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2018720日に発売された灰野敬二とMUSQIS(ムスキス)のライヴ共演盤『灰野敬二 MUSQIS』のリリースパーティーが、201897日(金)に、六本木スーパーデラックスで開催される。

MUSQISは野口英律を中心とした流動的なメンバー構成のバンドで、CDとなったライヴの参加メンバーに加え、8月に2枚組ソロ・アルバムをリリースした武田理沙(key)や、即興音楽界で要注目の若手奏者、石原雄治(dr)、Temple of Kahnの桑原渉(tp)も参加。

灰野敬二+MUSQISの他に、DJとしても活動しているアーティスト森田潤のモジュラーシンセによるライヴ、テレビを使った演奏 / パフォーマンスのVELTZと、蛍光灯での演奏をする伊東篤宏、巨大な自作音響マシンを操るカイライバンチのトリオによるライヴ・パフォーマンスも予定されている。

DJにはレコードレーベルPANTY37Aを迎える。(西澤裕郎)


ライヴ詳細
201897日(金)スーパー・デラックス
時間 : 開場 19:30 / 開演 20:00
料金 : 予約 3,000 / 当日 3,500円(ドリンク別)
出演 :
灰野敬二 + MUSQIS
森田潤 Omega f2;k
VELTZ analog TV + 伊東篤宏 Optron + カイライバンチ
DJ :
37A

予約
https://www.super-deluxe.com/room/4521/

作品情報


灰野敬二+MUSQIS『灰野敬二 MUSQIS
発売日 : 2018720
定価 : 2,000+
品番 : SDRSW-41
JAN : 4562293382004
発売元 : スローダウン Records
流通 : p*dis / 株式会社インパートメント

作品概要 :
本作の音楽性は、Nazoranaiなどの録音・演奏にいっけん近い。だがそれはあくまで表面上の結果論であって、その音楽が生まれるためには両者ともに音楽の零地点から始める必要があった。 事実、本演奏・録音は、事前打ち合わせやリハーサルなしの状態で演奏を行っ たという。それは恐るべき緊張感を伴うステージであったはずだ。特にムスキスのメンバーにとっては……。実際、両者の競演録音である本作を聴くと、張りつめた糸のようなピリピリとした緊張感が伝わってくる。打ち合わせなしの演奏であり、どうなるのか先が読めない状態での演奏であったというのだから当然だ。両者は音楽 / 演奏の只中に、それぞれが身一つで対峙している。 まったくもって強烈なアンサンブル体験である。強く、柔らかく、硬く、そして緊張感に満ちている。

この30数分の演奏のあいだ、あらゆるものに限定されない「音楽 / ロック」の唯物論的な「魂」が生成してもいる。その音の渦は激しく、禍々しく、強烈で、溶けてしまいそうなほどに美しい。孤高であり、安易に流通しえないものだ。「他」を意識しつつ、安易な同調を拒否しているからだろう。

それは演奏と音楽による他者への「礼 / 儀」の持続と生成といえる。そう、本作の緊張感に満ちた音楽と演奏は、互いの存在を意識しながらも、しかしそれぞれが個を主張し、そのうえで別個の存在となっていく、その過程のドキュメントのように思えてならない。

試聴サイト : https://soundcloud.com/slowdown-records/haino-musqis/s-YtWTn

参加ミュージシャン :
灰野敬二(vo/gt)、野口英律(dr,electronics)、永田健太郎(gt)、安藤裕子(sax)、Tsubaticsba
録音 / マスタリング : 永田健太郎
ジャケット :
*BO)))B O SAKAI(写真)
野口英律(デザイン)
Kyosuke Terada

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