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BiSHチッチ主催イベントで突然少年と激突「純粋な気持ちでむき出しになれた気持ちがしました」

StoryWriter

BiSHのセントチヒロ・チッチがキュレーターを務めるイベント〈THAT is YOUTH!!!! FES〉vol.2が、2月4日、新代田FEVERにて開催された。

本イベントは、チッチが大好きなバンドを選出し、対バンのオファーも自身で行なっているもの。第1弾の〈THAT is YOUTH!!!!FES〉では「結局、人間大人になっても青春が全てだ」をテーマに、BiSH、eastern youth、GEZAN、リーガルリリーの4組がZepp Tokyoでライヴを行った。

>>BiSHセントチヒロ・チッチ手がけるイベントでeastern youth、GEZAN、リーガルが激突

第2弾となる今回は新代田FEVERに会場を移し、突然少年との2マンライヴを開催。「突然少年のお客様にもBiSHを見てほしい」というチッチの想いから、突然少年のライヴ現場でのみ購入可能な手売りチケットも100枚販売された。4カ月に渡る全国ホールツアー〈NEW HATEFUL KiND TOUR〉をNHKホール2デイズで締めくくったBiSHが約300人キャパの会場でライヴを行うということもあり、清掃員(※BiSHファンの総称)たちの熱い期待が会場に渦巻いていた。

突然少年「机に近付くだけでドキドキする感じをひさびさに思い出しました」

先行で登場したのは、突然少年。高校の同級生で結成された彼らは2014年、最後の〈閃光ライオット〉で優勝。〈FUJIROCK‘18〉のROOKIE A GO-GOに出演し、〈FUJIROCK’19〉では初日のRED MARQUEEに出演を果たしている。2019年は合計年間140本以上のライヴを行い、神戸のライヴハウス『太陽と虎』で2年連続5日間の監禁ライヴを敢行するなど、まさに叩き上げかつ今最も勢いに乗っているライヴバンドといっても過言ではない。

上裸でステージに登場した4人はゆるやかに円になり、楽器をチューニング。ギターをかき鳴らすと暗転し歓声があがった。「こんばんは。突然少年です。よろしくおねがいします!」という大武茜一郎(Vo, G)の挨拶とともに、1曲目「サマータイムストレンジャー」、フィードバックノイズに空間が満たされ、徐々に疾走感を増していく。2曲目は、とだげんいちろう(B, Cho)のコーラスがエモーショナルな「22歳の約束」、大武は汗まみれになりながら眼鏡を吹き飛ばす。曲が終わり眼鏡を装着し直すと、良原涼太(Dr, Cho)のビートにギター、ベースが重なり緩やかに盛り上がり爆発する「火ヲ灯ス」へ。再び眼鏡が吹き飛ぶも一心不乱に楽器をかき鳴らし歌い叫ぶ。「初めての人に会うのは緊張するけど、今日はBiSHと友達になりにきました」と大武が語り、「初恋を想いだせ!」という雄叫びとともに観客とシンガロングした。

この対バンが決まったことを発表した後、「高校の友達から連絡が来た」と大武が語り、会場の笑いを誘った。「リハをやっていたら高校の頃を思い出しました。共学だったときの緊張感、綺麗な女の子がいて、机に近付くだけでドキドキする感じをひさびさに思い出しました。今日は軽音楽部に入ったときの気持ちです。汗だくでやっていきましょう!」と、とびっきりの笑顔をとだが見せると、カニユウヤ(Gt.)の泣きのギターソロが耳に残る「フロムアンダーグラウンド」、5日間の監禁ライヴで生まれた新曲「サンキューマイフレンド&マイファミリー」、ライヴ会場限定のCD『genkihan mix』に収録されている「川辺の誠」を演奏し、最後は「ひとり」で〈今日はチッチと新代田でデート〉とこの日ならではの歌詞を歌い、汗だくになりながら約40分のライヴを駆け抜けた。

BiSH「突然少年の曲を聴いて私も学生時代を思い出した」

熱気が残る会場に登場したのは、BiSH。6人がステージに縦に並び、チッチが「BiSHです。よろしくおねがいします」と挨拶をすると「スパーク」でライヴがスタート。続けて「BiSH-星が瞬く夜に-」のイントロが流れ清掃員たちの歓声が上ががる中、「突然少年が全力で来てくれた分、BiSHもぶつけていくぜ!」とチッチが気合いを入れると、〈新代田〉というフレーズを歌詞に入れるなど温度をさらに高めていった。続いて99秒のメジャーデビュー曲「DEADMAN」を披露。まさにライヴハウス、そしてこの対バンだからのセットリストに清掃員たちもキッズのように盛り上がる。「Here’s looking at you,kid」「ろっくんろおるのかみさま」をパフォーマンスすると「今日は私にとって少年という存在の象徴みたいなバンドと2マンができて、とても嬉しいです。さっきのライヴを見させていただいたんですけど、汗だくで、ベタベタで、上裸のまま一生懸命歌を届けている姿に、うおーーという気持ちになって」とチッチが熱い気持ちを述べつつ「私たちも上裸になります」と冗談を言って会場をどぎまぎさせた。

チッチが「新代田FEVERというハコが好きで、よくライヴを観に来ているんですけど、BiSHとして立ったことがなくて。ずっと立ちたかった場所だったんですよ」と、このステージに立っていることへの想いを述べた。また、楽屋で大武と会話したがあまり目が合わなかったことを明らかにすると「今日は目いっぱいライヴで想いを届けて、私たちも友達になる勢いでライヴをやって帰ります!」と突然少年のMCへのアンサーを返した。

「今日は突然少年の曲を聴いて私も学生時代を思い出したので、そのときの想いを込めた曲を今から歌いたいと思います」というチッチの言葉に続いて始まったのは「Story Brighter」。チッチが作詞をした初期楽曲で、BiSHの物語を歩みはじめた当時の想いがより伝わってくる選曲だ。「オーケストラ」を披露すると「生きててよかったというのなら」をじっくりと歌い上げ、「早いもので〈THAT is YOUTH!!!!〉は次の曲で終わりなんですけど」とチッチが言うと、ハシヤスメ・アツコが「私たちももっとやりたいもん! でもみんなが大好きな曲持ってきたから。最後の曲、行けるー?」と観客に投げかけ「beautifulさ」へ。「突然少年もBiSHの友達!」とチッチが叫び、最後まで熱い盛り上がりが途切れることなくBiSHのライヴは幕を閉じた。

BiSH&突然少年でのアンコール

熱気に満ちたアンコールに応えて再びBiSHが登場すると、「皆さんまだ元気ですか? 今日は大好きなFEVERで大好きな突然少年とツーマンをできるということで、アンコールでセッションをしたいと思います」とチッチが突然少年を呼び込む。大武がギターを忘れるという、2マンらしいハプニングもありつつ、和やかな雰囲気の中、BiSHの「ALL YOU NEED IS LOVE」へ。この曲を選んだ理由を大武は「すごくいい曲だし、歌詞が僕らっぽい感じがしたので一緒にやれたらいいなと思いました」と述べ、突然少年が演奏をしBiSHメンバーが歌うセッションを行った。曲中に大武がBiSHメンバー全員の名前を叫ぶなど、この場所でしか生まれないケミストリーが生まれた瞬間だった。

そのまま「BiSHのファンも、突然少年のファンも関係ないから」というチッチの宣言とともに、突然少年の「火ヲ灯ス」を共演。BiSHのメンバーも一緒に歌いながら、最後は順番に「初恋を思い出せ!」と叫びステージを後にしていくと、最後にチッチがフロアに飛び込み「初恋を思い出せ!」と力強く叫び大団円を迎えた。

その後、再び2組が登場し、「突然少年と一緒にライヴをすることによって、BiSHも少女みたいな気持ちに戻れたら嬉しいなと思ったんです。今日本当に純粋な気持ちでむき出しになれた気持ちがしました。それは突然少年のおかげでした。ありがとうございました」とチッチが述べ、2組のメンバーたちがそれぞれに手を繋ぎ合い観客に感謝を伝えた。

「また〈THAT is YOUTH!!!!〉で会いましょう!」というチッチの言葉とともに〈THAT is YOUTH!!!! FES〉vol.2は幕を閉じた。

帰りがけ、来場者全員にチッチのメッセージとQRコードが記載されたカードが配布された。最初から最後まで想いの詰まった、チッチの想いが2組を結びつけた熱量のあるイベントだった。

https://twitter.com/BiSHidol/status/1224705443106377735

取材&文:西澤裕郎
写真:村井香


■イベント情報

〈THAT is YOUTH!!!!FES vol.2〉
curated by CENT CHiHiRO CHiTTiii
2020年2月4日(火)@新代田LIVE HOUSE FEVER
出演:BiSH / 突然少年

セットリスト

【突然少年】
1. サマータイムストレンジャー
2. 22歳のやくそく
3. 伝えられなかったこと
4. 火ヲ灯ス
5. フロムアンダーグラウンド
6. サンキューマイフレンド&マイファミリー
7. 川辺の誠
8. ひとり

【BiSH】
1. スパーク
2. BiSH−星が瞬く夜に−
3. DEADMAN
4. Here’s looking at you,kid
5. ろっくんろおるのかみさま
6. Story Brighter
7. オーケストラ
8. 生きててよかったというのなら
9. beautifulさ

ENCORE
BiSH&突然少年
ALL YOU NEED IS LOVE
火ヲ灯ス

PICK UP


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