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天津飯放浪記第41回 永芳園「府中市で見つけた本格中華居酒屋の天津飯」

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おいっす。火鍋栄光です。

本日やってきたのは、京王線は府中駅。府中という街は僕にとって思い入れのある街で、母校の大学がある。大学受験のために田舎からえっちらおっちらやってきて前泊。浪人中だった僕は、既に東京の大学に通っていた高校の同級生と受験前日に府中で飲み会、ホテルで友人から大学生活の話を聞いて、目を輝かせたものである。

府中駅を降りる度にあの夜を思い出すのである。駅近のビジネスホテルに泊まったのを思い出し、ふと思い出のホテルの前に行ってみる。あぁ、ここだ。そう思って脚を止めてみる。思い出に胸のあたりがじゅんわりしていると、看板には2016年オープンの文字が。僕が受験したのは2013年……。

思い出はいつもおぼろげだから良いのだ。気を取り直して、再度悦に浸る。周囲をとぼとぼと歩いていると、

本格中華居酒屋「永芳園」。この府中という地で中国語を学び、友人と酒を飲み歩いた僕の青春の結晶のようなお店。ありがとう、本当にありがとう。懐かしさに涙を堪えながら、いそいそと入店するのだ。

「お食事ですか? 飲みですか?」

うーん、平日の夜にお酒をしっかり飲んでしまうのは気が引けるのでお食事にしようかね。海鮮おこげもいいなあ〜〜などと、浮気性な部分も見せながらやはり本命は譲れない。天津丼を一つ注文。夜メニューということで、表示価格よりちょっと値上がりした750円でいただきます。ええよ!

テーブル6,7席ほどのこじんまりしたお店。中国人夫婦が活気よく切り盛りするこちらのお店には、程よい居心地の良い空気感が漂う。仕事帰りのサラリーマンでほぼ全席埋まっていて、コロナの不景気を感じさせない。聞き耳を立てると、中国人ママがお客さん皆を、ちゃんと名前を呼んでにこやかに会話したり、お客さんもお店にお土産を持ってきたりする暖かい店。あゝ、府中は人情の街やでえ。どうかこういうお店はコロナ禍でも消えないでくれえ。

\オマタセシマシター/

やはりオーソドックスな甘酢あんと来ましたか。やはり関東では、京風のあんをお目に掛狩ることが難しいということだろうか。シンプルな盛り付けではあるけど、相変わらずこの照りが食欲をそそる。うーん、いただきます!

米の粒立ちが食欲をそそる!

うーん、舌先にちょんっと酸味が残る甘だれ! 酸味がそこまで強くなく、口の中全体に柔らかい甘さが広がる。と思ったら、微かにごま油の香りもやんわり口内に広がって香ばしい、食欲がそそられる。んまい! 具材はなんと竹の子だけのオーソドックスの極みだけど、パリッと焼けた卵に程よいソースが絡まって程よい柔らかさになるのが素敵だ。そして、何より米がうまい。

上の写真にもあったように、米がちょうどよく固さで粒立っている。米単体で食べるには固いかも知れないけど、あんと絡むとこれがちょうど良くなる。うーん、魔法! 止まりませんぞ!

完食後のお写真は撮影忘れ。ピンクの看板が印象的なお店の看板を眺めて、府中のピンク通りを思い出す。僕にとって府中という街は、何もかもが懐かしく詰まっている街なのであります。軽くため息をつくと、ゆっくり駅に向かって歩き始めるのでした。ごっつぁん。

今日の天津飯あるある:

甘酢あんはとろみの強さで、酸味の強さがなんとなく予想できる。


⭐︎今日のお店⭐︎

「永芳園」

住所:東京都府中市寿町3-5-15 1F
営業時間:11:30~14:30 / 17:30~23:30
定休日:日曜日
電話番号;042-207-3798

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