6:30 早朝マラソン〜朝食
合宿2日目。朝6時30分から早朝マラソンが行われた。
集合時間前の6時15分頃には、ほとんどの候補生たちがロビーに集まっていた。12時より発表予定の課題曲「Have it my way」の練習をグループごとにしている。例年の合宿オーディションにはない光景だ。
時間になり、20人の候補生が外に出てマラソンがスタート。折り返し地点には上位4名にハンデとなる課題が渡された。これまで1位はメロンパンを食べきってから復路を走る課題が定番だったが、今回は5kgの米を持ちながら走る課題が用意されていた。2位から4位は炭酸500mlを飲みきってから走らないといけない。
そんなルールの中でも、ハルナスペースが米5kgを持ちながらも圧倒的な差をつけて1位でゴール。2位以下は下記の通り。
1位 ハルナスペース
2位 オキタユア
3位 PAST EMPiRE
4位 テラタイリク・ユウカ
5位 キミドリコ
6位 もしもしチャン
7位 サケブサケ
8位 イギー
9位 リコチ・F
10位 カトームセンシティ部
11位 モノノケヒメ・コッゾウ
12位 ワキ・ガ・ドクソン
13位 コトチャン
14位 アユミ・H
15位 コーラ
16位 メインディッシュ・アカネ
17位 バアユ
18位 アクム・ミタカナ?
19位 ウンコグミカンパニー
20位 コユキデーモン
マラソン後、7時30分より朝食の時間に。モノノケヒメ・コッゾウが昨晩に続き、時間内に食べ切ることができなかった。その後、グループごとに体育館でパフォーマンス審査の練習に励んだ。
12:00 パフォーマンス審査
12時からは、課題曲「Have it my way」のパフォーマンス審査へ。
審査に入る前に、WACKの研修生グループWAggが合宿に合流を果たした。会場に遅れていたアイナスターと今回不参加のサアヤイトを除く、ア・アンズピア、愛、YUiNA EMPiRE、月ノウサギが挨拶をし、パフォーマンス審査を見学した。
各グループともグループ名にちなんだ挨拶をしたり、昨日指摘されたアイコンタクトを取ったり、自分たちなりに「Have it my way」を解釈して踊っていった。他のWACK楽曲に比べてダンスに特化した楽曲にも関わらず、完成のスピードは例年より早く、まったく踊れないなどといったグループは見られなかった。
5グループがパフォーマンスを終え、しばらくの沈黙をあけて、渡辺淳之介が総評を述べた。
「課題曲「Have it my way」は、WACKのメンバーも苦しんで練習していて大変な曲。よくちゃんとがんばってやってきたと思いました。ただ、最大の課題としていた「チーム感」を感じられるところがなかった。なので、次の課題を提示するときに考えてもらいたい。あと、間違えた時にニヤッとしてしまう人が多かった。それは観ている人の気分がよくない。ミスをしないことなんてないので、それをミスに感じさせないことが大事。むしろ、なにを間違えたんだと感じさせるようとすることが大切。
そういった意味で、間違えをそう思わせないすごい人が自分の中でいて。ミッシェル・ガン・エレファントが音楽番組で歌詞を間違えたとき、雄叫びをしてかきけした。もともとそういう歌なんじゃないかと感じさせるくらい間違い方が格好よかった。ミスもチャンスだと捉えてできるようにしていくことを意識してほしい。失敗するときはチャンス。そこをどう活かすかが芸能につながるのかなと思います。
全体的に、大歓声があがっている東京ドームで自分たちが踊っていると思ってイメージトレーニングをしてほしい。掛け声も150%くらいでやらないと100%で聞こえない。そこも恥じらいがあるように観えた。中途半端が1番格好悪い。それを含めてもうちょっと考えてもいいのかな」
渡辺淳之介による順位と評価は下記のとおり。
1位……チームしこしこ
イギー
ハルナスペース
もしもしチャン
テラタイリク・ユウカ
評価:5グループの中では1番まとまっていると思いました。もしもしチャンはもうちょっと突き抜けてもいい。
2位……チームあなあな
メインディッシュ・アカネ
バアユ
ワキ・ガ・ドクソン
カトームセンシティ部
評価:普通にみたら最悪だったんですけど、1番楽しかった。「しこしこ」と「あなあな」が混ざってくれるとすごくいいライヴになるのではないかと思いました。
3位……チームおまんまん
コーラ
リコチ・F
アクム・ミタカナ?
PAST EMPiRE
評価:チーム感がすごく弱かった。個々のことを考えてやっている感じがした。1人1人を見つつだったけど、パフォーマンスをしっかりやることに重点を置きすぎて、4人でどうやっていくかが見えなかった。
4位……チームうんち
アユミ・H
ウンコグミカンパニー
コトチャン
キミドリコ
評価:置いてけぼりの子達が代わる代わる何人も出て来た。そこが敗因かと思った。掛け声とか、もっとイメトレをしてほしい。大きなステージに立ったとき、どうやって格好よくしゃべるかなどを考えてほしい。
5位……チームおちんちん
サケブサケ
コユキデーモン
モノノケヒメ・コッゾウ
オキタユア
評価:結構バラバラだった。最初に見た時からまとまっている感じがしなかった。どうやってやってきたのかなと。適当な言葉が浮かばないんですけど、という感じがしました。
「チームおちんちん」は最下位になってしまったため、サケブサケ、コユキデーモン、モノノケヒメ・コッゾウ、オキタユアの4人には問答無用で脱落が伝えられた。同時に「この後の課題で1位をとることができたら全員救済します」と渡辺からの救済措置が発表された。
また、月ノウサギにも順位をつけるよう紙を渡していた渡辺。月ノの評価も1位と5位が渡辺と一緒、2位がチームうんちだった。その理由を月ノは「この曲は、楽しむことと格好つけることが大事で、格好つけることをやろうとしていた」と語った。
そしてPARADISESの「PLEASE LISTEN TO MY」を課題曲に、19時よりパフォーマンス審査の開催が発表された。WAggメンバー1人ずつが各グループ参加し、振り付けを全て変えてパフォーマンスを行う。「なんでも自由、なにをしてもいい」。脱落を言い渡された「チームおちんちん」は1位になって、全員救済という“大どんでん返し”を達成することができるのか?
各チーム分け
「チームしこしこ」
ア・アンズピア(WAgg)
イギー
ハルナスペース
もしもしチャン
テラタイリク・ユウカ
「チームあなあな」
愛(WAgg)
メインディッシュ・アカネ
バアユ
ワキ・ガ・ドクソン
カトームセンシティ部
「チームおまんまん」
YUiNA EMPiRE(WAgg)
コーラ
リコチ・F
アクム・ミタカナ?
PAST EMPiRE
「チームうんち」
アイナスター(WAgg)
アユミ・H
ウンコグミカンパニー
コトチャン
キミドリコ
「チームおちんちん」
月ノウサギ(WAgg)
サケブサケ
コユキデーモン
モノノケヒメ・コッゾウ
オキタユア
その後、アイナスターが合流し、候補生たちと全員で昼食を食べた後、5グループは体育館で振付を考え練習へと励んだ。その間、WAggメンバー5人、渡辺から呼び出された、もしもしチャン、PAST EMPiRE、アクム・ミタカナ?、キミドリコとの面談を実施。面談後にWAggメンバーに取材したコメントを掲載する。
ア・アンズピア:(私が入ったチームは)お昼のパフォーマンス審査で1位を取ったので、チームに対しての期待が高いのかなと思うんですけど、私はそんなこと気にしないで楽しんでほしいってことを伝えました。この曲自体、かわいいとかかっこいいとかじゃなくて楽しむことが1番だから、振りを揃えることをあまり意識しないようにしていて。自分の個性をここで出していいよっていうのを伝えました。「信頼が大切」って渡辺さんが言ってたのを聴いて、あ、そうだなと思って。たしかにただ顔を合わせて笑ってるだけにも見えたので、ここで顔を合わせようとか決めなくても自然体でいられるように自分からもラフな感じで接しています。「名前をなんて呼べばいいですか?」って候補生から言われて「アンズピアさんだと、なんか長いですよね」とかいろいろ言われたので「ズピでいいよ」って言ったら「ズピさんって呼びます」って言われたので、良いグループになるんじゃないかなと思います(笑)。
愛:「Have it my way」のパフォーマンスを見ていて、元気 にはっちゃけてやるのが、このグループにすごく合うんじゃないかなと思って。それぞれ個性をすごくいっぱい持ってるのがわかってきたんです。最初は愛から「これはどうかな?」っていうのを言いすぎちゃっていたので、聞き出した全員で「PLEASE LISTEN TO MY」を完成させられたらなと思ってます。〈PARADISESの素晴らしき未来〉で合宿に来た時は、自分がPARADISESに合格するためのアピールになるようなパフォーマンスを考えていたんですけど、今回は状況が全く違っていて。自分も候補生のみんなも一緒に合格を目標に頑張らないといけないので責任感を感じてしまっていて。このまま進めていって大丈夫かなって考えちゃうんですけど、もっと自信を持って、全員の個性を集めてやっていきたいなと思っています。
アイナスター:グループ感がないのは本人たちも気づいていて。例えば、かわいい「PLEASE LISTEN TO MY」にしようとかテーマを決めてやるのもグループ感が出る1つの手段だと思うんですけど、それ以前に4人の心の中や芯の部分がお互い見えてないのかなと思ったので、とにかく自由に作ってほしいと思って。ウンコちゃんはおもしろい子なので「振り、ここ考えてもらっていい?」って言ったら、すごい自由な感じで作ってくれたり。コトチャンはいるだけで雰囲気が和む感じがあって、それがすごい振りに活きている。それがキミドリコちゃんにも伝染している感じだったりとか、アユミちゃんでもそうなんですけど、全員が上手くマッチすれば絶対グループ感が出ると確信したので、みんなが自由にできる感じで作っていけたらいいなと思います。〈PARADISESの素晴らしき未来〉の「PLEASE LISTEN TO MY」よりも、もっと楽しめる自信がすごいあります。
YUiNA EMPiRE:さっきのパフォーマンスで、渡辺さんから「チーム感が足りなかった」という意見をいただいていて。個人個人で表現したいものがまとまってないというか。根本にあるものがみんな違う方向を向いちゃってるなって。それはみんなに伝えて、不安なところも確認して、進め方の方向性が見えてきました。あと、思いやりが足りてないのかなと思っていて。たぶん自分たちではチーム感がある、尊重し合ってると思っているけど、そこが透けて見えちゃうって渡辺さんにも言われてしまっているので。心の底からなんでこのメンバーが今集まっているのかというのを考えて楽しめればいいなって思っています。「どんでん返し」がキーワードで表現したい。私は振り付けを考えるのがそんなに得意ではないんですけど、引き出していきたい。前回も合宿でこういう経験をさせてもらった時、不安を持ったままみんなにパフォーマンスさせてしまった失敗があって。自分の中ですごく後悔しているので、それはもう絶対ないようにしたいです。最後まで本当に生き残りたいです。
月ノウサギ:PARADISESは自分の持ち曲ということもあり、私はわりと偏った振り付けしか思い浮かばないのもあって、ダンスの得意なオキタユアちゃんに少しずつ任せてみていて。とにかく楽しんでほしい気持ちが強い。1番は楽しいと思えるパフォーマンスができる振り付けと考えをちゃんと伝えていきたい。それが渡辺さんだったり、ニコ生で観てくださってるみなさんに伝わるパフォーマンスにしたいのが1番ですね。お昼のパフォーマンスを見ていて楽しそうじゃないなって思っちゃったので。まだちょっと払拭しきれてない感じはあるけど、さっきの「Have it my way」とはだいぶ曲の雰囲気も違うので、新しい部分を見せられたらいいなと思っていますね。自分もまだ、正直あの子たちがどういう子なのかも掴みきれてないので、どんなのがハマるのか。必死にやらせるのは当たり前なんですけど、必死にやらせるだけじゃダメなので。あと4時間、精一杯頑張ります!
課題曲「PLEASE LISTEN TO MY」による“どんでん返し”がかかったパフォーマンス審査が19時より行われる。
取材&文:西澤裕郎
写真:外林健太
■ ニコニコ生放送「【前半】全て見せます!WACKオーディション合宿2021完全密着 6泊7日の死闘」
配信日時:2021年3月21日(日)~
配信URL:https://live2.nicovideo.jp/watch/lv330779980
■ ニコニコ生放送「【前半】全て見せます!WACKオーディション合宿2021完全密着 6泊7日の死闘」
配信日時:2021年3月27日(土)~
配信URL:https://live2.nicovideo.jp/watch/lv330779981