こんにちは! 最近配信されたアプリ「Pikmin Bloom」に夢中なたまざわです。
正直体調はめちゃくちゃ悪いのですが、ピクミンに癒やされているのでプラマイゼロな気がします。子どもの頃から大好きなゲームなのですが、どうしても敵にピクミンが食べられるのが嫌すぎて辞めちゃったんですよね。今回配信されたアプリはピクミンとともに散歩する感じでピクミンたちが減るどころか、どんどん増えていきます。健康にもよし、癒やしにもよし! なんて素敵なアプリなんでしょう。やってない方、ぜひ!
さて、生活に寄り添う本を紹介するこの連載。第31回目に紹介するのは、都築響一『TOKYO STYLE』。
vol.31 都築響一『TOKYO STYLE』
『TOKYO STYLE』
著者:都築響一
出版年:2003年
内容:
豪華な写真集や分厚い雑誌に出てくるようなインテリアに、いったい僕らのうちの何人が暮らしているのだろう。でも小さい部屋にごちゃごちゃと気持ち良く暮らしている人間ならたくさん知っている。マスコミが垂れ流す美しき日本空間のイメージで、なにも知らない外国人を騙すのはもうやめにしよう。僕らが実際に住み、生活する本当の「トウキョウ・スタイル」はこんなものだ! 話題の名著文庫化。
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480038098/
本書は編集者・都築響一さんが東京に住む人々のリアルな家の中身をひたすら写したものをまとめた写真集です。
SNSが流行ってからというものの、丁寧な暮らしとか、ミニマリストとか部屋がすごく綺麗でおしゃれで、いつも整頓されていてみたいな写真をよく見かけるようになりました。一時期はこんな部屋にしたいなと憧れの眼差しでスクロールしていたのですが、まず部屋の綺麗さを保つために命がすり減るなと思ったので、最近は見て楽しむだけにしています(大の片付け嫌いなので……)。
この写真集はそういった整頓されたおしゃれな部屋ではなくて、部屋が狭くてごちゃごちゃだったり、捨て忘れてしまったゴミとか、脱ぎ捨てられたままの服も写っています。
でも、不思議と汚いとかそういう気持ちにはならなくて、狭い環境でも自分の好きなものいっぱいに囲まれる環境って素敵だなあとページをめくる度に気持ちが膨らんでいくんです。よし、もっと部屋を散らかしてやろうという気持ちにもなります(笑)。
私も最近はものが多くて整頓されていなくても、自分が住心地のよい、落ち着く環境をつくるのが人生においてめっちゃ大事なことだなと気づき始めました。なので、自室は本棚から溢れている本と棚のあちらこちらに飾られている、かわいいお花、モチーフ、ぬいぐるみ。カオスだし、たぶん整頓上手な方から見ると最悪な部屋ですが、私自身はそこにいて落ち着く。それでいいと思ってます。
きっとここに住んでいる人はこんな人なんだろうなとか勝手にストーリーとか人物像を想像したり、この家具の配置の仕方真似したいな(大掛かりなD.I.Y.とかせずに済む系)と思う部屋がたくさん出てきて、とにかくワクワクします。
衣食住の住はやっぱり人間にとって大切です。自分が落ち着く生活環境は?と考えている人に一番おすすめしたい一冊です。
それでは今週はここまで。来週もよろしくおねがいします。
※「本と生活と。」は毎週水曜日更新予定です。
1993年生まれ。SWスタッフ。もともとクラリネットとドラムをやってました。音楽以外の好きなもの:本、映画、動物、ドラマ、Netflix、Hulu、ぬいぐるみ、文房具など諸々たくさん。モルモットのごまちゃんと生活してます。30歳になるまでに本屋さんの開業を目指しています。