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StoryWriter

お世話になっております、株式会社SWインターンのヨコザワカイトです。

皆さんは日々、どこで新しい音楽に出会っていますでしょうか。ストリーミングやYouTube、CD屋やレコ屋、digる場所にマンネリ化はしてきていませんか? 今回はそんなあなたに、電子たばこ屋での出会いをオススメします。

訪れたのは、新宿の雑居ビルの地下にある電子たばこ屋。実は、この界隈と僕が好きな“ある音楽ジャンル”とが相性が良いんです。それが、“psytrance(サイケデリックトランス)”です。日本でもMIGMA SHELTERが、“サイケデリックトランスで踊り狂えるアイドル”として最前線で活躍していますね。

トランス状態へ誘うかのような繰り返されるパターンが特徴のジャンル“トランス”に、ヒッピー文化由来のサイケがバチッと融合して生まれたのがこのジャンル。イスラエルやインドが発祥とのことで音階やリズムパターンに特徴があります。まずは93年発売のオールドスクールなこちらからお聴きください。

https://youtu.be/E2Y_CvUjf3g

 

かなり初期の当時のテクノを感じる硬派な音作りと展開に耳を奪われます。それではこちらはいかがでしょうか。

 

また一転、宇宙的な深みのあるベースにSF映画のような緊迫感が曲全体を貫いています。おそらくどちらもテクノトランスというジャンル(違っていたらすいません……)に属すると思うのですが、明らかに違いますし進化を感じる事ができるかと思います。似たような曲が多いと言われるこのジャンルですが、実はまだまだゴアトランス、ダークサイケ、アンビエント系など多くのサブジャンルに棲み分けがされており、根底にあるリズム感を共有しながら、様々な味付けを楽しめるそんな奥深さがこのジャンルの魅力なのではないでしょうか。

話は膨らみましたが元を辿れば、そんな文化的な繋がりの中で、電子たばこ屋にサイケトランスCDの棚があるお店もあるんです。そして今回、購入したのはこちら。

sin of sins
『OVER AND UNDER』

ジャケット買いしてしまったこちらのアルバム。一言で言うと、2000年代のミクスチャー/Nu-metalとトランスのミックス。全体を通してMegadethのサンプリングが見受けられ、その上に頭悪めのチープなラップが乗ります。トランス音源でラップするアーティストは今まで聞いた事がなかったので意外な組み合わせに驚きました。今思い返せばミクスチャーキッズだったあの頃の心に刺さったのかな。トランスの可能性によりワクワクさせられた1枚でした。

今回は電子たばことサイケトランスでしたが、CDが売れなくなってきた時代だからこそ、色々な音楽の売り方があってそれを楽しめていいと僕は思います。皆さんここでもdigれますよという場所をもし知っていたら、是非教えてください!

※「【連載】digる男。」は毎週月曜日更新予定です。

ヨコザワカイト(よこざわ・かいと)
1997年生まれ、千葉県出身。大学では社会学を専攻している。株式会社SWで学生インターンをしながら就職活動中、そして迷走中。ガガガSPが大好き。

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