watch more

天津飯放浪記第52回「この一年間で食べてきた天津飯の個人的ベスト5」

StoryWriter

おいっす。

気づけばこの「天津飯放浪記」、早いもので書き続けて50回を超えていました。要するに約1年間であります。ここに書いてあるものだけで週に1回、それ以外も入れたら牛丼食べるくらいの頻度で天津飯を食べてきたわけで。主に京王線沿いと仕事での出先でフラフラと入った街中華or中華料理屋さんで、ふらりと入って出会ってきた彼らをここで一旦一区切りとして、現時点での個人的アーカイブから個人的ベスト5を振り返ってみようかと。皆が好きなあの天津飯もあるかな⁉︎ 近くにお立ち寄りの際は、是非ふらりと立ち寄ってみてくださいませ。

第5位
天津飯放浪記第20回「卵が”モチ”っとしていて亜流の究極に一番近い天津飯」
https://storywriter.tokyo/2020/07/03/3419/

「中国家庭料理 福ちゃん」
京王線・千歳烏山駅南口から徒歩8分ほど。
ここの一番のポイントはなんといっても、卵。天津飯放浪記愛読者の皆さんならご存知の通り、フワフワだ〜、もしくは固めだ〜くらいしか言わない僕の卵レビュー。このお店の卵はもっっっちりしてる! 卵の固さの好みは人それぞれだけど、このもっちり感は他ではなかなか味わえないと思うし、何より厚さも他に比べると規格外で卵そのものにもボリュームがある。その物珍しさもあって5位にランクイン致しました。この卵は女性も好きな食感だと思うので、ぜひ意中の女性を連れてこの「福ちゃん」で天津飯をば。

第4位
天津飯放浪記第3回「卵の巻き方が芸術レベルな天津飯」
https://storywriter.tokyo/2020/03/06/2851/

「北京家庭菜」
京王線・つつじヶ丘駅北口徒歩8分ほど。
5位と早速被ってしまって恐れ多いのだけど、ここも卵がミソな天津飯。ただここは食感というよりもそのビジュアルの美しさがすごい。他の天津飯に比べて、具材のラインナップは卵、米、あんと薬味の刻みネギと本当にシンプル。ただ、何層にも渦巻いている卵は火鍋栄光の天津飯史上唯一の芸術点。フォークを入れた断面も、綺麗にブツブツと切られており。何層にも卵が重なっているのが分かる。実はこのお店、我が家の近くにあって、火鍋栄光が初めて触れた天津飯ということもあって加点。店長の中国人のあんちゃんは人柄もよく、いつも僕のことをあだ名で呼んでくれるいい人なのでさらに加点!

第3位
天津飯放浪記第18回「天津飯(Omelette on Rice)にはチーズチッピングがマストってご存知ですか?」
https://storywriter.tokyo/2020/06/19/3263

「餃子の王将」
キミは「結局チェーン店選ぶとかミーハーかよ!」とツッコむかもしれない。売れている曲が素晴らしくて、売れていない曲がダメなわけではないし、逆もまた然りである。甲本ヒロトは「売れているものが必ずいいって言うなら、世界で一番美味いラーメンはカップラーメンだ」と言った。

餃子の王将の天津飯のすごいところは何より、あんの種類を京風・甘酢・塩の3種類から選べるということ。これは東日本限定なんだけど、僕の推しは京風ダレ。というよりも、都内で食べる天津飯はどうしてもあんが甘酢かケチャップベースのどちらかになってしまいがち。その中で京風ダレは、ウスターソースと生姜で仕上げられたお上品なお味。そして欠かせないのがチーズトッピング。ほんのり焦げたチーズの香りが漂ってくるのもグッド。王将は天津飯屋なんだ、餃子屋じゃねえ。

第2位
天津飯放浪記第45回 仙川・龍亭「天津飯のあんに甘味を出す方法は、決して調味料だけではない」
https://storywriter.tokyo/2021/01/08/4457/

「龍亭」
仙川駅から徒歩15分ほど。
幾多ものコンクールで優勝してきたというこちらのお店の天津飯。チンゲンサイをのせているのは、ちゃんと中華料理を分かっている証。あんから透けて見える卵の焦げ目も食欲をそそるんです。ここの天津飯の何よりの特徴は、カニカマ、ねぎ、チンゲンサイ、人参と具沢山の卵の中に、とうもろこしが入っていること。甘酢あんが甘いのは当然だけど、ここの天津飯の絶妙な甘さを醸し出しているのはこのとうもろこし! オーガニックな甘さは食べやすいし、食感も楽しい! なかなかのボリュームだけど、半熟の卵とこの甘さが米に絶妙に絡むので、全然飽きずに最後までペロリ。アクセスは悪いかもしれないけど、遠路から来ても後悔はさせませんぞ。

そして映えある第1位‼︎‼︎デケデン

第1位
天津飯放浪記第1回「ラーメン王が提供する最強天津飯」
https://storywriter.tokyo/2020/02/14/2747/

「ラーメン王」
渋谷駅井の頭口徒歩1分。
第1回にして至高です。正直、ここを超える天津飯にはいまだに出会っていない(だから1位)。食券を渡して天津丼提供まで約1分半というスピード。そして、肝心の天津飯はまさかの塩だれ。見た目こそシンプルだけど、この卵の下には刻まれた蟹肉とチャーシューが敷かれており、こちらにしっかり味がついている。あっさり目のあんとこの蟹肉とチャーシュー、そしてやや固めの米が組み合わさったときには他の追随を許さない圧倒的な美味さを誇る。のっけの一口目から何かが違うと感じずにはいられない。そして、他の天津飯にあまり見られない特徴として、紅生姜がついているのも◎。これが良いアクセントとなり、このボリュームのものを、飲み物の如くスルリと食べられてしまうのが怖いくらい。これが600円で24時間営業ってどういうタフさのお店なんだ……。未だに食べるたびに「なんじゃこりゃ!」って言ってます。

いかがでしたでしょう。火鍋栄光アーカイブ。

天津飯はササっと食べられるし、大手天津飯チェーン店が出てもいいと思うのだけど、どうしても世間的に日の目はなかなか……。こんなに美味いし、バラエティも豊富なのになぜ?

関西では専門店もあると聞くので、そういう意味でも地域差や受け取ら方に違いがあるのかもしれない。

この世はでっかい宝島。ぜひ皆さんにも自分だけの推し天津飯を見つけていただきたいです!

PICK UP