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現役風俗嬢リカのオトナ的コラム トーキョー・フリーティング vol.5 風俗のおシゴトについて:ジャンル編その1

StoryWriter

写真:まくらあさみ

現役風俗嬢リカのオトナ的コラム トーキョー・フリーティング vol.5 風俗のおシゴトについて:ジャンル編その1

こんにちは、リカです。

前回まで、風俗店の種類は①業態、②業種、③ジャンルを組み合わせて細分化されているということと、①業態、②業種についてお話しました。vol.5の今回は③ジャンルについてお話していきます。書いていたら長くなったのでまた何回かに分けて書いていきます。

ジャンルというのは、言い換えると、特徴、コンセプト、系統、こだわり……といったところでしょうか。業態で遊び方、業種で受けられるサービスがおおよそ決まって、さらに自分の好みを付け足していくようなイメージです。

ジャンルもいろいろな側面から細分化されています。ある程度被る部分もあります。

わかりやすいものでいうとまず価格帯。そのままの意味です。

価格帯
・超高級
・高級
・中級
・大衆・スタンダード
・格安
・激安

なぜその価格帯かの基準は、お店によっていろいろです。

女の子の容姿や本業、接客のレベルによってだったり、ゴム無し、本番有り、即系いったプレイ内容で高級以上としていたり、とにかく価格が安いことを売りとしているコンセプトだったり、いろいろあります。

女の子のレベル系で高級寄りとしているお店の子は、とにかく容姿レベルが高いとか、本業が芸能人だとかキャビンアテンダントだとかそういう華やかさのあるお仕事が多いです。AV女優だとか、芸能プロダクションと契約していて在籍している女の子は皆そこの子という設定、みたいな。

ただこれらはあくまで設定なので、信じるか信じないかはあなた次第(笑)。

というのも、ミラー店といって、同じお店が店名と雰囲気だけ変えて何店も出店しているというパターンはよくあって、高級店とスタンダード店で出しているなんてザラなのです。

写真やホームページの雰囲気でいくらでもイメージを変えることはできますからね。これは個人店でよくあるやりかたで、少しでも電話が鳴るチャンスを広げるためにやっています。女の子は同じだけど違うイメージのお店を何店舗も出し、女の子も全店同時出勤にして、数店舗分の電話を鳴らせてお客さんを呼び、女の子にも仕事につくチャンスを広げる、効率よく仕事につかせることができる、という仕組みです。

このミラー店のやり方は価格帯の差で数店舗出すだけでなく、地域(新宿店と渋谷店とか)とか業種やジャンル(ヘルスとエステとかエステとオナクラとか)でやっているお店も多いです。

これを知ったときは私もなるほどと思ったし、たまたまそういうお店に入店して働いていたときは、効率がいいな!と体感したこともあります。そりゃあ、1店舗だけの電話を待っているよりも、何店舗もあるほうが仕事の発生するチャンスは広がりますよね。

繁盛しているお店や人気の女の子なら必要ないと思いますが、個人のお店やそんなに人気のない女の子にとっては賢いやり方かなと思います。設定や業種の確認や切り替えが大変ですが(笑)。

プレイ系で高級寄りなのは、ソープで生、つまりゴムなし(NS=No Skin、生外出し=Nama Sotodashi)だったり、さらに生で中出し(NN=生中出し Nama Nakadashi)だから高級や超高級だったり、ヘルスで本番有りだったり、即系だったりが多いです。「即」と言うのは、対面してお風呂に入る前にプレイすること。

ソープでは「即・即」のお店は高級以上なのかな。「即・即」というのは即尺(フェラ)即ベッド、つまりお風呂に入る前にフェラも本番もあるという意味。まあ、即系でも直前におしぼり的なものでちんこを拭いてから対面するらしいですが。ただ、わざとチンカス溜めて行って女の子に舐め取ってもらいたい、みたいなクソもいるらしいです。

即プレイ系に関してホームページに記載されることもありますが、ゴムなしとかヘルスで本番とかはもちろん言えないので、絶対ではありません。例えば高級ヘルスだからといって全て本番有りとは限らず、女の子の容姿レベルで高級としているだけで本番店ではない店もあるということです。ネットの掲示板などで情報収集はできるので参考になるかとは思いますが、実際はわからないです。行ってみても女の子によってやお客さんによって変えられたりもしちゃいますからね。そのへんまで楽しめる人は遊び上手よ。

あとは安いことをとにかく売りにしている系のお店もありますね。安いから地雷(容姿や接客がひどいこと)ばかりの店だよーと謳っているネタ系の店もあるし、安いけどこんなに可愛い子が揃っています!というお店もあります。

そういうお店は、お客さんが払う額が安いため、女の子のもらえる額も少ないことが多いです。バックが低い、とか、一本あたりの単価が低い、と表現します。容姿の良い子や若い子は安いお店じゃなくても採用されるので、基本的には単価の低いお店は選ばず、容姿があまりよくない子や年齢の高い子が行きます。ではなぜ安くても可愛い女の子がいるお店が存在するのか。安いお店というのは安いという理由だけで高いお店より賑わっていることがあります。つまり回転するのです。

容姿のレベルが高い女の子がいたとして、高級店で単価が高くてなかなかお客さんがつかないよりも、単価の安いお店で回転して稼ぎたい、というタイプであったり、高級店では埋もれるけれど大衆以下なら他の子より可愛いから売れるだろう、単価も上げてもらえたり優遇してもらえたりするかもしれない、などと考えたりして、わざと本来のレベルより低いレベルのお店を選ぶ、ということはよくあります。

それぞれの良さや大変さはいろいろとありますが、女の子もそれぞれの事情や性格で考えて選んでいます。

例えば、安いお店は回転するけど、客層が悪かったり、回転がいいぶん体力的にきつかったり、サービス内容に見合わないバックだったりします。それでも結果稼げるからヨシとするか、耐えられないからやっぱり辞めるか。

高級店は単価が高いし客層も良いことが多いけど、一日一本程度かもしれないし、その割にお店が厳しくて容姿や接客レベルに手を抜けず窮屈かもしれない。それでも体力的には楽に稼げるからヨシとするか、耐えられないからやっぱり辞めるか。

そのへんは女の子次第で、どれが良いとか正解とかではないです。お店との相性もあるので、やってみないとどうかわからないです。

これも私も体感したことがあります。

まず、安くてよく回転するお店に入ったときは、バンバン仕事が入りそこそこ稼げましたが、バックが安すぎてサービス内容に見合わないことに我慢できず、3カ月くらいで辞めてしまいました。

また、別の時期に働いていた店ですが、ちょっとレベルを落としたら、やたら可愛い可愛いと評判になり、電話がバカ鳴りして、それで直前のお店の倍近く稼げたりとかするんです。プライドが高い子はできないんでしょうけどね。この私が大衆店なんて、みたいな。

自分が納得できるなら良いと思うしその人の勝手だと思うけど、思い切ってレベル落としたら稼ぎが大きく変わることもあるから、検討してみても良いと思います。

長くなってきたので今回はこのへんで。
次回は、ジャンルの続きをお話していきます。

リカ
東京都出身。都内の風俗店で働く現役風俗嬢。小説はミステリーと恋愛ものが好き。ロキノン厨。

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