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StoryWriter

皆さんこんにちは。

今年もあと2週間足らずで終わってしまうんですね。26年ちょっと生きてきて、こんなに早く一年という時間が過ぎたのは初めてかもしれません。振り返ると、自分でもなにをしていたのだかさっぱり分からないのですが、確かに1年はもう終わるようです。この時期になると故郷の雪景色が思い出されて、えも言われぬ気持ちになりますなあ……。

さてさて、僕は流行りという物に割と疎くてふた昔くらい前のカルチャーor中華圏のカルチャーが大好きマンなのですが、今日もそういう流れで好きなバンド「聖飢魔II」のお話をば。

中国ではバラードなど人を感動させる歌詞の世界観、いわゆる泣ける曲って言うんでしょうか。そういう歌手が結構人気で、日本人歌手だと中島みゆきとかいきものがかりみたいなものが、結構ウケが良かったりするんです(僕がいた当時の話)。日本の曲聴きたいな、あんまり中国であまり聴けなさそうなHR/HMとか恋しいなあと思った時に、なんとなく頭をよぎったのが聖飢魔IIでした。ただ、当時は「蝋人形の館」をうろ覚えでなんとなく知っている程度でしたし、派手な化粧をしてて、10万何歳の人がボーカルをしているくらいの認識だったのですが、何故か妙に気になってネットで検索して聖飢魔IIを掘ってみたわけです。そしたらもうなんじゃこりゃ! 状態ですよ。めちゃくちゃ演奏もしっかりしているし、「EL DORADO」でギターソロを弾くルーク篁III世参謀の動画を観てかなり興奮したのを覚えております。中国で違法アップされていたルーク篁III世参謀のギター教則動画を穴が開くほど観ましたとも。

 

でも、全体を観ていくと、ドラムの雷電湯澤さんもすごいなと感じました。僕の中でああいったヘヴィメタルって言うとツインペダルorツーバス装備で両足でドコドコ連打しているイメージがあったのですが、彼のドラムセットはシングルバスなんです。つまり片足でしかバスドラムをドンドン蹴れないのですが、それでも結構早いテンポで連打していらっしゃる。よくよく見ると、足の爪先と踵を使って交互にペダルを踏むことで、より早いテンポでバスドラムを蹴っているらしいのです。僕はドラムは叩けないのですが、なにその芸当! って度肝を抜かれました。そうなると、ド派手なメイクも悪魔という設定(雷電湯澤だけ神族)も全部がしっかりした実力に裏付けされた上にあるという事が分かって、全てがカッコよく見えてくるわけです。めちゃくちゃのめり込んで聴きました。と思ったらMCではユーモア抜群ですし、こんなのめちゃくちゃずるいやん……と思いました。楽曲も古臭さを感じない王道感。どうか、昨今の往年のバンド再結成ブームにあやかって、ミサ(ライヴ)を開いてはいただけませんしょうか……。是非ともこの目に焼き付けておきたいバンドの一つです。僕と同年代の人も是非チェックしてくださいまし。

今週はこの辺で。
また来週、ひとつよしなに。

※「【連載】なにが好きかわからない」は毎週木曜日更新予定です。

エビナコウヘイ(えびな・こうへい)
1993年生まれ、青森県出身。進学を機に上京し、現在は大学で外国語を専攻している。中国での留学などを経て、現在では株式会社WACKで学生インターンをしながら就職活動中。趣味は音楽関係ならなんでも。

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