【対談】成田大致×飯田仁一郎──バンドとフェスを10年以上続ける2人だから語れる変化と覚悟

左から、成田大致、飯田仁一郎

THE 夏の魔物が、2018年12月19日にビクターエンタテインメントよりメジャー2ndアルバム『この部屋が世界のすべてである僕、あるいは君の物語』をリリースした。ROLLY、和嶋慎治、木暮晋也、Mr.PAN、ユキテロといったギター陣が参加した約10分に渡るロック組曲「コンプレクサー狂想組曲」や、BiSのゴ・ジーラ、トリアエズ・ハナがゲストヴォーカルで参加した「誰にも邪魔されない部屋で始まる君のための協奏曲、第壱楽章」など、THE 夏の魔物にしか作れない傑作アルバムとなっている。

そんなTHE 夏の魔物のフロントマン、成田大致は音楽フェス「夏の魔物」も10年以上続けてきているミュージシャンでもある。このたび、Limited Express(has gone?)のギタリストであり京都の音楽フェス「ボロフェスタ」の主宰でもある飯田仁一郎を迎え、新作アルバムについて、そしてフェス「夏の魔物」についての対談を行った。これまで何度も対談したことのある、強い意志と行動力を持った2人だからこそ話せる突っ込んだ内容となっている。

インタヴュー&文:西澤裕郎
写真:Jumpei Yamada


他の人の思い入れとか、ぶっちゃけ知ったこっちゃない

──THE 夏の魔物のメジャー2ndアルバム『この部屋が世界のすべてである僕、あるいは君の物語』の率直な感想から聴かせていただけますか?

飯田仁一郎(以下、飯田) : 大きく2つ思ったことがあって。1つは、夏の魔物ってメンバーが変わることによってバンドを変化させてきたじゃないですか? もはや、それはテクニックだと思っていて。リミエキも2枚ごとにメンバーが変わってきたんですよ。前のドラムに「俺は抜けようと思う。この3人でできることはもう完成したと思うから次に進むべきだ」って言われたとき、すごく腑に落ちた感じがして、また新しい音楽を創る方向にいこうと思った。ただ、リミエキはそこから体制を作るのに2、3年かかったけど、成田くんは茉里ちゃんが抜けてからの短期間でこの完成度まで持ってきた。そのことに、ミュージシャンとしてすごくびっくりしました。2つ目は、潔く分かりやすくなった。クレジットに堂々とヴォーカル・ディレクション=うつみようことか、作詞協力=Sundayカミデとか作っている人をちゃんと記載してて、そんな方法論があるんだと思っちゃった。バンドって、メンバーですごいものを産み出すんだって人たちのほうが多い。そこを取っ払って外の人に曲を任せられる感覚が羨ましいなと思ったし、だから成田くんの届けたいことがシンプルになって伝わって来た。

成田大致(以下、成田) : 実は音楽的には(THE 夏の魔物の前身バンド)SILLYTHINGでやろうとしたことが今とめちゃ近いんですよ。一周回って一番やりたいことに戻ってきたというか。変な話ですけど、バンドとはこうあるべきだみたいに考えるのを完全に辞めた。去年まではもうちょっとバンドでできることを探していた部分もあったんですけど、それを続けていたら、結果、メンバーと方向性で揉めるみたいな初めての出来事が起こって。

飯田:大内(雷電)くんと揉めたんだよね?

成田:当時のボーカル陣全員ですね(苦笑)。はたから見たら去年と今では全然違うし別のバンドに見えるかもしれません。それくらいやりたいことに、正直に振り切りました。アルバムを作ろうと思った時、「結局、大致は何がしたいの?」ってことをいろんなところで聞かれたんですよ。

飯田:誰に?

成田:特にバンマスの西さん(越川和磨)に。「結局、大致が何がやりたいかじゃないの?」って話をされたときがあって。たしかに最近やりたくないことをやったり、あまりにもいろんな出来事が起こりすぎて、ちょっと疲れたというか。今も疲れているんですけど(笑)。でも、アルバムに関しては絶対に妥協しないで、やりたいこと全部やってみようって。もちろん実現しなかったこともあるんですけど、今できる範囲内でやれることを全部やろうって始まったんです。

飯田:成田くんがやりたいことってなんだったの?

成田:ずっとグリーン・デイの『アメリカン・イディオット』に収録されているようなパンク・オペラをやりたかったんです。タイミングが来ないと作れないと思っていたんですけど、今だったらできるんじゃないかと思ってカードを全部切ってみたんです。そのために作り方を全部変えた。このメンバーじゃなきゃダメだっていうところに俺もバンド・ドリームを描いていたんですけど、たぶんそれは自分がやりたいこととはまったく違うんだなと途中で気付いて。エンジニアの中野(正之)さんに相談し、ドラマーのkomakiくんを紹介してもらって、一緒に音出すようになってからそれは加速しましたね。

飯田:「音楽の魔物」のインタヴュー時は、どっちかって言うともっとロック・バンドでいたい感じだったよね? 半年でだいぶいろいろあったんだね(笑)。

成田:本当にいろんなことがありました。まあでもやりたいことって常に変わりますから、「音楽の魔物」に関しても様々なver作ったりもして。音楽に対してはワガママで、そのときの俺がいいと思うものをリアルタイムで表現したいわけですから、他の人の思い入れとか、ぶっちゃけ知ったこっちゃないですからね。俺的にこのリフやメロディがアガるから入れてるだけ、みたいにいつも深い意味はないです。これからも開き直ってそういう作り方はしていくつもりです。意味とか求められても本当に困るというか。エヴァの考察じゃないんだから(笑)。

飯田:ある人が言ってたんだけど、音楽業界で極端に「パクる」って言葉が使われなくなったって。つまりオマージュとかパクると思っちゃう時点で、古い世代なんだって言っていて、本当にそうだなと思った。今って、別にパクったことなんて誰も批判しないじゃないですか。そういう意味で、成田くんの作曲センスとかプロデュース・センスって、すごく今っぽいんだなと思って。だから堂々としてていいような気がする。その上で分かりやすく落とせるのはテクニックというか、それこそ成田くんの持っている資質。夏の魔物の音楽ってどこか難しい印象があったけど、今回のアルバムは本当に難しいとは思わなかった。

──たしかに夏の魔物の楽曲にはオマージュがたくさん込められていて今っぽいですけど、メンバーの移り変わりは他のグループにはないくらい多いですよね。そこは賛否両論ありますけど、よく毎回立て直せるなって。

飯田:そこは僕も本当に意味が分からない(笑)。僕はまだ夏の魔物の新体制でのライヴを観ていないから。どれが誰の声かが分からないんですけど、曲として成り立っているじゃないですか。それってどんな考え方で作っているのかなと思うんだけど、アイドルの考え方と似ているのかな?

成田:どうなんですかね? でも、バンドへの変なこだわりは取っ払いました。1曲目なんてメンバーが参加していないですから(笑)。俺以外で歌ってるのは、BiSのゴ・ジーラとトリアエズ・ハナだけなんです。

飯田:そうなの?! なるほどね。

 

成田:魔物という器があって、そこにいろんな人たちが入って来るのであれば、自然と魔物になるんだということに気付いたというか。例えば、ずっと一緒にやってきたハジメタルさんが参加していない曲もあるんですよ。前まではそんなこと考えられなかったんですけど。アルバム10曲のラインナップが決まって、西さんのギターは全部入ってないといけないってことだけは決めていたんですけど、アルバムってもっとカラフルでいいし、それで可能性を狭めたらおもしろくないなって。1曲目にBiSが参加することになって、ご飯を食べているときフレーミング・リップスの「Race For The Prize」が流れて来て、これだ! と思って(笑)。

 

飯田:(笑)。成田くんの感覚はよく分かるんですよ。バンドを10何年もやっていると、「バンドって苦しいな、不自由だな」と思うことが何度かあって。もっとメンバーが入れ替わったり、1つのステージで演奏しない人がいてもいいと思ったことが正直ある。つまり、優先されるべきは楽曲だから、それに対して人間が紐付いていればいいと思っていたんですよ。でも、やればやるほど、バンドはそれができなくなっていく。だから成田くんを羨ましいなと思いつつ、それってバンドというより、成田大致ソロ・プロジェクトなんじゃないかとも思ったりして。つまり、成田大致プロデュースの「夏の成田大致」でもいいわけじゃない?

成田:でも、メンバーに固執しないというムードではあるんですけど、決してソロをやりたいとかそういう感覚ではないんです(笑)。変な感じなんですけど。もっと曲を作りたい気持ちと、レコーディングをしたい気持ちが先行してある。2019年からはライヴもやり方を変えるんですよ。今、サニーデイ・サービスって、5人や3人でやったり、いろんな編成でもやっていたりするじゃないですか? 出演誰々って名前が並んでいるのを観たとき、これだ! と思って(笑)。なのでこれからは誰がメンバーでそうじゃないとかどうでもよく、そのときの自分が描きたいことをその都度いろんな人とやっていくつもりです。

飯田:西さんと成田くんだけはいて、あとのメンバーは出られなくてもいい。つまり夏の魔物の集合体として存在しているということなんだ。それは今回からだよね? 1年前は、もっとバンドメンバーを固めてやりたいって言っていたもんね。

成田:そうです。全員が揃わないとライヴは考えられないと思っていました。

「ウォーキング・デッド」みたいに、どんどん試練がやってくる

飯田:ちなみに、この半年でどんなことがあったの? 記事にできないかもしれないけど、成田くんが大変だったことが聞きたい(笑)。

成田:まず、フェスが上手くいってなくて(笑)。

飯田:あれ? 今年はチケットがSOLD OUTしたって聞きましたけど。

成田: いや、それでも大変だったんですよ。

(以下、記事にはできないような苦労話が15分くらい続く)

飯田:分かる、分かる。フェスってそういうことの積み上げだもんね。

──飯田さんが京都で主催している「ボロフェスタ」は規模を大きくしようかどうか悩んでいるときに、JOJO広重さんの占いで「規模を大きくしない方がいい」って言われて、自分たちでできる規模を選んだじゃないですか? 成田くんもその狭間でもがいている時期かと思うんですけど、アドバイス的なことがあれば。

飯田:これは悪い意味じゃなくて、大きい規模は向いていないのかもねとは思う。僕はリアル脱出ゲームも運営していて、それこそ3万人規模のイベントもやっているんですけど、音楽イベントでそれをしたいのかっていうとそうではなくて。1回大きめのイベントで、リミエキとしては出ずに制作だけやったことがあるんですけど、全然おもしろくなくて(笑)。結局、リミエキとして出たいと思った時に、「ボロフェスタ」の規模がいいかなと思って。そろそろ成田くんも、自分はどの規模でやりたいのかを決めていく段階に来たのかなって。だから成田くんが書いた青森の夏の魔物のブログがすごく好き。夏の魔物は夏の魔物のノリ、「ボロフェスタ」は「ボロフェスタ」のノリを作れるだろうから、でかくするよりそれを継続してやることのほうが大事なのかなって。そういえば、青森で開催した「夏の魔物」が、青森での最終回なのか、フェス自体の最終回なのか聞こうと思って来たんだけど……。

成田:やり残したことが沢山あるので、多分なんだかんだでやるんだとは思いますね。でも今の状況ですぐ次をやるとは考えられなくて。一方で会場を探してロケハンまで行っている自分もいて。矛盾しているんですけど。

飯田:フェスってことにおいては、ボロフェスタはデカくするってことをスパっと諦めてから5年くらい経つけど、それを選んでよかったと思っていて。リミエキも出れるし、台風クラブとかHomecomingsとかも出る。例えば、アジカンは流石に出れないけど、ゴッチのソロなら出てくれるんじゃないかなとか。そういうところで勝負できるフェスはあまりないなと思っていて。僕らや「シンクロニシティ」とかが切磋琢磨して、中規模クラスのバンドたちの力添えになればいいなとは最近特に思っているかな。夏の魔物もそういう時期なのかなとちょっと思う。

成田:しっちゃかめっちゃかの状態で続けていたら、本当に呼びたかった人を呼べなかったり、やりたかったことができなくなるなと思ったんですよ。アルバムと共通して「俺がやりたいこととは?」って原点に立ち帰ったとき、そういえば最近は目の前の出来事を消化するだけで、先のことを考えられていなかったなって。「ウォーキング・デッド」みたいに、どんどん試練がやってくるんですよ。メンバーが抜ける、赤字がすごい、大内が大変だとか、毎週ネタが変わっていった。今、ある程度整備されてきたので、今年で整備して来年を迎えられればいいなと思っています。

飯田:僕は「夏の魔物」は本当に続けて欲しいなと思っているんですよ。日本中を見渡してもロックンロール勢とWACKのグループが一緒に出られるフェスってなくて。ボロフェスタはボロフェスタで色が出ているから、ロックンロールの人達って思った以上に呼べなくて。そういう人達とアイドルの子達が出会えるフェスって超レアだと思う。LOFTでやっているようなことが大きくなったような場所はすごくいいなと思っていて。だからほんとに続けて欲しいと思う。アルバムの話に戻るけど、そこも共通しているのかなって。

成田:そうですね、完全に良い曲が作りたいっていうことだけなので。今回の組曲に関しては、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でロックンロールの始祖は実はマーティーだった、みたいなジョニー・B.グッドを弾くシーンがあって。それを音楽で表現しようと思ったんです。デロリアンに乗ってロックンロール・タイムスリップをするみたいなイメージ。時系列はめちゃくちゃでいいから、マージービートが来て、ハードロックとかプログレが来て、初期パンが来て、ニューウェーブ、そこからアンダー・ワールドとSUPERCARを混ぜて、そのままトレイン・スポッティングに行くような感じで、自分の頭の中で鳴っている音楽を繋ぎ合わせて組曲を作ろうと思った。参加してくれた人達に関しても、ハードロックだったら和嶋さんのギターだよな、マージービートだったらTHE NEATBEATのMr.PANさんだよなって形で、どんどん増えていった。しかも、木暮(晋也)さんと別曲でレコーディングスタジオで一緒にいるときに「渋谷系やフィッシュマンズをイメージしてるパートがあってどうしてもギターを弾いてほしい、明日TDなんですけどお願いできないでしょうか」って話して……。

飯田:「ミックステープ」のレコーディング中にってこと?

成田:はい。「ミックステープ」を作っている途中で、組曲に参加してもらったんですよ。自分は結構自分の中にメロディがあって、それをみんなにアレンジしてもらっていて、今回はそれが如実に出ていますね。

子どもとかお父さんお母さんが聴いても分かる、それが自分のやりたいこと

飯田:ちなみに、ジャケットの解説もしてもらえますか?

成田:音楽で自分の頭の中を具現化したように、ジャケにもそれを落とし込んでみようと思って。ここに写っている西さんは、妖精みたいなイメージなんですよ。自分が曲を作る時には必ず必要な人だから。あとは、メンバー全員の要素を取り入れています。咲希奈だったら「カメラを止めるな」の台本とカメラがあったり、架空の特撮作品のポスターを作って大内さんを表していたり。

飯田:これは大内さんマターなんや。なるほど。

成田:あとはMai-kouが好きな遠藤ミチロウさんのサインや、メンバーの私物を集めていて。るびいはウォーキング・デッドが好きなのでニーガンのバット置いたり、できる範囲でいろいろやったんですよ。

飯田:「この部屋が世界のすべてである僕」の「僕」は成田くんだよね? 「あるいは君の物語」の「君」っていうのは?

成田:映画を観たり音楽を聴いたりしていて「これは俺のために歌っている!」 と思える瞬間が1番感動するんですよ。いろんな人にとってのそういう曲ってなんだろうと思って、このアルバム制作が始まったんですよね。今までは、どっちかと言うと、なんとなく良い曲とか題材がありきだったんですけど、聴いてくれた人が「自分のための曲だ!」と思ってくれればいいなって。

飯田: 前回のインタヴューで「自分のことを歌うことができるようになった。それが自分の中の確信だった」って言っていたけど、その延長にある感じかな?

成田:最初の話と矛盾するんすけど、飯田さんと話した時から自分達の物語が始まっていて。そこをスッと描けるようになったというか、ある意味そこに対して客観視しながら、こういうことがあったよねって書けるようになって。それをより多くの人たちに届けるためには、どうやったらハマるかなとか。全曲に対してブラッシュ・アップをして歌詞の雰囲気が変わりましたね。

飯田:1番変わった部分は?

成田:言葉のチョイスじゃないですかね。自分はブルーハーツが好きなんですけど、変な話、子どもとかお父さんお母さんが聴いても分かるじゃないですか? それが自分がやりたいことなんです。そういう歌詞の中で、どういう方法で曲を作ったら、聴いている人の中に入っていくのかを考えましたね。

飯田:言葉のニュアンスは変わってないんだろうけど、聴いていて歌詞がすんなり入って来るなってことはすごく思った。

悔しかったから全部辞めることはしなかった

──そろそろ取材時間がなくなってしまうんですけど、成田くんから飯田さんに訊いてみたいこととかはないですか?

成田:聞きたいことはいっぱいあって。飯田さんは疲れたりしないんですか(笑)?

飯田:あー……  疲れたりすることはあるけど…… すごい質問だね(笑)。僕が一個楽させてもらっているところがあるとすれば、実は完全なフロントマンじゃないんだよね。全部の代表をしているけど、表にはさほど出ない。「ボロフェスタ」だとMCモグラの方がちょっと前に出るし、リミエキにはヴォーカリストのYUKARIちゃんがいる。そういう意味では、プロデューサーとしてのポジションにいるのでフェスとかも上手く立ち回れているんだと思う。一個引いたポジションでわーわーと言えるから。だから、成田くんみたいにフェスプロデュースとバンドのフロントマンが一緒になった時、全部のケツを自分で拭くのはしんどいだろうなとは思う。

成田:そうですね、常に一緒にできる人は探しているんですけど中々巡り会えなくて…。

飯田:僕の中で1番きつかったのは2000年代半ばくらいにリミエキでヨーロッパツアーをしていたときで。ずっと支えてくれていた彼女にプロポーズしようと思ったら、ツアーが終わる1週間前に連絡が取れなくなって。ツアーが盛り上がって最後1000人規模のハコでワンマンをやって、ヨーロッパから帰ってきたら家に誰もいなかった。さらにツアーがきつすぎて、その1週間後にドラマーも抜けたんです。それでいろいろおかしくなっていった。当時の2、3年でお金、体力,,, いろんな面で無理していたのが一気にドーンと表出してきた。かなりしんどかったけど、自分の中で大事だからどうなっても「ボロフェスタ」は続けるって決めたり、音楽業界で働くために東京に出てきたり、リミエキは辞めずに続けたりしていて、今の状態がある。僕は27とか8くらいが1番きつかったけど、その時にどっか無理しているんやなってことに気付きつつ、悔しかったから全部辞めることはしなかった。

成田:

飯田さんも大変な時期があったんですね。俺は今年初めて疲れて、全部辞めようかなって思って…… 今はもう少し頑張ってみようかなと徐々に気持ちが切り替わってきたところなんですけど。

飯田:成田くんの立ち位置は本当に疲れるよね。でも、そういう状態でも、やりたいと思ったことの中で、何をするかがこれからの糧になると思いますよ。フェスの「夏の魔物」があって、バンドのTHE 夏の魔物があって、成田くんのキャラクターがあって、これだけ音楽業界のことを知っていたら、実はプロデューサーの道に進んでも上手くいくだろうし、このまま続けてもちゃんと上手くいくだろうなって思うんだよね。当人としてはそれどころじゃないだろうけど(笑)。

飯田仁一郎(いいだ・じんいちろう)
Limited Express (has gone?)リーダー、音楽情報・音源配信OTOTOY(オトトイ)取締役、リアル脱出ゲームSCRAPの取締役、BOROFESTA(ボロフェスタ)代表、JUNK Lab Records主催、Less Than TVをリスペクト。


■THE 夏の魔物『この部屋が世界のすべてである僕、あるいは君の物語』

2018年12月19日(水)発売

初回限定盤(CD+DVD)
VIZL-1504 価格:3,500円(税抜)
通常盤(CD)
VICL-65089 価格:2,800円(税抜)

1. 誰にも邪魔されない部屋で始まる君のための協奏曲、第壱楽章
作詞.成田大致 作曲.成田大致、浅野尚志
RAP詞.ユキテロ(空きっ腹に酒)
作詞協力.Sundayカミデ
ゲスト.ゴ・ジーラ(BiS1st)、トリアエズ・ハナ(BiS1st)

2. コンプレクサー狂想組曲
作詞・作曲.後日発表
ゲストGuitar.和嶋慎治(人間椅子)、
木暮晋也、Mr.PAN(THE NEATBEATS)
※もう1名のゲストGuitarは後日発表
RAP.ユキテロ(空きっ腹に酒)
Voディレクション.うつみようこ

3. 音楽の魔物
作詞.THE 夏の魔物 作曲.成田大致、浅野尚志

4. Matsuri Grrrl
作詞. 成田大致、アントーニオ本多、鏡るびい 作曲.成田大致、浅野尚志

5. 恋の天国はケモマモハート
作詞.畑亜貴 作曲.ROLLY、浅野尚志
編曲.越川和磨

6. ミックステープ
作詞.成田大致 作曲.成田大致、木暮晋也

7. あいゆめじごく
作詞.成田大致、アントーニオ本多、鏡るびい 作曲.玉屋2060%

8. 生きとし生けるすべてのバカ者たちへ
作詞.成田大致 作曲.成田大致、浅野尚志

9. さよならメモリー
作詞.成田大致 作曲.成田大致、越川和磨

10. 恋愛至上主義サマーエブリデイ
作詞.後藤まりこ 作曲.成田大致、ARM(IOSYS)、鈴木秋則
編曲協力.コバヤシユウヤ(IOSYS)

あわせて読みたい