こんにちは! 正月ボケがなかなか抜けないたまざわです。
年末年始のおやすみは本を読んだり、映画・ドラマを観て過ごしました。初詣でのおみくじは「吉」。ここ3年ぐらいずっと「吉」。でも、大でも小でも中でも末でもない、私的にそれくらいがちょうどいい気がします。
さて、生活に寄り添う本を紹介するこの連載。2022年一発目の第37回目に紹介するのは、清野とおる『東京怪奇酒』。
vol.37 清野とおる『東京怪奇酒』
『東京怪奇酒』
著:清野とおる
出版:KADOKAWA
内容:
清野とおるが友人知人他人から直接聞いた恐るべき「怪談」の数々…。
その怪奇現場に実際に足を運んで「酒」を飲んじゃおうってワケ。
嗚呼、一度でいいから「オバケ」を見たい。
でも怖い…けど見たい…怖い怖い…
やっぱ見た~~~~~~い!!!!!
新年一発目に何を紹介しようと思った時にちょうど頭に思い浮かんだ漫画が『東京怪奇酒』。本書は漫画家・清野とおるさんが怪奇現象が起こると言われている事故物件や怪奇現場で飲酒をするというエッセイ漫画です。
年末年始はお酒をたくさん飲んだのと、私はホラー、オカルトが実は大好きなのですが近年ビビッと来る日本ホラー映画ないなあと思っていたところ、最近YouTubeでホラー系なる分野があることを知り、ドハマリしているのでそれが掛け合わされている最高な一冊ということでご紹介します。
飲酒をするとふわふわして楽しい気持ちになるのと、お酒のおいしさと幽霊に見られているかもしれない恐怖心が合わさって、なんとも言えない病みつきになるような爽快感がある感情になるらしいです。ちなみに登場する怪奇現場は全て実在する場所なので、一緒に体験している気分になります。具体的な名前はごまかされていますが、心霊スポット好きなら分かるんじゃないかなという場所も出てくるので、秘かに2022年というかここ最近「怪奇酒」流行る、もしくは流行っているんじゃないかなと思ってきました(笑)。
昨年、杉野遥亮さんが主演で『東京怪奇酒』のドキュメンタリー風のドラマが放映されてました。てっきり杉野さんが清野さんの役を演じられると思っていたのですが、杉野さんは杉野さん役で、清野さんは清野さんとして出演しているのでびっくりです。事故物件住みます芸人の松原タニシさん、大島てるさんやオカルト雑誌『ムー』の編集長がゲスト出演していたりして心霊スポット好きなら一気観しちゃうくらいおもしろかったのでおすすめです(各種サブスクリプションサイトで配信されてます)。
年始めにやりたいことリストをノートに書き上げるのですが、最初に怪奇酒に挑戦したいと書いてしまいました(その場で飲み始めるというより、始めから泥酔した状態じゃないと恐怖心に負けて無理そう)。人間の怖いものみたさという心理っておもしろいんだなと再確認できる一冊です。ホラー苦手な方こそぜひ読んでみてほしい!
それでは今週はここまで。2022年もどうぞよろしくおねがいします。
※「本と生活と。」は毎週水曜日更新予定です。
1993年生まれ。SWスタッフ。もともとクラリネットとドラムをやってました。音楽以外の好きなもの:本、映画、動物、ドラマ、Netflix、Hulu、ぬいぐるみ、文房具など諸々たくさん。モルモットのごまちゃんと生活してます。30歳になるまでに本屋さんの開業を目指しています。