【現地レポ】WACKメンズオーデ2022 4日目②──候補生から3名が合格、WACKがメンズグループを手掛けることを表明

BiSH、豆柴の大群などを手がけるプロデューサー渡辺淳之介が、2022年2月24日〜27日にかけて開催している男性のみの合宿オーディション「WACKメンズ合同オーディション2022」。

今回の合宿オーディション開始前に、候補生たちのTwitterアカウント開設と同時に全員の顔写真が公開され、当日を迎えた。WACK初の男性グループ結成の可能性を秘めた本オーディションの内容は、24時間ニコニコ生放送にて完全生配信されている。

その合宿の様子を現地よりレポートする。

13時　最終パフォーマンス審査

体育館にて練習に励む2チームの候補生たち。脱落チームはオリジナル楽曲「GAP（仮）」に新たな歌詞を載せて披露、生き残りチームはBiSHの「オーケストラ」を披露することを選択し、練習を続けていった。

・脱落チーム「GAP（仮）」
E-MAZACON
イ・ゾンショウ
チ・ヂミン
ジョンゴクウ
チャ・ノム
ウォンビーロング
5チャンミン
クェン・サンウ
ペ・ヤングン
チョイ・タンソク

・生き残りチーム「オーケストラ」
コン・ブ
チン・ボンボン
アユノ・K
T.O.P.P.O
タスククス
ナグ・ラジュン

10時。サウンドチェックのため、WACKスタッフによるドリームチームKASH（ツ・ジエンド、イチャ山ッチ、ツルツル、カッシュ）が、BiSHの「オーケストラ」を披露。間違えても堂々と前を向く渡辺の教えを持ってやりきり、候補生たちにエールを送った。

そして13時、最終のパフォーマンス審査が行われた。

渡辺淳之介が「泣いても笑っても、これが最後です。先やりたい人？」と恒例になった問いをすると、両チームともすぐに力強く「はい！」と手を挙げた。「話し合いで決めてください」という渡辺の言葉に対し、それぞれのチームの先頭にいたタスクスクとチ・ヂミンがどちらも「自分たちがやりたい」「譲らない」と宣言。するとチ・ヂミンが、「（昨日の脱落者の話し合いで）譲った結果がこれ（※脱落者チーム）なので譲ってください」と明るくエネルギッシュに交渉。結果、残留組が順番を譲り、脱落チームが先行でパフォーマンスを行うことになった。

横一列になり、一人一人自己紹介をした後、「僕たち、白浜リベンジャーズです！」とチーム名を名乗った脱落組の10人。そして、「こんなのに合格できねーやついる？　いねーよな！　絶対合格するぞー！」と東京リベンジャーズのマイキーをモチーフにした格好のチ・ヂミンが全員の気合いを入れ、「GAP（仮）」を披露。〈10人みんなで這い上がろうぜ〉という歌詞を10人でユニゾンし、全員にスポットが当たる振り付けで表現を行い、逆境をバネにして全員で這い上がるんだと気合いの入ったパフォーマンスを見せた。

続いて、生き残りチームの6人が、BiSHの「オーケストラ」をパフォーマンス。これまで以上に気持ちのこもった振りとメリハリのあるダンスで、こちらも気合い十分のパフォーマンスを見せた。

両者がパフォーマンスを終え、渡辺は「お互い一緒にやれてよかったなと思いました。ご飯を食べたあと、自分自身の言葉でしゃべってもらいます。14時15分から最終のアピールタイム。飯を食って、しゃべることまとめてください」と候補生に伝えて、昼食へと移った。

昼食中に最後の視聴者投票と、ポイント集計が行われた。結果は下記の通り。

1位……ウォンビーロング（1152票）
2位……タスククス（1103票）
3位……チ・ヂミン（1045票）
4位……チョイ・タンソク（1037票）
5位…チン・ボンボン（1033票）
6位……ジョンゴクウ（988票）
7位……T.O.P.P.O（707票）
7位……ペ・ヤングン（707票）
9位……コン・ブ（705票）
10位……チャ・ノム（577票）
11位……ナグ・ラジュン（531票）
12位……アユノ・K（328票）
13位……イ・ゾンショウ（320票）
14位……5チャンミン（267票）
15位……クェン・サンウ（244票）
16位………E-MAZACON（102票）

スタッフ票、ダンス票、マラソン票、集計した投票結果
1位……ペ・ヤングン（88P）
2位……タスククス（87P）
3位……チ・ヂミン（78P）
4位……チン・ボンボン（76P）
5位……ウォンビーロング（68P）
6位……ジョンゴクウ（59P）
7位……チョイ・タンソク（58P）
8位……ナグ・ラジュン（55P）
9位……コン・ブ（49P）
10位……アユノ・K（47P）
11位……チャ・ノム（46P）
12位……T.O.P.P.O（44P）
13位……イ・ゾンショウ（43P）
14位……5チャンミン（39P）
15位……E-MAZACON（37P）
16位……クェン・サンウ（35P）

14時15分　最終スピーチ

候補生16人が横一列になり、ポイントの少ない候補生から順にスピーチを行なっていった。涙を流して想いを伝えるもの、仲間への感謝を伝えるもの、どうしてもWACKにアイドルになりたいと気持ちを伝えるもの、それぞれの想いをまっすぐ伝えた。

下記はそれぞれのスピーチ用のメモ。

クェン・サンウ

E-MAZACON

5チャンミン

イ・ゾンショウ

T.O.P.P.O

チャ・ノム

アユノ・K

コン・ブ

ナグ・ラジュン

チョイ・タンソク

ジョンゴクウ

ウォンビーロング

チン・ボンボン

チ・ヂミン

タスククス

ペ・ヤングン

16人の候補生たちがスピーチを終え、渡辺が「このあと結果発表をさせていただけたらと思いますが、5分ください」と語り、候補生は緊張感の中、そのまま横並びで渡辺が戻ってくるのを待った。そして渡辺が戻り、結果発表が行われた。

「4日間おつかれさまでした。全工程終了。みんなよく頑張ったと思います。結果、まずメンズグループをやるか否か、発表します。 ……やります！」とWACK初のメンズアイドルグループを作ることを発表した。そのまま合格者が発表された。

名前を呼ばれたのは、

ジョンゴクウ
チン・ボンボン
チ・ヂミン

の3名。

「そして考えたんですけど、自分たちも準備ができていないので、すぐにデビューできないなと。その状況の中で準備をしたいなと思います。そして、夏、もう一回合宿をします。もしよければ希望する方には全員次の合宿にも参加してもらいたいと思います。なので、まずはこの3人。彼らにも参加してもらいます」と渡辺は未来について語った。

そして、合格者の3名がそれぞれ一言ずつコメントを口にした。

ジョンゴクウ「改めて、4日間応援してくださったみなさん、ありがとうございます。まさか自分が受かると思っていなくて、すごくビックリしているんですけど、WACKに入った以上、死ぬ気で本気でやるので、これからもよろしくおねがいします」

チン・ボンボン「本当に、合格できてすごくうれしいです。WACKさんの名に恥じないような男になりたいと思います。これからよろしくお願いします」

チ・ヂミン「改めてありがとうございます。信じられない気持ちもあるんですが、これから全力で前を向いて取り組んでいきたいと思います。一緒に戦ってきたのに、一緒にこのステージに立てない人もいるので、夏またお会いしましょう。よろしくおねがいします」

そして、渡辺が「というわけで、初めてのメンズ合宿オーディションは以上になります。これから本当に考えないといけないことと、やらなきゃいけないことがたくさんあるんですが、またメンズ合宿オーディションで、視聴者のみなさんも、候補生のみんなも、また会えたらいいなと思います」と3泊4日を総括し、最後は、ステージ上の3人とともに「We are WACK！」と叫び、初めてのメンズ合宿オーディションは幕を閉じた。

WACK初のメンズオーディションということで最初は風当たりも強く、また渡辺自身もメンズグループを作るかどうかに前向きではなかった。しかし、最終的にグループを手掛けることにしたことも、3名の合格者を出したのも、全力を尽くして合宿に臨んだ16名の行動があったからこそだ。まだ少数の心を動かしただけにすぎないかもしれないが、目の前の人の心を動かし、気持ちを変えさせた彼らが生み出す歌やダンス、言葉はいずれ多くの人たちの心を動かすに違いない。そんな可能性を感じる合宿オーディションだった。

取材＆文：西澤裕郎

■オーディション概要
ニコニコ生放送：「WACKメンズ合同オーディション2022〜男だらけの3泊4日（布団監視もあるよ）〜」
配信日程：2022年2月24日（木）14:30〜27日（日）17:00予定
視聴URL：https://live.nicovideo.jp/watch/lv335640716