言ったあと、パンがMCを行った。

パン・ルナリーフィ「この４人のBiS1stで京都に来ることができて本当に嬉しいです。このツアーの名前は「I don’t know what will happen TOUR」、何が起こるかわからないツアーということで、毎回毎回を私たちはこうやって誰かの誕生日だったり、いろいろ毎回が特別なものなので、これからも私たちは1つ1つ、地方で待ってくれている人のために、毎回特別なライヴをしていきます。今日のこの1回きりの特別な一期一会を大事に、これからのBiS1stを、このBiS1st 4人を、残り2曲見逃さないで、ここ京都で深く深く目に焼き付けていってください。残り2曲楽しんでいってください」

そして新曲「Don’t miss it!!」、大きな歓声の中、BiSはじまりの曲「BiSBiS」を披露し、BiS1stのライヴは幕を閉じた。

次回のツアー公演は、7月29日（日）、滋賀、U★STONEで行われる。

文：西澤裕郎
写真：外林健太