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【連載】本と生活と。Vol.40 きたやまようこ『ぼくのポチブルてき生活』

StoryWriter

こんにちは! 今季ドラマ1本しか観てなくてドラマ好き名乗れなくなってきました、たまざわです。

観ている1本も、『真犯人フラグ 真相編』で前クールからの続き。というか、『あなたの番です』もそうなんですけど、2クールやるドラマずるい! 最後まで観届けなきゃいけない使命感に駆られます(笑)。

なんか最近ビビッときて毎週楽しみになるドラマが少なくなって、時代に置いていかれている気がしています。前季だと『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール』を毎週ドキドキしながら観てました。

さて、生活に寄り添う本を紹介するこの連載。第40回目に紹介するのは、きたやまようこ『ぼくのポチブルてき生活』。

vol.40 きたやまようこ『ぼくのポチブルてき生活』

『ぼくのポチブルてき生活』

著:きたやまようこ
出版:偕成社
内容:
ポチブルは手紙を書くことが大すきな犬。風やくじら、ありへ手紙を書きました。手紙からすてきなポチブルてき生活がわかります。
https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784034390504

 

本書は所謂児童書に分類されるものですが、大人の人にこそおすすめしたい本です。犬のポチブルがいろいろな動物たち、もの、形ないものに自分の生活のことだったり、疑問に思っていることを書いた手紙を出していく物語。

蟻やくじらからの返事の手紙はその生き物の個性が反映されていて、おもしろいです。蟻は字がとても小さい。くじらは字がとても大きくて、紙もちょっと濡れていたり。次はどんな相手にどんな手紙を出すんだろうと、わくわくします。

印象深いのは、風や、やじるしといった形がないものにもお手紙を書いて、実際にお返事をもらうところ。私は特にやじるしさんとのやり取りが好きです。

実はこの本は図書館で幼稚園生か小学生くらいの頃に初めて手にしました。大好きな犬が自分のお気に入りのものに囲まれて、お気に入りの道具で手紙をしたためる。そんな行為に憧れて、当時何度も図書館で借りて読んだ本です。最近古本市で見かけて、幼少期の思い出がぶわっと溢れ出てきたので迷わず買いました。

大人になってから自分の特定のお気に入りのものがなくなってしまった気がします。自分でお金を稼ぐようになって、新しいものを好きなときに買えるようになったうれしい変化でもあるのですが……。 小さい頃はお気に入りのぬいぐるみや色鉛筆、消しゴムなどを肌身離さず持っていました。その生活がどんなに豊かだったか、ポチブルたちの手紙のやり取りを見て思い出しました。

忙しない毎日を送っている大人にこそ読んでほしい一冊です。私もポチブルてき生活を目指したいと思います。

それでは今週はここまで。来週もよろしくおねがいします。

※「本と生活と。」は毎週水曜日更新予定です。

たまざわかづき
1993年生まれ。SWスタッフ。もともとクラリネットとドラムをやってました。音楽以外の好きなもの:本、映画、動物、ドラマ、Netflix、Hulu、ぬいぐるみ、文房具など諸々たくさん。モルモットのごまちゃんと生活してます。30歳になるまでに本屋さんの開業を目指しています。

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