watch more

神谷正智監督による映画『階段下は××する場所である』池袋シネマ・ロサにて公開

StoryWriter

映画『階段下は××する場所である』が、池袋シネマ・ロサにて2021年9月11日(土)より公開する

本作の監督を務めるのは池袋シネマ・ロサにて劇場公開された、前作『11月19日』がRome Independent Prisma Awardsといった海外のインディペンデント映画祭のオフィシャルセレクションに選出された神谷正智。現在のアニメーション作品の原作を数多く輩出している巨大小説投稿サイト「小説家になろう」に掲載された羽野ゆず氏の同名原作の中から4つの短編小説を原作に、青春ミステリ作品となっている。

 

本作において監督は原作のライトノベルライクな気風を実写に落とし込みたいと考えて構想を始めた。映像化に際しても原作の味であるライトノベル的な不自然さをある程度残しつつ、ロケーションにこだわり、リアルな実景と二次元なキャラクター要素を融合。2.5次元の舞台作品のように、ライトノベルやアニメを文化の一部としてネイティブに受け入れている若い世代が特に楽しめるものを実写映画として目指した作品となっている。(玉澤香月)

■監督・神谷正智 コメント:
企画の開始から撮影完了まで 1 年半、コロナ渦でのポストプロダクションの大幅な遅れもあいまって完成まで2年。長い時間をかけて本作は製作されました。
原作はライトノベルであり、本来アニメと親和性の高い作風です。それをあえて実写でやる意義はなんだったのか? と考える方も多いかもしれません。
私が目指したのは、「アニメの手法を実写に落とし込んだもの」でした。原作の登場人物は全て誇張気味に描かれています。脚色にあたって実写での演出を考慮して大幅な変更を加えましたが、誇張された不自然なセリフや行動はあえて残し見る人に違和感を与えるように意図しています。
最初見た時は、違和感が凄いかもしれません。制作した私自身も違和感を禁じえません。それでも、違和感の中にある一粒のリアリティが人を笑わせ、楽しませ、感動させる。最後には主人公 2 人のことが好きになってくる、そんな仕上がりになったと信じています。

■原作者・羽野ゆず コメント:
「青春時代に戻りたいか?」と問われたら、迷わず「ノー」と答えるでしょう。それは、あ まりに自己中心的で、無駄にエネルギー消費が多く、思い返すと悶絶したくなることばかり でした。 あのときこうしておけば――。もっと上手くやれたのに――。後悔を未だに抱えながら、もう 二度と戻れないという現実に、心からの安堵と、少しの寂しさを覚えるのです。『階段下~』は、私の散々な青春の復讐心から生まれました。大好きな「日常ミステリ」と「学園ラブコメ」の要素を、我がままに同じ割合で詰め込みました。両要素とも妥協なしの100%で!
映像化の話をいただいたとき、「まさか!」と思いました。正直嬉しさより戸惑いの方が大きかったのですが、映画制作に関して無知だった私に、監督 は逐一丁寧に解説してくださり、第一稿の脚本を見せてくれました。読了した瞬間、「最 高!」と全力で喜ぶ一読者になっていました。どうぞご期待ください。ウェブの片隅でひっそり掲載していた小説を発見してくれて、感謝しています。制作関係者の皆様も本当にありがとうございました

■⻄川達郎(映画監督) コメント:
『階段下は××する場所である』は、学園ミステリーの魅力に溢れた作品だ! ミステリーとはいっても、決して大きな事件は起こらない。男子が作ったたんこぶ、机の下に貼られた手紙、誰かの噂話、そういった些細なあれこれが 『階段下は××する場所である』では、たちまち推理すべき謎に変わる。ここが学園ミステリーの、やっかいで楽しいところだ。
このワクワクする謎解きの入り口を、あくまでも淡々とした日常の中で描くのだから神谷監督は実はとても野心的だ。
ところで学園ミステリーといえば、探偵が一番頭を悩ますのが恋の謎だ。
どんな難事件を解決する名探偵でも、恋の謎は難しいらしい。
だから当然、作品最大の謎は、ヒロインの雷宮先輩その人自身なのだけど、今のところ魅力的なヒロインの条件とは美しい髪だな、という事以外にヒントがない。これだから学園ミステリーはやっかいで、そしてやっぱり楽しい。


■映画情報

『階段下は××する場所である』
池袋シネマ・ロサにて2021年9月11(土)より公開
料金:
一般当日 1,500円
前売券 1,300円(池袋シネマ・ロサ窓口にて販売)
リピーター割 半券提示で1,300円
出演:平岡かなみ / 安慶名晃規 / 河野知美 / 藤入鹿 / 杉尾優香 / 小松樹知 / 中村優里
監督・編集:神谷正智
撮影:山田笑子
録音:小牧将人 / 弥栄裕樹
照明:柴田裕哉
宣伝:菱木仁 / 若生俊亮
チラシデザイン:izumi chan
原作:羽野ゆず『階段下は××する場所である』
制作・脚本:神谷正智 ・神谷正倫
プロデューサー:佐藤哲哉
英題:Under the stairs is the place to do “X”[2021 年/日本/91 分/カラー/DCP]
【あらすじ】
先輩。謎はすべて解けました。学校×事件×恋愛の不思議ムービー!
雷宮光(らいきゅうひかる)は雨の日に傘を貸してくれた後輩男子の水無月日向(みなづきひなた)に一目惚れする。光が日向を追いかけ回している最中に悲鳴を聞く。二人が駆けつけると男子生徒二人が階段下と 踊り場で倒れていた。目撃者はおらず、二人の男子生徒も起こった出来事を語ろうとしない。光と日向は事 件の真相を解き明かそうとする。

公式サイト:https://kaidan-shita.jimdosite.com

PICK UP