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【現地レポート】WACK合宿オーデ7日目①──最終審査「自分への手紙」、運命の合格者発表

StoryWriter

6時30分 早朝マラソン、朝食

合宿最終日。朝6時30分から早朝マラソンが行われた。

すでにポイントでの集計は昨日終わっているため、この順位が合格に直接結びつくことはないが、全員が手を抜くことなく全力でマラソンを行った。折り返し地点には上位ランナーに課題が用意されており、中間地点でチャントモンキーがこれまでの倍となる米10kgを持って復路を走った。

1位は昨日に引き続き、月ノウサギが獲得した。

合宿7日目 マラソン順位

1位……月ノウサギ
2位……テラシマユウカ
3位……ミユキエンジェル
4位……YU-Ki EMPiRE
5位……アイナスター
6位……リンリン
7位……コユキデーモン
8位……テラタイリク・ユウカ
9位……もしもしチャン
10位……ココ・パーティン・ココ
11位……コーラ
12位……チャントモンキー

 

マラソンの後は、合宿最後となる朝食を食べ、12時からの最終審査まで候補生4人とWAggのアイナスター、月ノウサギは審査対象の手紙を見直すなどして時間を過ごした。


12時 最終審査「自分への手紙」

12時になると、合宿施設の大体育館にBiSH、EMPiRE、BiS、豆柴の大群、GO TO THE BEDS、PARADISES、WAgg、ユメカナウカナ? といったWACK所属メンバーが合流し、ステージ上にずらっと並んで最終審査が行われた。

まずWACK代表の渡辺淳之介が童謡「めだかの学校」のメロディに下ネタの歌詞を載せた歌をうたい開会し、合宿に参加したWACKメンバーが1人ずつ代表して挨拶を述べた。

月ノウサギ:悔しい想いもたくさんあったんですけど、WACKが本当により好きになる合宿でしたし、ニコ生で見てくれたみなさんにもそんな合宿であってらよいなと思います。これからもWACKをよろしくおねがいします。ジャスティス!!!!!

テラシマユウカ:合宿に参加させてもらって普段一緒にパフォーマンスしない他のグループのメンバーや候補生とやらせてもらって、自分にない考え方とかをたくさん吸収させていただきました。「primal.」とか「pretty pretty good」といった課題曲でやらせてもらったときに、原点の気持ち、GANG PARADEのお披露目ライヴのこととかを思い出して原点に帰れたと思います。この合宿ではあまり前を向けないこともあったんですけど、それでもしがみついて食らいついて生きていかないとダメだなと学んだ合宿でした。ここで吸収したことをPARADISESに持ち帰って前を向いてやっていきたいと思います。

ココ・パーティン・ココ:今回、合宿に行く前に、自分が何ができるかしたいか考えたとき、WACKの会社のよさだったり、人前でパフォーマンスする楽しさ、この仕事の楽しさを候補生の子に伝えて行けたらといいなと思っていたんですけど、自分の課題だったり反省点がたくさんみつかった合宿でした。候補生の子とか他のメンバー、スタッフさんにいろいろ刺激をもらってすごく勉強させていただいた1週間でした。これをGO TO THE BEDSに全部全部ぶつけて最高のグループにしていきたいと思います。

リンリン:私はずっと昔から今も渡辺さんに、お前はずるがしこくて、それでうまくやっていると言われ続けていて、それを私は自分の個性だと勘違いしていました。この合宿にきて初日のほうは候補生に見せるべき姿を全くみせられていなくて、今までいたWACKメンバーのようにできていなかった。自分の悪い部分をこの合宿でやっと実感することができました。最終日の前日で今更だって感じなんですけど、必死にがんばることができはじめました。もっと最初からそれが出せていたら、最初に関わった候補者の子たちにいろいろできたことがたくさんあるんだろうなと思うと、悔しいし、情けないし、申し訳ない気持ちでいっぱいです。自分のことで考えると、この合宿にきて自分の悪かったところを実感して、考え直すきっかけになったのでよかったなと思います。そして、この合宿でいつもBiSHのメンバーにすごく支えられて、尊敬できるメンバーとやってこれたんだなとすごくすごく何度も思ったので、BiSHのみんな、ありがとうって思いました。観てくれたみなさん、ありがとうございました。

YU-Ki EMPiRE:私はなかなかうまくできずに、候補生の子たちの心を開くことがすごく難しくて、この合宿にきて、自分は相手のことを考えていままで行動できていなかったんだなと痛感しました。合宿の最初のほうで落ち込んで暗くなってしまっていたけど、そんなのきにWACKの他のメンバーの方が支えてくれたり、励ましてくれたりして、グループの垣根をこえて助けてくれてすごく嬉しかったです。こうやって合宿を通して、他のグループの方達とも信頼を築くことができてよかったです。候補生のために私はまだまだできたことがあったし、これからもっと自分と向き合わないとと強く思ったので、この合宿で感じた自分の悪いところをこれから直してEMPiREとして前を向いていきたいと思います。

チャントウンコー:私はBiSで活動してきて1番大切なのは話し合ってわかり合ってチームになることだと思っていて。今回候補生とか他のWACKのグループの方とやったとき、たくさん話して、知らない部分とかこの人はどう思っているからとかわかってから行動しようとしました。自分には足りないことがいっぱいあって、課題もいっぱいありました。グループごとにまったく違う苦しさがあって、みなさんがすごくがんばってやっているのが伝わってきて、自分ももっと頑張らないとと思いました。候補生には、根拠のない自信が大事だから本番ではできると伝えていたんですけど、自分はBiSでできていなかったことに気づいて。BiSはBiSHを超えると言ってきたんですけど、無理だってどこかで思ってしまっていて、自分も根拠のない自信を持たないといけないと思って……。BiSHを超えます。

ミユキエンジェル:今回合宿にはじめて参加したんですけど、すごく不安なことがたくさんあって。でも、初めて先輩方とたくさん関わる機会があって、学ぶことがたくさんありました。私自信、成長しないといけないところとか反省点はたくさんあるんですけど、一緒に5日間過ごして、各グループの考え方とかたくさん知れて、私たち豆柴の大群に足りないこととかに気づけました。合宿に参加してすごくよかったなと思っています。私は合宿に来る前に自分のネガティヴなところを封印して、WACKのファンの方に豆柴の大群のよさを知ってもらおうと思って、最低限それをがんばろうと決めてやりました。でも候補生の子が落ちていっちゃうのが苦しかったし、私にもできることがたくさんあったなといますごく思っていて。だから、そこはちゃんと忘れないで、これから先もその気持ちを持って成長していきたいなと思いました。その思ったこととか、この合宿で学んだことを豆柴の大群に活かしてグループとして成長していきたいなと思いました。

そして、CARRY LOOSEの解散以降初めて、ユメカナウカナ? がステージに登場。渡辺の「最近は何をやっているんですか?」という質問に対し、「家にいまーす!!」と元気に返答した。同時に足の療養で活動休止中のナアユも久しぶりに姿を現し、ユメカと2人でポーズをとって元気な姿を見せた。

そして合宿オーディションの最終審査「自分への手紙」を読んでの選考が行われた。

候補生のテラタイリク・ユウカ、コユキデーモン、もしもしチャン、コーラ、そしてWAggのアイナスター、月ノウサギがステージ前に横一列に並び、この6日間戦ってきた自分への手紙を読んだ。

今の私へ(テラタイリク・ユウカ)

あなたは最初合宿オーディションに参加してすぐのとき、ずっと不安で、すべてのことが怖くて、一歩前に出る勇気が出せなかったことを後悔していると思います。あなたはもともと、人から教えてもらったことしかできなくて、辛いことから逃げてきて、何事もすぐ諦めるような人間でしたね。でも私はあなたはどこまでも変化し続けてくれると今でもずっと信じています。あなたは何かに期待することと信じることで自分の苦しみから逃げてきたと思います。そんな呆れてしまうような気持ちのままオーディションを迎えたと思います。あなたは本当に自分に自信がなくて、でもそれでも誰か1人にでも心に残るパフォーマンスをするために、WACKのメンバーの方々やスタッフさんにヒントをもらいたくて、声をかけてお話をいただいたからこそ、いまのあなたがいると思います。

あなたははじめマラソンのとき、後ろから越されることを心配していたと思います。でもいまは、遠くにいるWACKのメンバーの方々を追い越そうとついていくのに必死になっていますね。いつの間にか諦めないで変わろうと、常に目標を探しているあなたは、きっともう昔のあなたより少し成長していると思います。あなたはきっともっとあなたらしいパフォーマンスができると思います。目標に立ち向かわずに諦めるのはもうこりごりですよね。そんなあなたを私ももう見たくありません。私はあなたが、自分に自信をたくさん持って、たくさんの人の心を動かすような、誰にもできないあなたらしい何かをみつけて、変わり続ける姿が見たいです。お願いだからみせてください。たくさん失敗してください。ずっと根拠のない自信を持ち続けてください。

自信のなかったあなたに声をかけて笑顔にしてくださった方、あなたのために涙を流してくださった方の一つ一つの言葉をずっと大切にしまっておいてください。もっと期待される存在であってください。たくさん想像して、たくさん悩んでほしいです。あなたは人から嫌われやすいけど、そんなことを気にするのはもうやめて、飛び込み続けてください。あなたの周りには応援してくれる人がいます。しっかり受け止めて感謝を忘れないでほしいです。あなたはもっと変われますよね? 絶対に諦めないでください。私はもう、あなたを信じることしかできません。私はあなたがステージの上で輝く姿が見れることを願います。全てを楽しんで、力に変えてください。できるはずです。見せてください。楽しみにして待っています。

私より

 

全員が手紙を読み終わると、渡辺が「少し時間をください」といい、会場の体育館を出て選考に移った。約5分近く静まりかえった会場でWACKメンバーとともに渡辺の帰りを待った。そして渡辺が戻ってきて、WACK合宿オーディション2021の合格者発表を行った。

合宿候補者における合格者は以下の通りとなった。

■BiSH

該当者なし

■EMPiRE

該当者なし

■BiS

該当者なし

■豆柴の大群

該当者なし

■PARADISES

コーラ
※お披露目は、4月29日(木・祝)にTSUTAYA O-WEST。

■GO TO THE BEDS

もしもしチャン
※お披露目は、5月2日(日)TSUTAYA O-Crest。

■WAgg

テラタイリク・ユウカ
※お披露目時期は5月中。

ウンコスターはWAggからの昇格ならず、また候補生のコユキデーモンは、残念ながら合格ならなかった。

渡辺が「コーラ、もしもしチャン、テラタイリク、これからWACKのメンバーとしてよろしくおねがいします」と伝え、3人が挨拶をした。

テラタイリク:この合宿で学んだことを全部思い出して、いろんな方から教えていただいたことを全部生かして、精一杯がんばっていきますので応援よろしくおねがいします。

コーラ:今日までありがとうございました。私はこの合宿オーディションが自分にとっても最後のチャンスだと思ってきたので本当に嬉しいです。PARADAISESに入って、プラスの存在になれるようにばんばりますので応援よろしくおねがいします。ありがとうございました。

もしもしチャン:たくさん自信をつけて、たくさんの人を楽しませられる人間になります。ありがとうございました。よろしくおねがいします。

渡辺が「3人には、正直合宿以上に大変な毎日が待っていると思います。今回合宿で得た自信だったりいろいろなものを絶対に忘れずに活動していったほしいと思います。よろしくおねがいします」と激励を伝えると、「もうひとつ渡辺淳之介からおしらせがあります。このたび、ここで発表させていただきますが、新グループを結成させていただきました。名前は、ASPと申します。メンバーにも登場してもらいます」と言い、黒い衣装と覆面マスクに覆われた4名が登場した。

暫定的に名前が、ASP0001、ASP0002、ASP0003、ASP0004であることが発表され、近日詳細を発表することを伝えた。またTwitterのオフィシャルグループアカウントとメンバーアカウントが開設され、各メンバーのフォロワー数が1万5000人に達した場合に顔を公開すると、渡辺が発表した(※同日夜、フォロー数が20000人で顔を公開することへの変更が渡辺のTwitterで発表された)。

最後に渡辺が合宿を総括した。

この長かったような、短かったような1週間だったんですけど、自分でも発見のある素敵な合宿だったなと思います。毎年思うんですけど、ここで大事なことを再確認したり頑張んなきゃいけないなと、WACKのメンバー含めていろいろなものを感じたんじゃないかと思います。この感じたことをお客さんに、生のライヴで伝えられたらと思います。本当にコロナ禍で音楽業界、本当に大変な状況になっています。それでもこうやって合宿を開催させてくれたスタッフのみなさん、本当に感謝しております。大変な状況です。思うようにライヴができず、入ってきたメンバーもこれからというときに足止めを食らったり、それでも常に伝えてきたんですけど、前に進むこと、いろいろな方法を探すこと、失敗してもその失敗を失敗にさせないこと、そういうことをこれからもWACKとしては変化し続け、前に進んでいけたらと思います。本当に今日はありがとうございました」

そして最後は、合宿に参加したBiSHのリンリンが、WACK恒例の「ウィアー」と叫び、「WACK!!!」と全メンバーで手をあげて結束して2021年のWACK合宿オーディション2021は大団円を迎えた。

取材&文:西澤裕郎
写真:外林健太

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