NEPO、ヒソミネ、bekkan、MOCMO sandwichesを運営しているkilkが、洋菓子のネット通販を開始した。
kilkは先日、新型コロナウイルス感染症の影響で営業停止しているライヴハウス、NEPOとヒソミネが中心となった新プロジェクト「Fourth Place」を始動させたばかり。今回は、同じく新型コロナウイルス感染症の影響で売上を大きく落としている飲食店bekkan（さいたま市北区宮原町）が主導し、店の起死回生を図り、作り上げた渾身の品々となっている。
その看板商品、bekkan、NEPO、ヒソミネ、MOCMO sandwichesの4店舗が結集して作り上げた「塩キャラメルテリーヌ」を、実際に通販で注文、食してみたレポートを紹介しよう。
2020年、緊急事態宣言下のゴールデンウィークに小包が届いた。
要冷蔵のシールが貼られた梱包をワクワクしながら解くと、目にも鮮やかなパッケージがお目見え。大きさは20cm弱で、ずっしりと重い。
蓋を開けると、そこにはワックスペーパーに包まれた塩キャラメルテリーヌが。
紙の下に透けているカラフルな色に胸が躍る。
ワックスペーパーをめくって目に飛び込んできたのは、色とりどりの生花たち。
「結局今年はお花見にも行けなかったな」
そんな思いを吹き飛ばし、一気に部屋が春めいていくのを感じる。
同梱されていたカードをめくると……
塩キャラメルテリーヌの美味しい食べ方が書かれていた。
1. そのままの濃厚な口どけを。
2. ゲランドの塩を振りかけて味にアクセントを。
3. また600wの電子レンジで10秒ほど温めていただくと、とろっと新しい食感に。
なんと1皿で3度も楽しめるというサプライズ。ちなみに“ゲランドの塩”とは、100％自然の力で生まれる良質な天日塩のこと。フランス料理の名シェフたちから高い評価を受け続けているんだとか。塩キャラメルテリーヌに、“追い塩”……？ 一体どんな味になるのか、期待に胸が膨らんでいく。
はやる気持ちを押さえながら、いよいよ美しいテリーヌに包丁を入れる。
「なんときれいな断面なんだろう……！！！」
すきまなく凝縮している様に、その濃厚さが見てとれる。
まず一口。
ひんやりとしたテリーヌは、口の中の体温でとろっと溶けていく。
口に残るのは、香ばしいキャラメルの風味。想像していた“濃厚”の何十倍も濃厚で、あまりの美味しさにすかさずもう一口。大きく息を吸い込む。美味しすぎる……。
表面にデコレーションされているキャラメルはパリパリ食感。
ドキドキしながら口に運んだ生花は、香り豊かで味に彩りを与える。
小袋に入った塩を少々かけてみる。一口。塩が際立って、ちょっと大人な味に。これはお酒にも合うかも。最後は電子レンジで温めてみる。究極の10秒。断面の中心がとろっと溶けていく。口の中に入れるとほんのり暖かく、口溶けもなめらか。
一口一口を味わいながら食べ進めていく。あっという間に完食してしまった。
買い物にも、遊びにも行けない。
そんな窮屈な毎日に、この贅沢な美味しさが染みわたる。
心配なことや、不安なことが多い今だからこそ、美味しいものに救われる日があったっていいじゃないか。塩キャラメルテリーヌは、“美味しい”だけじゃない。日常のすきまで、ホッとくつろげるひとときを過ごさせてくれる、そんな救世主なのかもしれない。
kilkが手掛ける通販では、今回紹介した「塩キャラメルテリーヌ」の他にも、音楽ファンにはたまらない「音楽機材ケーキ」や、季節のジャムやパウンドケーキといった洋菓子の詰め合わせセット、グルテンフリーで低カロリーのパン「クラウドブレッド」など多様なラインナップを楽しめる。
景色が変わらないおうち時間。
いつもの場所で、いつもと違うひとときを過ごしてみてはいかがだろうか。
取材＆文：124
・塩キャラメルテリーヌ、音楽機材ケーキ通販サイト
https://kilk.official.ec/
