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StoryWriter

皆さんこんにちは。

最近ようやく自分ってやること多いんじゃない? という自覚が湧いてきたボクです。ここで言う「やること」って言うのはやらないといけないこと、やりたいこと、やるべきことなど全部含めてです。こんな時にいつも頭を過るのが、漫画『ブラックジャックによろしく』での主人公・斉藤英二郎研修医が、患者1人の命よりも病院側の体裁、都合を優先するよう圧力をかけられ、苦悩していると時にトイレでグッタリして半ベソかきながら「止まるな…… 止まるな…… 僕の…… 思考……」って言うシーンを思い出します。何をすべきなのか、止まらないでくれ僕の思考〜!

最近毎日、会社にいる時間以外は某動画サイトで昔日テレで放送していた『マネーの虎』を観ています。当時は結構流行ったのでご覧になっていた方もいらっしゃるかと思いますが、内容は至ってシンプルで、広い会議室で、新たな事業を起こしたいものの資本金に困っている人々が、5人の「虎」と呼ばれる経営者(社長)の前で事業内容をプレゼンし、虎からの質疑応答にによって粗を探されたりしながらも、上手く虎からの興味を引きつけながら、自分の希望金額を出してもらえれば成功、というシンプルな番組です。元ジャニーズや無職、現役社長など幅広い人々が番組での一攫千金を目指して出演しますが、大体手厳しいことを虎に言われたり、事業計画の欠陥を突かれてしまう、非常に緊張感のある雰囲気が常に漂っている不思議な番組ですが、この番組の形式は世界各国でもマネされるほどで、時代を築いたと言っても過言ではありません。

ただ、時代を築いたと言ってもそれはやはり放送当時の時代の話。現代では番組では虎達に散々にこき下ろされて絶対失敗すると言われていた志願者たちが、後々に成功していく人もいて、例えば、番組である典型的なオタクがプレゼンした二次元キャラの抱き枕ビジネスも、散々「需要あるの?」「君とは仕事をしたくない」だのボロクソに言われてしまい、ノーマネーでフィニッシュとなってしまいますが、今となってはオタクビジネスで大成功している方もいますし、逆に社長にベタ褒めされて、資金を獲得して開業したものの、結局失敗し落ちぶれてしまっている人もいるわけです。なんなら虎として出演した社長たちのほとんども、今では何億円もの負債を抱えていたり。

殊にビジネスともなると、結果として利益を出した人間が勝ちというシビアな世界であるわけですが、結局この番組でポイントだったのは、相手に必要な情報やメリットをどれほど卒なくこなし、自分に不利な情報をポジティブに伝えられるかっていうプレゼン能力を見る番組だったんだなと思います。準備も大事ですが、でも世の中には口下手な人もいるわけで……。番組としては、この人の計画やプレゼンには将来性があるorないで判断されて終わってしまう話かもしれないけど、どうにか相手の言葉や言い方・印象だけではなく、相手の考えをしっかり意図や気持ちを汲み取れる人間にならないといけないなあ、と斜めから読み取ってしまう僕でした。そういう人の方が、ただのアイディアマンややり手の人より側にいてほしくありませんか?

今はYouTubeで、虎たちが当時のことを振り返ったり、当時よりポップに投資の話もしていてこちらも面白いので、時間があったらご覧くださいませ。

令和の虎CHANNEL
https://www.youtube.com/channel/UCTyKZzmKi95wxmCg9rU-j6Q

今週はこの辺で。
また来週、よしなに。

※「【連載】なにが好きかわからない」は毎週木曜日更新予定です。

エビナコウヘイ(えびな・こうへい)
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。

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