【連載】本と生活と。vol.7 『みんなの映画100選：あのシーンあのセリフ』（絵：長場雄 文：鍵和田啓介）

こんにちは！ 最近、気圧・気温の変化や持病で体調がいまいちスッキリしないたまざわです。

そういうときは油断をするとすぐにネガティブなことを考えて、結果的に「ああ、もう死にたい消えたい」となってしまうので、映画やドラマをただひたすら寝落ちするまで観ます。もうちょっと元気なときは本を読むのですが、どうも本を開く元気もない時期に入ってしまいました。早く梅雨終わってくれないかなあ。

と、これもまたネガティブな前振りかもしれませんが、全然そんなことはなくて。そういうときにただ何も考えずに選んだ映画やドラマに救われたり、何度も観返したりするほど好きな作品に出会えた日々が今までもあったし、これからもきっとあるんです。

生活に寄り添う本を紹介するこの連載。せっかくなので7回目となる今回は映画に関する本、絵：長場雄 文：鍵和田啓介『みんなの映画100選：あのシーンあのセリフ』です。

vol.7 『みんなの映画100選｜あのシーン｜あのセリフ』（長場雄 文：鍵和田啓介）

本作は新旧問わず、名作映画のワンシーンや名セリフをイラストや紹介文とともに紹介している1冊。文はライター・エディターの鍵和田啓介さん。絵はイラストレーターの長場雄さんが手掛けています。

最近はNetflixやHulu、Amazon Primeなどなど、インターネットの配信サービスで簡単に映画が視聴可能になりました。その分、配信サービスを開くと、ぶわーっといろいろな映画のサムネイルが一気に出てきて、選ぶのに疲れるという贅沢な悩みもありませんか？

そんなときにまさにぴったりな1冊です。気になるセリフや紹介文から映画を観てもよし、イラストから実際のシーンを見比べてみるのもよし。まさに一家に1冊あるだけでずっと楽しめる作品だと、個人的には思います。

私が映画を自分からすすんで観るようになったのは中高生の頃なのですが、レンタルビデオ・DVD屋さんに行って、決められたお小遣いの範囲内でタイトルやDVD裏面の場面カット・あらすじで今日は何本まで！ と決めてレンタルしてました。たまに自分が全く想像してなかった内容のものを引き当てるのですが、それもそれで楽しかったです。そんな体験がこの本を手にしたときに再び蘇ってきたのがとても不思議でした。

映画通で載っている映画全部観たことあるよという方も、知っているワンシーンが長場さんのイラストで再現されていて、本書を読みながら映画自体を観返したくなるはず。背がない糸綴じの本なので、パタンとテーブルに開きやすいのもポイント。たまに現れるオレンジ色の糸もとてもかわいいんです。また、鍵和田さんの紹介文も映画の内容以外に、自分の生活に落とし込めるようなことばで綴られているので、既に鑑賞済みの映画でも違った視点で楽しめておすすめです。

それでは今週はここまで。来週もよろしくおねがいします！

※「本と生活と。」は毎週水曜日更新予定です。