SW編集部・エビナコウヘイが、オススメのアジアン音楽を紹介していく新コーナー「Asian Music Interchange」がスタート。
昨今、来日公演を行なうアジアのイカしたインディーアーティストが非常に多くなってきている。それにも関わらず、邦楽、洋楽(欧米がメイン)、K-POPといった大きなジャンルが主流で、それ以外のアジア圏などの音楽がまだ世間的には充分に日の目を見れていない状況が実にもったいない! 「知る人ぞ知る」ではなく、もっとアジアの素晴らしい音楽を聴いて、触れてほしい。そんな思いから、現地や世界で注目を集めているアジアの音楽アーティストを紹介していこうと思う。乗るしかない、このビッグウェーブに。
第1回で取り上げるのは、2019年10月11日に新代田FEVERにて日本公演を行うタイ・バンコクを中心に活動するドリームポップバンド「Safeplanet」。
ギターボーカルのAlien、ドラムのDoi、ベースのYiiの3人で構成されている3ピースバンドだ。
アジア諸国の中でもインディーズのシーンが特に盛り上がっているタイ。その中で、どこのレーベルにも所属しない完全インディペンデントな活動ながらも、バンコクの若い世代を中心に圧倒的な人気を誇っている。10月2日にリリースされたアルバム『Safeboyz』では日本デビューも果たしている。
また、今回の日本での正式デビューにあたり、新しいことにチャレンジしたいという本人たちの希望により新たにレコーディングに望んで完成した新曲「The Wind」がボーナストラックとして収録。こちらは先日YouTubeで公開されるやいなや大きな反響を呼び、SNSのトレンド入りはもちろん公開から1週間足らずで既に100万再生を突破するなど、本国の音楽シーンでの注目度の高さが見て取れる。
Safeplanetのアルバムを聴いてみるに、ドリームポップというジャンルだけあって浮遊感はあるものの、どこかオリエンタルかつ南国のゆったりとした空気感も漂って優しく包み込むおおらかさもある、非常に耳に心地よい作品である。ちなみに僕の特にオススメは、2曲目「Blackbox」。穏やかな立ち上がりで、クリーントーンのアルペジオの美しさに身体を揺らして聴き惚れてしまうと思いきや、最後には皆で合唱したくなる盛り上がりも感じさせる。1曲目のショートイントロを経て、アルバム全体の爽やかな風が吹き抜けるような予感を与える1曲だ。
また、本日10月11日には東京・新代田FEVERにてROTH BART BARON、ナツノムジナと対バン、10月14日には青山・月見ル君想フで開催される「ONE MUSIC CITY」に出演する。昨今吹き荒れるアジアインディーシーン、その中でも特に勢いのあるタイの若手ナンバーワンのSafeplanetのライヴ、絶対に見逃さないでほしい。(エビナコウヘイ)
■イベント情報
〈Safeplanet Japan Tour 2019〉
2019年10月11日(金)@新代田LIVE HOUSE FEVER
時間:開場19:00 / 開演19:30
GUEST:ROTH BART BARON、ナツノムジナ
チケット:前売3,000円 / 当日3,500円(ドリンク代別)
http://www.fever-popo.com
〈ONE MUSIC CITY〉
2019年10月14日(月)@青山月見ル君想フ
時間:開場17:00 / 開演17:30
チケット前売:3,500円 / 当日4,000円(各ドリンク代別)
出演:Safeplanet(from Thailand) / Maika Loubté / 吉田ヨウヘイgroup
林 以樂(雀斑 / SKIP SKIP BEN BEN)/ 金 佑龍
http://www.moonromantic.com
■リリース情報
Safeplanet
デビューアルバム『Safeboyz』
発売日:2019年10月2日(水)
価格:2,200円(税抜)
=収録曲=
1. In The Woods
2. Black Box
3. Oheya
4. Carry
5. Mirror Room
6. Again
7. Answer
8. Din Dan
9. Paint
10. Strobe Light
11. With You
12. Always
13. Try [+Bonus Track for Japan]