東海テレビ・プロデューサーの阿武野勝彦が、自身の体験的ドキュメンタリー論をまとめた書籍『さよならテレビドキュメンタリーを撮るということ』の刊行を記念して、東海テレビ制作のドキュメンタリーを劇場初公開4作品含む計26作品一挙上映する。
記念すべき劇場公開第一作『平成ジレンマ』から最新作『おかえり ただいま』に至る劇場公開作13本による「東海テレビドキュメンタリー劇場」、『光と影』、『裁判長のお弁当』、『とうちゃん はエジソン』など傑作番組の「セレクション」。さらには『ガウディへの旅』、『ラポールの贈りもの』など阿武野が 80年代末から90年代にかけてディレクターをつとめた作品を集めた「阿武野勝彦アーリーワークス」など、書籍を読んだら観たくなる作品を中心にセレクトされている。
さらに「特別上映作品」として、2019年に放送された『樹木希林の天国からコンニチワ』を劇場初公開。初日12月4日(土)、5 日(日)には、ポレポレ東中野にて阿武野勝彦によるトークイベントも行う。(玉澤香月)
■阿武野勝彦 コメント:
ボクの心の物語をそっとあなただけに…… 多くの人に観られ、お金にもなるのに、なぜ「東海テレビ ドキュメンタリー劇場」の映画を配信メディアに出さないの? よく尋ねられるこの質問の答えは、「どうせ暫くしたらネットで観られるだろう」というサイクルに入らず、ミニシアターならではの ラインナップにしてもらえたら…… ボクらの作品を育んでくれた仲間たちへのささやかな恩返しなのです。過去の作品を広げてくれる喜びを、特集上映に感じながら、タイトルを捻りだしました。〈東海テレビドキュメンタリーの押売り〉。誰が、誰に、何を、どう押売りするのか、それは謎です。しかし、この「押売り」は、絶対に買いです。間違いありません。なぜって…… この大事な時に、ミニシアターに送り出す企画なのですから!!!
■イベント情報
〈東海テレビドキュメンタリーの押売り〉
【上映日程・劇場】※タイムテーブルは追ってお知らせします
東京:ポレポレ東中野 12月4日(土)〜12月23日(木)
名古屋:名古屋シネマテーク 2022年1月下旬〜
大阪:シアターセブン 2022年1月下旬〜
【上映作品】合計:26 作品・21 プログラム
[東海テレビドキュメンタリー劇場 劇場公開作]13 作品・13 プログラム
『平成ジレンマ』『青空どろぼう』『死刑弁護人』『長良川ド根性』『約束 名張毒ぶどう酒事 件 死刑囚の生涯』『ホームレス理事長 退学球児再生計画』『神宮希林』『ヤクザと憲法』『ふ たりの死刑囚』『人生フルーツ』『眠る村』『さよならテレビ』『おかえり ただいま』
[セレクション]8 作品・4 プログラム
『光と影〜光市母子殺害事件 弁護団の 300 日〜』+『罪と罰〜娘を奪われた母 弟を失った兄 息子を殺された父〜』、『裁判長のお弁当』+『検事のふろしき』、『とうちゃんはエジソン』 +『母の絵日記』、『黒いダイヤ』+『約束〜日本一のダムが奪うもの〜』
[阿武野勝彦アーリーワークス]4 作品・3 プログラム
『ガウディへの旅〜世紀を超えた建築家〜』『ラポールの贈りもの〜愛知の腎臓移植〜』+『はたらいて はたらいて〜小児科診療所と老人たち〜』
『村と戦争』
[特別上映作品]1 作品・1 プログラム
『樹木希林の天国からコンニチワ』
■書籍情報
『さよならテレビ ドキュメンタリーを撮るということ』
著:阿武野勝彦
シリーズ・巻次|平凡社新書 976
出版年月|2021/06
ISBN|9784582859768
C コード・NDC コード |0265 NDC 699.64 判型・ページ数|新書 352 ページ
詳しくは:https://www.heibonsha.co.jp/book/b581518.html