jan and naomi、制作期間わずか3日間　土山晃憲監督のMV公開

jan and naomiが5月20日(水)にリリースしたアルバム『Neutrino』より、「幽の核<<Neutrino>>」のMVを公開した。

楽曲発売日前日の19日、janが自身のInstagramで「募集　“Neutrino”のMVを作りたい方はいますか？今夜撮影、明日リリースしたいです」と、突然の投稿。手を上げたのは、自主映画制作を行っている映画監督の土山晃憲。未完成映画予告編大賞にて「堤幸彦賞」を受賞した監督だ。

撮影は当日の夜行われた。予算も固まったイメージも全くない中、土山監督は「肉体とカメラだけで十分です」と返答。そして数時間後、二人は初めて顔を合わせることに。コロナの影響下、最小限のクルーで制作されたMVは編集を経て3日間で完成した。

土山監督は「正直、撮りながらも、方向性は全く定まってなかったので、完全に勢い任せでした。インサートも撮った方がいいのかなとも最初は考えてましたが、janさんが画になりすぎるので、しつこくこの人だけ撮ってれば大丈夫だ！という考えに至りました。同世代で最高のアーティストを撮影することができて嬉しく思います」とコメント。

誰もいない街、ディストピア感漂う空間に全身白ずくめの衣装で現れるjan。現代が近未来的発想にいつしか追いつき、夢のように描かれていた未来図は普段の景色の中に馴染んで色褪せていく、というプロセスが表現されたような映像となっている。（西澤裕郎）