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ATFIELD青木勉とSW西澤裕郎によるPodcast「自粛のススメ!」Episode01 書き起こしその2 生の価値を上げていくことになる

StoryWriter

ドキドキとロックだけを発信する音楽フェス「BAYCAMP」の主催者で、銀杏BOYZや神聖かまってちゃん、キュウソネコカミなど数多くのミュージシャンのライヴ制作を行う株式会社ATFIELD代表の青木勉と、ストリートを愛するWebカルチャーマガジン「StoryWriter」を運営する株式会社SW代表の西澤裕郎が、音楽を支える裏方の立場からリアルな音楽話をしていくPodcast番組「自粛のススメ!」が、2020年4月よりDIYにてスタート。

コロナウィルスの感染防止による自粛要請のため、ライヴハウスが休業を余儀なくされたり、軒並みイベントが中止・延期されたりする中、音楽関係者たちはどのような生活を送っているのか? そして、こうした事態にどのように対応していけばいいのか? 台本や答えはないけれど、対話を通してそのヒントを探っていければという番組になっています。

本ページでは、番組内容の一部を書き起こししてお届けします。気になった方はぜひPODCASTで全部聴いてみてください。メッセージなども募集中です!

Episode01 書き起こしその2

西澤 : 今後ますますオンラインが当たり前になってくると思うんですけど、打ち合わせとかに関してはZoomでよくても、音楽に関しては果たしてそれで満足できるのか? というところがありますよね。

青木 : 楽曲が良ければラジオでもCDでも伝わるし、それで感動している人はいると思うんです。ただ、それとライヴって全く違うものだから。ZoomやYouTubeでは絶対伝わらないものが生ライヴにはある。そこの体験のよさはやっぱり消えないとは思うんですよ。

西澤 : 会場のスピーカーで、ライヴハウスクラスでいい音が出てくる家庭用システムが安価に買えたとして、ライヴに没入できるVRを見ながら、ズンとサウンドが来るみたいな選択肢も未来には1つある気もしますけどね。

青木 : 最近は小さいスピーカーでもサラウンドみたい良い音が鳴らせたりしますしね。映画とかで他のもので、そういう体感をしているわけじゃないですか? 部屋がライヴになるようなものがあれば、ありなのかもしれないね。

西澤 : カラオケ店とか、今は営業できていないですけど、そういう可能性はあるかもしれないですね。

青木 : 一時、そうなりつつあったよね。コロナウィルスがなくなれば、カラオケ店の中で同時配信で生ライヴを見る機会がまた復活するとは思う。それが家庭ごとにできるようになったら、また変わるのかもね。

西澤 : あれ観ました? この間のクローズアップ現代。番組内でWACKの渡辺(淳之介)さんが言っていましたけど、Zeppクラスのところに数十人のお客さんが数メートルぐらいの間隔を開けて入り、ステージ上のアーティストは仕切りを作って歌うみたいな。現実的にやるかやらないかは置いておいて、そういう方法というのも考えないといけないかもしれないですよね。

青木 : しばらくしたら、そういうライヴが始まるんじゃないですか。中国で、今、ライヴハウスに椅子を置いてライヴ始まったんだけど。

西澤 : もうライヴが始まっているんですか?

青木 : 台湾だったかな? 椅子を置いて、間隔を開けて。

西澤 : ソーシャルディスタンスを取ると。

青木 : そう、座って聴くスタイル。例えば、キャパを10分の1ぐらいにして、ぬるっと始まっているっぽいんですよ。僕の場合は、担当アーティストだけで言ったらモッシュが起こるようなライヴが多いから、そこが難しいかな。コロナがいなくならない限りはできないじゃないですか? 1年後はもしかしたら「あー、そんなことあったな」ってなっている可能性はありますけど、段階を踏んでライヴを観るというスタイルを外でやっていくとしたら、しばらくは難しいのかなって。その他の方法としては、ドライブスルーライヴとかね。

西澤 : ドライブインシアターのライヴ版ということですね。

青木 : トラックステージの周りに車が集まっているみたいな。生ライヴの音はFMとかで飛ばしつつ、生と両方聴けるようにしておく。なにかしら違うやり方で徐々に埋めていくしかないなって。一応、新しいやり方は考えてはいますけどね。

西澤 : ソーシャルディスタンスを取りながら、お客さんを少なくしてライヴをやる場合、当然チケット料も1枚当たりが高くなってるってことですよね?

青木 : そうじゃないですか。結果、生の価値を上げていくことになるのかなと。前にマキシマム ザ ホルモンが渋谷AXでやったようなマス席を用意するなどして(2012年3月24日開催「MASTER OF TERRITORY~俺たちにマスはある」)、ある程度キャパがぎゅってならない形で生配信ライヴをやりながら、それを全国に発信するみたいな。もちろん生で観れる体感もあるし、映像を観れるという選択肢もある。無料配信という形から有料配信に移って、配信もチケットを買うというスタンスになっていくような気がしますけどね。

続きはPODCASTにて


自粛のススメ!
https://anchor.fm/zishukunosusume

お便り・メッセージはこちら
zishukunosusume@gmail.com

Eposode01 書き起こしその1はこちら

■PROFILE

ATFIELD inc.

ATFIELD inc.は、1999年1月より、日本のロックエージェントとしてスタート!
ライブ制作・ツアーブッキング・プロモーター・イベント企画・運営、レーベル運営など、これまで数多くの日本のロックシーンのカウンター的アーティストを担当する。
有限会社ロックエージェントジャパンを経て、2013年に新たに株式会社エイティーフィールドとして再始動。
http://www.atfield.net/

ATFIELD通販サイト
https://atfield.shop/

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