こんにちは。健康診断の結果が芳しくなくて落ち込んでいるたまざわです。
週末にテラシマユウカさんも映画コラムでご紹介していた『アナザーラウンド』を観てきました。私は主演のマッツ・ミケルセンさんが大大大大好きなのですが、終盤のダンスシーンがかっこよすぎて昇天します。また観たい……!
生活に寄り添う本を紹介するこの連載。第23回目に紹介するのは、森本俊司『ディック・ブルーナ ミッフィーと歩いた60年』。
vol.23 森本俊司『ディック・ブルーナ ミッフィーと歩いた60年』
『ディック・ブルーナ ミッフィーと歩いた60年』
著者:森本俊司
内容:
世界中の子どもが夢中になる理由とは?
ミッフィーが生まれた背景と作者ブルーナの素顔に迫った本格評伝!
〈カラーヴィジュアル特別装丁版〉
解説・酒井駒子
石井桃子さんや松岡享子さん翻訳の「うさこちゃん(ミッフィー)」シリーズは、日本人にとってなじみが深く、最も愛されている絵本シリーズの一つです。ミッフィーの生みの親ブルーナにインタビューをしてきた新聞記者・森本俊司が、ミッフィーが生まれた背景と作者ブルーナの素顔に迫った評伝です。カラーページ多数収録の可愛い特別装丁版ですので、贈りものにもぜひどうぞ!
日本でも人気の高いミッフィーの絵本シリーズやブラック・ベア、ブルーナさんが暮らしていたオランダ・ユトレヒトといった縁の場所など、多数のイラストや写真を一挙掲載。
幸せな少年時代、第二次世界大戦中の地下生活、イレーネとの恋、多忙なデザイナー時代……絵本が誕生したきっかけとは何だったのか? 単行本刊行後にブルーナさんが逝去されたため、文庫版ではその後の動きを中心に大幅に改稿しました。ディック・ブルーナ評伝の決定版です!
©Mercis bv
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784167913199
本書はミッフィーの生みの親、作家・ディック・ブルーナに長年インタビューをしてきた森本さんがディック・ブルーナの素顔についてまとめた一冊です。
私は正直ミッフィー自体はそこまで好きじゃないのですが、ブルーナの描く動物たちが大好きです。少し丸みがあって、一目見ただけで笑顔になってしまうような色使いの動物たちは、意識せずとも小さい頃からずっとそばにいた気がします。
主にミッフィー(うさこちゃん)誕生の歴史や裏側に焦点を当てて、進んでいきますが、ディック・ブルーナの意外な素顔も知ることができて、絵本などの作品もまた違う角度から楽しめるようになれる、個人史的な歴史本になっています。
特に上記写真のような装丁デザインはミッフィーや動物たちと作風がまた違って、とても意外です。
そしてもちろん、誰もが一度は目にしたことがあるであろう、あの正方形のカラフルな表紙の絵本。小さい頃、幼稚園でずっと繰り返しブルーナの絵本を読んでいた記憶が蘇ります。意識せずとも、きっと世界中の多くの人の原体験になっているんじゃないかなと、ふと思って、あらためてディック・ブルーナの偉大さを実感します。
ブルーナがどんな人生を歩んで、ミッフィーを描くに至ったのか。知的好奇心が満たされてわくわくするし、ずっとブルーナを追っていた森本さんが綴るブルーナの人柄と相まって、とてもほっこりする一冊でした。
ミッフィー好きな方はもちろん、最近ほっこりしてないなとか、知的好奇心を刺激したい! という方にもおすすめです。
今週はここまで。来週もよろしくおねがいします。
※「本と生活と。」は毎週水曜日更新予定です。
1993年生まれ。SWスタッフ。もともとクラリネットとドラムをやってました。音楽以外の好きなもの:本、映画、動物、ドラマ、Netflix、Hulu、ぬいぐるみ、文房具など諸々たくさん。モルモットのごまちゃんと生活してます。30歳になるまでに本屋さんの開業を目指しています。