写真:まくらあさみ
こんにちは、リカです。
前回までの記事では、風俗店の種類は
①業態
②業種
③ジャンル
を組み合わせて細分化されているとお話し、まず①業態についてお話しました。
前回のvol.3の最後のほうで、顔写真の件についてもう少しお話したいなと思ったのですが、一旦置いておいて先に進んで、今回は②業種についてお話していこうと思います。その件についてはまたそのうち。
①の業態が受付方法やシステム、サービスが行われる場所といったいわばハード面での分け方であるのに対し、②の業種は、サービスの内容、言うなればソフト面での分け方です。
各種風俗情報サイトでの“業種”のページを見ると、だいたい、
・ソープ
・デリヘル
・ホテヘル
・エステ
・ピンサロ
・キャバクラ(系)
……といった感じで分けられています。
私としてはこういう分け方は、お客さんに分かりやすいという点で書かれているだけかな、と思っています。
私が”業種“として分けるとしたら、
・本番系
・非本番系―粘膜接触系
・非本番系―非粘膜接触系
で分けます。
漢字ばかりで色気はありませんが、皆さん文字でだいたいイメージできますでしょうか。
・本番系
本番、つまり挿入行為までできるお店。ソープですね。
もちろん粘膜接触系のサービスも受けられます。
ゴムありかなしかでまた分けられたりもします。
・非本番系―粘膜接触系
本番はできないけどそれ以外は(だいたい)できるお店。
粘膜接触系とは、粘膜同士が接触するサービス、つまりキスやフェラやクンニ、素股(本当は粘膜同士は接触させないやり方が正しいのだけど、粘膜同士接触するやり方をしている子が多かったりお客さんもそう思っていることが多かったりするし、接触する可能性はあるので、接触系としています)などのサービスを指しています。
粘膜接触するというのは、サービスは濃厚ではありますが、病気のリスクがあります。
主にヘルスがこの業種に当てはまります。
・非本番系―非粘膜接触系
本番もできないし粘膜接触系のサービスもなく、基本的には手で抜いてもらうお店。
エステやオナクラがこの業種に当てはまります。
エステはマッサージをして手で抜いてくれるお店。
オナクラはオナニークラブの略で、オナニーを女の子に見てもらったり女の子に手で抜いてもらったりするお店。
まあ、基本は非粘膜接触だけど、オプションや暗黙の了解的に粘膜接触系があるお店も多いですが。
ピンサロとキャバクラ系は法的には性風俗店ではありません。
ピンサロは、抜きがありサービス内容としては性風俗店ではありますが法的には“飲食店”という立場で営業しています。飲食店として入ると飲食物が出されますが、サービスとしてはフェラを中心とした性的サービス、最後は抜きまであります。
キャバクラ系は、皆さんのイメージ通りで性風俗店ではなくいわゆる飲み屋さんです。さらに、セクキャバ、ガールズバーなどとも細分化されていますね。セクキャバはおっぱいまで触ったり舐めたりできるのかな。ガールズバーはカウンターの向こうで女の子が接客してくれて接触はないのかな。多分。
これらは夜の遊びの仲間たちなので、一緒に検索しやすいように風俗情報サイトにも載せているのかなと思います。
もっというと、大阪や神奈川の一部などにある“ちょんの間”という業種もあります。かの有名な飛田新地はちょんの間です。15分とかの“ちょっとの間”に本番行為をして抜くお店。ちょんの間も建前上は料亭として営業していることになっています。業種や業態としてもソープに近いですが料亭だし、またちょっと異質ですね。風俗情報サイトにも載っていないし。
これらのお店については私も働いたことはないので、またいろいろ調べてそのうち書きたいなと思います。飛田新地は見に行ったことはあります。めっちゃ怒られましたけど。この話もまたいつかしたいです(笑)。
先程挙げた、ソープ/デリヘル/ホテヘル/ソープ/エステ/ピンサロ/キャバクラ(系)から、
ピンサロとキャバクラ系を外すと、
デリヘル/ホテヘル/ソープ/エステ
となりますね。
Vol.3まで読んでくださったかただとお気づきかもしれませんが、デリヘルとホテヘルは、業態が派遣(デリバリー)型か受付型かの違いで、サービス内容、業種としては同じ“ヘルス”です。ヘルスが一番お店の数が多く派遣型も受付型も店舗型もあるので、検索しやすいように、ヘルスとまとめず敢えてデリヘルやホテヘル、と分けて載せているのだと思います。
なので、私が業種として分けるとして、先程の漢字ばかりの表記でなくお店の種類っぽく分けるとしたら、
・ソープ(本番系)
・ヘルス(非本番系-粘膜接触系)
・エステ(非本番系-非粘膜接触系)
になるかなあと思います。
オナクラはジャンルの一つとして分けるかなあ。ちょっと微妙ですが。
次回お話する③ジャンルがものすごく細かいので、そこを②業種でも入れていくとややこしくなると思うので、業種としては本番/非本番-粘膜接触有無、で分けるのが一番妥当ではないかなと思っています。
本番は、皆さんもご存知の通り法的には禁止です。
たまたま、お風呂屋さんや料亭で接客してくれた女の子と恋に落ちてそうなってしまった、という、自由恋愛、という建前がとられています。
なのでまず、大きく、本番系と非本番系で分けました。
そして、非本番系で、粘膜接触の有無で分けたのは、単にサービス内容の濃厚さもあるのですが、病気のリスクがあるかないかも大きな違いなのではないかと思っているからです。
お客さんでも、ご家庭があったり彼女がいたり、衛生観念のしっかりしている方は、そこを気にして非粘膜接触系しか使わない、という人はたくさんいらっしゃいます。
そして働く女の子も、それを意識してお店を選んでいる子は多いと思います。
サービスの内容の濃厚さ、女の子にとってのハードさは、ソープ〜ヘルス〜エステの順になります。
リスクも同じ順番か、ヘルスのほうが高い場合もあるかな。ソープのゴム本番とヘルスの生素股ならゴム本番のほうが安全。でもヘルスのサービスもほぼした上でマットや本番もあるから体力も使うしやっぱりハードだからな。どっちも同じくらいかな。
ハードな分、もらえる金額の大きさもこの順になります。おおよそね。
女の子たちは、それぞれの事情や考えで、どの業種にするか選んでいます。
風俗で働くときに考えることってやっぱりまずはおカネだけど、病気のことも大事だと思うんですよね。
お客さんもより濃厚なサービスを受けたいだろうけど、病気にはなりたくない人も多いでしょう?
なので私は8年働いてきて、この分け方でお店を見るようになりました。
次回は③のジャンルについてお話していきます。
東京都出身。都内の風俗店で働く現役風俗嬢。小説はミステリーと恋愛ものが好き。ロキノン厨。