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StoryWriter

はじめまして!
この度こちらで連載させていただくことになった内田と申します!

映画論をぶちかます前に、まず自分という人間を知ってもらうために自己紹介していきたいと思います!

えっと。
とにかく短気です。
自分よりも気の短い人はあんまり見たことありません。
あとガサツ。超が付くほどガサツです。

どれくらい短気でガサツかというと……

布団と布団カバーとを結び合わせる紐あるじゃないですか。あれを結ぶ作業が苦手すぎて、イライラして、ヒステリー起こして、必ず途中で諦めます。だから万年布団が偏ったりモタついたりしています。でもガサツだから、あんまり気になりません。

あとは。
短気とガサツさが災いしているのか、人付き合いが上手くいきません。初対面の人と会う時は可能な限りお酒の力を借ります。
あと女子複数人とブュッフェに行ったらひきつけを起こして死にます。

最後に。わたしは食べることが好きです。

好きな牛丼屋は吉野家。
好きなトンカツ屋はさぼてん。
好きなドーナッツ屋はミスタードーナツ。
好きなコンビニはセブンイレブン。
好きなカップヌードルは醤油味。
好きなポテトチップスはカルビーのり塩。
好きな野菜スティックのソースは味噌マヨネーズ。

こんな感じですねー。
どんな感じですかねー。
途中からセブンイレブンで買うものになっていますねー。

長くなっちゃいましたが、自己紹介はこのへんで切り上げたいと思います。
なんとなくでも「内田って女は……」ってボンヤリ想像しながら読んでもらえたら、とっても嬉しいです。

さてさて。
本題。
映画について。
わたし、映画を全く観ないんです。
「映画論」
とか言っちゃいましたが、
実は映画論でもなんでもなくて、
自分ってどうしてこんなにも映画を観ないのか?
って言い訳を、皆さんに聞いて欲しいんです。

わたし、学生の時、映画を観ないことは恥ずかしいことだと思っていました。
だって、オシャレで文化的な人間って映画を観てるに違いない!
そんで。
BRUTUSの映画特集とか読むに違いない!
そんでそんで。
小洒落た喫茶店でブラックコーヒー飲みながら映画論をぶつけ合うに違いない!
それが、オシャレ且つ文化なんだァあああ!
と確信した内田は、授業サボって、渋谷の単館系映画館に通っていました。

ジム・ジャームッシュとかキューブリックとかゴダールとか、そのへんも無理して観ましたが、ぶっちゃけ退屈だったり意味不明に思える作品が多かったですね。
もうこれ以上は無理して映画観るのやめよっかなーって思い始めていた時に、たまたま観た作品がコチラ。内田がオシャレ映画とお別れする決定打となってくれました。

デイヴィッド・リンチの「インランド・エンパイア」

ハリウッド女優が現実と映画の世界とを混同して精神的におかしくなっていくストーリー。全体的にあまりにも抽象的なシーンが多く、心底意味不明。脈絡もなくウサギ人間が出てきたり、電球を咥えている謎のおっさんが現れたり、とにかく恐ろしい。音楽もノイズがメイン。映像も物凄く荒い。話の筋は最後までよく分からない。当然オチもない。
この作品を「前衛的」と言って有り難がる人間をわたしは信用しない方針だ!

しんどすぎて、魂の救済を求めてしまったんですよね。
そして、思わずつぶやいてしまったんですよね。

「ジブリ観てえ……」

って。

ってわけで、わたしオシャレ映画を観るの諦めました。なんか、もっと爆発とか起きまくる楽しい映画を観よう。って心に決めたんです。

それから単純明快な映画を探しに探した結果、満を辞して観たのがコチラ。

ブルース・ウィリス主演の「ダイ・ハード」

ハゲのおっさんがメチャクチャな爆発の中で頑張るストーリー。敵は大体がテロリストだった気がする。サイバーテロリストもいたが、そいつらも爆発と暴力によって制圧。主人公の女性関係は思ったよりも複雑。

デイヴィッド・リンチに比べれば音楽も映像も意図が100%分かるし、話の筋も分かりすぎるくらい分かる(なんなら観なくても分かる)。
やった! これなら観れる! これこそ映画だコノヤロォ! と勢いづいた自分はテロリストが出てくる映画が好きなのかと完全に勘違いしてしまいました。
その結果……

スティーヴン・セガールの「沈黙の戦艦」

テロリスト集団に乗っ取られた戦艦にたまたま乗り合わせていた料理人(セガール)は元殺戮マシーンだった…! たった1人でテロリストに立ち向かうことになるが、さすが料理人だけあってキッチン用品とかで爆薬を作ることが可能。あと普通にめっちゃ強いので、全員ぶっ殺してラストは金髪の美女とキッス。ハッピーエンド。

あまりの熱量に圧倒されつつも、思わずつぶやいてしまったんですよ。

「ジブリ観てえ……」

って。

そんなモヤモヤが募った時にちょうど映画館で上映されていたジブリ作品。それがコチラ。

宮崎駿の「崖の上のポニョ」

開始10秒で内田が号泣してしまった伝説の作品。ポニョが生きているだけで嬉しい。ファンシーな世界観なのに、確実に死のモチーフが散りばめられている。何らかの意図が隠されていることは間違いないが、内田は黙って享受。ありがとうで胸が一杯。この駄文を書いているだけでも涙が溢れそう。

わたしが映画に求めるものはコレでした。他には何もいりません。ウサギ人間もテロリストも殺戮マシーンもいりません。ましてや小洒落た喫茶店でブラックコーヒー飲んで映画論をぶつけ合う時間なんていりません。そんな時間あったらキンミヤ飲んで焼き豚食べるんで大丈夫でした。

というわけで、以上。
映画を観ない内田のポンコツ映画論でした。

(でも、セガールの「沈黙シリーズ」にはまだ密かに可能性を感じるんですよね。全部観た先に何かが……)

よーし!
久々に長文書き上げた!
完全に調子出てきた!
これからもバリバリ連載していくぞ!
今後に希望しかない!
この連載が書籍化決定して印税生活の未来しか見えない!

ではでは。
引き続き何卒よろしくお願いしまーす!
ご贔屓に!

内田万里(ウチダ・マリ)

ミュージシャン。2018年から「内田万里」として活動開始。焼肉屋と居酒屋とカレー屋と喫茶店に行くのが趣味。建築家に家を建ててもらうのが夢。

http://uchida-mari.com/

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