【現地レポート】サアヤイトが覚醒！〈PARADISESの素晴らしき未来〉合宿オーデ1日目

PARADISESの新メンバーを育成ユニットWAggから追加するオーディション企画〈PARADISESの素晴らしき未来〉。同企画の合宿審査が、2020年11月21日（土）と22日（日）の1泊2日で開催。その様子はすべてニコニコ生放送にて生中継されている。

今回の合宿を迎えるにあたり、WAggメンバーとPARADISESメンバーがペアとなり、パートナーとして責任を持って活動することがアナウンス。1週間を共に活動し絆を深めた状態で、この合宿審査を迎えることとなった。ペアは下記の通り。

・テラシマユウカ＆ウタウウタ
・ナルハワールド＆サアヤイト
・キラ・メイ＆愛
・月ノウサギ＆ア・アンズピア、アイナスター

12月13日（日）に名古屋市公会堂にて行われる〈PARADISESとWAggの素晴らしき未来 -TEAM BATTLE-〉終了時までに、本オーディションの評価基準とされている星を4種類獲得したメンバーのみ最終審査に進むことができる。合宿でメンバーたちは、星をいくつ取得できるのかに注目が集まった。

そんな合宿1日目の様子を現地よりレポートする。

13時〜ダンス練習

13時、今年3月にWACK合宿オーディションが行われた合宿施設がニコニコ生動画に映し出された。PARADISESの4人とWAggの5人のメンバーが登場し挨拶を済ませると、すぐにダンス練習がスタートした。

今回の合宿は1泊2日。22日20時までの放送となっており、実質1日半という短期間での合宿審査となる。練習着に着替えたメンバーたちは練習場に集まり、ペアごとに別れて課題曲「PLEASE LISTEN TO MY」の練習に励んでいく。ダンスの詳細を話し合い、グループごとのオリジナリティを作っていく。

16時からはペアごとに別室でインタビューと個別面談が行われた。それぞれのインタビュー内容を下記に記す。

■サアヤイト

11月14日の〈SHOWCASE〉は自分的にはやりきりました。ただ、気持ち的には、上手くいっている時と感覚が違ったなと思っていて。曲にもよるんですけど、いつもは気持ちが入って曲以外のことを考えられないんです。〈SHOWCASE〉の時は緊張もあって、次の曲はこうで、バミリはこうで、っていうのが頭の中を駆け巡っていたんです。考えすぎること自体は悪くないと思うんですけど、表舞台に出た時にそれが出てしまって、自信がないように見えたと思います。渡辺（淳之介）さんにもそれが見透かされていたんだろうなって。

（ナルハワールドと）ペアを組んだこの1週間は、ソロの仕事について行ったり、PARADISESさんのファンクラブ特典の収録を見学させていただいたり、お仕事に見学という形でついていきました。本当にナルちゃんはすごいなと思って。忙しさを感じさせないやさしさだったり、周囲の人を気にかける仕草が人よりも大きいなって思いました。

私は、自分を全然出せてないなと思うことがあって。勝手に無理だと思っちゃって可能性が狭まっていると思うので、その可能性を広げていきたい。PARADISESのみなさんのことが好きだし、グループに入りたいと思っているのに、面談でその想いを伝えられていなくて。周りの人から「どうせ入りたくないんでしょ」と思われたりしていまい… 難しくて… 難しいですね… 難しいです、本当にそれが。いろいろなことが結構ダメージになってきちゃっているんです。YouTubeも再生回数が1番だと思っていたら、なんか減っていて…。でも… 頑張ります。かっこいいこととか言えないけど、精一杯頑張ります。パフォーマンス審査も、最初から全力でやらなきゃ伝わらないから、自分なりに前を向けたらって思います。

■愛

〈SHOWCASE〉のステージを全力でやらなきゃという思いが強かったんですけど、ステージ出てみたら、それを忘れるくらい楽しくて。結果、それが伝わって、よかったと言ってもらえたのかなって。PARADISESのみなさんと一緒だったら、絶対に自信を持っていいステージを見せられると思ったのと、自分の歌が下手くそすぎたので練習をいっぱいしたんです。それでちょっとずつ歌えるようになった時に、自分の中で自信がついてきて。そういうのもあるのかなって思います。

ペア制になって、基礎連のメニューを2人で決めて、歌の練習を1日目はしました。作戦会議があって、2人で体力がないからウォーキングも始めて。そこで話す時間がすごく増えたんです。オーディションの話も、世間話もしたし、オーディションで今どんな感じ? っていうのも話したり。2人で途中から一緒にイヤホンをして、マスクをしながら、でかい声でPARADISESの曲を歌い合うっていうのをしていました。

愛は、お話ができるようにならないといけないという課題があって。メイちゃんは話すのがすごい上手くて、全部分かりやすい。メイちゃんは話している時にどういうことを気をつけているのか訊いて、意識が全然変わってきて。自分から話してみようってすごい思えて。積極的に話そうという意識を持てるようになりました。

今は数字が結果に繋がるっていうので、すごい数字にとらわれていて。でも、1位になりたいから聴いてくださいって言うと、その曲とかMVに自分が込めた思いとか、周りの方々が込めてくださった思いが伝わり方が変わってくるんじゃないかなって。でも、やっぱり今は数字が大事というのもわかるんです。毎日結果が発表されていて、今はありがたいことに1位という数字をもらえているんですけど、今回の合宿とかで愛が歌っている歌が聴きたいなとかMVが観たいなとか思ってもらえるようにしないといけないなって。そう思ってもらえるように、伝えていかないといけないなって思っています。

メイちゃんも愛も「PLEASE LISTEN TO MY」の振り付けを作っていて、2人の振り付けがあるので、この1週間でさらに深めてきた絆を最大限に伝えられるようにしたいと思います。

■ウタウウタ

〈SHOWCASE〉は、もし自分がPARADISESのメンバーになったら、という気持ちでライヴをしました。月ノさんのハプニングもあったんですけど、すごくライヴが楽しくて。だから、また一緒にライヴができたらいいなって、すごくそういう気持ちになりました。

メール・インタビューでも言ったんですけど、最初は順位がつけられるのが嫌だなと思っちゃっていて。でも渡辺さんと喋った時に、それは甘えという言葉をもらっていっぱい考えました。オーディションで自分が候補生という立場のことを考えたら、順位云々に悲しいとか言っているのがたしかに変だなって。もちろんメンバーが最下位になって泣いたりとかしているのは悲しいし、自分が最下位になったら悲しい。逆に愛ちゃんが1位をとったり、振り付けのことを褒められたりしているのがすごくうれしくて。その反面、自分がとれなかったことが悔しいなと思ったりもしていて。いまはどちらかと言うと、順位に関しては嫌だなとかっていう気持ちよりも、もっと頑張って次は自分が全部1位とれるぐらい頑張ろうって気持ちになりました。

ユユさんとペアを組んでから交換日記をしているんです。メール・インタビューは何回も文章を打ち返して、読み返してっていうのができて、自分の気持ちもそこで整理ができたから、すごくそれがやりやすかった、という話をユユさんにしたら、ユユさんが喋るよりも書いたりとかした方が気持ちがまとまったり伝えやすかったりするんじゃないかって、交換日記をやろうって言ってくださったんです。例えば、SHOWCASEをやってみて、こう思ったとか、ここがよかったけど、ここはよくなかったから次はこうしたいと思っていますとか書いたり、ユユさんからもライヴはここがよかったけど、ここが足りないから、次はここをもっととかいろいろ書いてくださったり。あまり喋って伝えることが上手くできないこともアドバイスをもらったりとかしていて、いろいろ書いています。

今はオーディションが楽しいです。前は自信がないフォーメーションだったり、振り付けだったり、歌とかもキョロキョロしたり、変な動きをしていて。見返したら、自分だけすごいかっこ悪かったりしていて。やっぱり自信を持てるかどうかなのかなってすごい思いました。2人になるとSHOWCASEとは違って人数が少なくなるから、迫力とかの面でもっと1人1人自分が大きく動かないといけないなと思うし、歌ももっと自信を持って歌わないといけないなって思うので、しっかり準備して、なにも考えずに思いっきり踊れるようにやりたいと思います。

■アンズピア

11月14日のSHOWCASE、自分的には120％でやれていたって思ったんですけど、「PLEASE LISTEN TO MY」の振り付けを自分で作らせていただいて、自分のことだけを考えていた振り付けだったかなって、動画を見返したら思いました。自分の中での120％は、渡辺さんにも言われたようにまだまだできるって思われているから、期待されている以上のものをSHOWCASEでできなかったのかなって思います。

力が入りすぎているって自分でも思うし、月ノさんにも言われて。手を抜くのと、力を抜くのって全然違う。だから自分がやりたい振り付けもあるけど、やってみたことない振り付けに挑戦してみようと思って。あとは私は歌の息切れが激しいんですね。でも、それでも伝わるものって絶対あると思うから、息が切れても最後までやり遂げたいなって思っています。

まだ自分が殻を破れていないってことを月ノさんに相談したら、「私はパンストでいつの間にか殻が破けていた」って話してくれて。「最初はやりたくなかったけど、それのおかげで私は殻が破れた」って。今は「ロングからショートカットにして、いろいろなものを捨てて破れたし、PARADISESの一員になれた気がした」って言っていたので、殻の破り方は人それぞれなんだと思います。でも、その方法が何かまだ自分ではわからないから、この合宿を通していろいろなことを自分でやってみて、少しでも破れたらいいなと思っています。

私がこのPARADISESのオーディションを受けた理由の1つに、今年の合宿で月ノさんとペアにさせていただいて一緒に活動して、尊敬はもちろんするんですけど、初めて同じグループで活動したい先輩だなって思ったんです。トレーナーとして月ノさんがなってくれて、たくさん関わる機会も喋る機会も増えて、やっぱり月ノさんともっと一緒に活動したいなと思ったんです。今作っている「PLEASE LISTEN TO MY」の振り付けは、自分だけじゃ絶対作れなかったし、月ノさんの考えも入った振り付けだから、すごく自分の中でもわくわくしているし、自分が入れたことない振り付けを入れてみたからすごく楽しみです。メリハリをつけたので、観ている人にも伝わる、楽しんでいただけるパフォーマンスになるようにがんばります。

■アイナスター

WAggに入ってすぐにライヴできない状況になって、同期で一緒に入ったメイちゃんが昇格したりしたので、自分がWAggにいる意味だったり、なにをできるかが全然実感がなくなってしまったんです。ここで頑張りたいって思うけど、自分がここにいていいのかなって。他のWAggメンバーは素直で正直で、いい意味で不器用な人が多い。涙をこらえながらとか、言葉を詰まらせながら伝えたいことを喋るメンバーが多いんですけど、私は本心で喋っていても言葉が薄っぺらく聴こえるというか。あまり感情が出ないことが多くて。それが初めて空っぽになって、なにも考えずにステージの上でできたのが、鎌倉のあの日だったかなと思います。本番が終わった後、涙が出てきて。言葉にならない感情を伝えたいなってステージで思っていたんですけど、言葉にならない感情でうれしかったし、お客さんの顔が見えて楽しかった。星はもらえなかったんですけど、それでも自分で掴めたことがあったのかなと思って。

月ノさんはトレーナー制度が始まる前から、自分では気づかなかった部分を具体的にピンポイントで言ってくださることが多くて。例えば「静と動をつけるといいよ」って。答えをはっきりくれるというよりかは答えになる道筋をいつも渡してくれて。ライヴも全然できていなくてWAggにいていいのかも分からなかった私に、「それがとてもチャンスだよ」って言ってくれて。とても救われたというか、月ノさんとお話をして、いつもなんか自分の中でカチッと変わる部分が毎回あるなと思います。

メイちゃんが前回の合宿で昇格した時に、例えば悔しいとか、負けたとかそういうよりも、素直におめでとうという気持ちが1番だったんですけど、今一緒にお仕事をさせていただくようになって、昇格したらミュージック・ビデオだったり、レコーディングだったり、ラジオだったり幅が全然違うのを知って。そこで初めてと言ったらちょっと語弊があるかもしれないんですけど、自分自身の実感として、あ、悔しいなって思いました。きっとまだまだ伝わってない部分がたくさんあって、いろいろ思うことはあるんですけど、それよりも大事な自分の感情を「PLEASE LISTEN TO MY」を通して届けられたらいいなって思います。