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【現地レポ】WACK合同オーディション2022 初日ー史上最大32人での幕開け、いきなり5人が脱落&救済措置はじゃんけん

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BiSH、EMPiRE、BiS、豆柴の大群、GANG PARADE、WAggのマネジメントを行う株式会社WACKが、2022年3月20~26日にかけて6泊7日わたり開催する合宿型合同オーディション「WACK合同オーディション2022」。

今回の合宿オーディションには、書類審査と2次オーディションを通過した20名に加え、WACKによる育成プロジェクトWAgg5の人(ア・アンズピアは不参加)、現役メンバーも途中から参加する。

BiSHからは、ハシヤスメ・アツコ
EMPiREからは、MAHO EMPiRE
BiSからは、ネオ・トゥリーズ
豆柴の大群からは、ハナエモンスター
GANG PARADEからは、月ノウサギ
ASPからは、ナ前ナ以

が途中より参加予定となっている。

その様子は最終日までニコニコ生放送ですべて中継される。


WACK合宿オーディション2022の幕開け

まだ何者でもない27名の候補生たち、そして5名のアイドル研修生たちが、東京・渋谷から車で約2時間ほどの場所に位置する体育館と宿泊場を併設した大型施設の前に立っている。彼女たちの間にはただならぬ緊張感が漂っていた。

2016年に開催されたBiS合宿オーディションから数えて今回で7回目となるWACKによる合宿オーディション。今年は3月20日から1週間にわたり開催されることが発表されており、合宿の様子はニコニコ生放送で24時間生中継。岩淵弘樹をはじめとした映像監督たちも密着し、その年ごとにアプローチを変えて撮影、様々な角度から映像化されてきた。

2022年は、書類審査と二次面接オーディションを通過した24人に、前日渋谷で行われた全員面接で参加を勝ち取った3名を加えた27名の候補生たち、そしてWACKの研修生グループWAggより、愛、サアヤイト、アイナスター、YUiNA EMPiRE、ベル・ナルドの5名が参加。この合宿オーディションで合格すれば、EMPiRE、BiS、豆柴の大群などWACK所属グループに加入する可能性もある。まさにシンデレラストーリーの可能性に満ちた女の子たちの6泊7日に渡る物語が始まろうとしていた。

15:20 歌唱審査

ニコニコ生放送の配信開始とともにWACK代表の渡辺淳之介が挨拶をし、2022年の合宿オーディションがスタートした。候補生たちには仮名が与えられており、全員が18歳として合宿に挑むこと、全員WACK所属アーティストとして接すること、スタッフたちにそのつもりで接するようにということが渡辺から説明された。候補生たちの返事が小さかったこともあり、「社会人になったと思ってやってください」と渡辺が伝えるも、人数に対して返事のヴォリュームは小さかった。そんな中、2022年の合宿オーディションは始まった。

最初の審査は歌唱審査。事前に伝えられていたWACKグループの楽曲の課題曲の中から、自由に1曲を選び、一人一人がステージにあがり歌を披露していった。渡辺と候補生たちが距離をとって体育座りをしてみているなか、ステージ上で歌って踊っていく。例年に比べて声がよく出ていたり個性的な歌声の候補生が多いのが印象的だった。また、BiSHの「プロミスザスター」、BiS「STUPiD」を選ぶ候補生が多いのが特徴的だった。

32人が一通り歌唱を終えると、渡辺が6つのチームに分けて名前を発表した。


サアヤイト
アイナスター
YUiNA EMPiRE
ベル・ナルド

PAST EMPiRE
アユナC
ギャ・フン
ジギー
オブオブオブ
モチルダー・シングル
カナエデーモン

オキタユア
火星からきたネズミ
MUTEKi EMPiRE
ヒメカ・ナウカナ?

イチャモリ
チャントキンモー
タンタン
ゴゴ・バーディン・ゴゴ
シラ・ネイ
シミズ・カエデ

サトー・ムセンシティ部
キムラメミキ
ノナ3
FUTURE EMPiRE
ハナコグミインク
ナ後

デデデD
ヘドロ
マイ・ガ・ドクソン
ドーウシロ・ユリ

この6つのグループで、課題曲であるEMPiREの「MAD LOVE」を19時30分まで練習。パフォーマンス審査を行うことになった。

17:10 個別面談

6つのグループが大体育館で、2つのグループが2階の小体育館で練習をしながら、1人3分ずつ渡辺淳之介との個別面談を交代で行っていった。その様子もすべてニコニコ生放送で中継された。どのグループに入りたいかの質問に対し、BiSをあげる候補生が圧倒的に多く、約半数を占める形となった。

19:30〜 パフォーマンス審査 / 課題曲:EMPiRE「MAD LOVE」

19時30分になり、6つのグループがEMPiREの「MAD LOVE」のパフォーマンス審査を行った。渡辺が「やりたい人?」と問いかけると、すぐに6組とも手があがり、積極性を見せた。

最初にWAggがパフォーマンス、そのあと候補生5組がパフォーマンスをおこなっていった。3組目にパフォーマンスしたPAST EMPiRE含むチームは、「一生お前にMADLOVE」とチーム名をつけたり、4組目のイチャモリ含むチームはパフォーマンス中に掛け声を入れるなど、昨年合宿に参加したメンバーが経験値をパフォーマンスに活かす先導役になっている様子も見てとれた。

渡辺の総評は以下の通り。

1位……PAST EMPiRE、アユナC、ギャ・フン、ジギー、オブオブオブ、モチルダー・シングル、カナエデーモン
2位……デデデD、ヘドロ、マイ・ガ・ドクソン、ドーウシロ・ユリ
3位……イチャモリ、チャントキンモー、タンタン、ゴゴ・バーディン・ゴゴ、シラ・ネイ、シミズ・カエデ
4位……オキタユア、火星からきたネズミ、MUTEKi EMPiRE、ヒメカ・ナウカナ?
5位……WAggチーム
6位……サトー・ムセンシティ部、キムラメミキ、ノナ3、FUTURE EMPiRE、ハナコグミインク、ナ後

「ぶっちゃけ、今日の時点でいえば五十歩百歩です。改めてお話したいんですけど、何しにきたんですか? 全員がほぼほぼ同じようなことを言っている。みんな言うんですよ。WACKは個性的で、そこで自分も人に認められたいって。僕は個性的な人になれとは思ってないですけど、自分に嘘をついているんですよ。嘘をついていくと続けられないですよ。

今日みんなに落ちるって言いましたよね? このパフォーマンスで納得できている人います? (手をあげない) そんなんで大丈夫ですか? WACKなんてブランドないですよ。入ったら何か変わるとか一切ないですよ。今日も、この感じでいうなら、バラバラ落ちていくと思うんですよ。何をしたいのか、本当に自分がなんでアイドルになりたいのか。申し訳ないこというけど、ほとんどの人が未経験で歌がうまくないっていうけど、本気でやればいいじゃないかと思うんですよ。ここで変わればいいと思うんだけど、この7日くらい真剣にやりませんか? 自分に素直になりませんか? 一人も心に来ないんですよ。杓子定規みたいに「人を救いたい」とかって言われても、伝わってくると思う? 特に音楽、WACKに来るんだったらそんな答えいらないの。もうちょっと考えたほうがいいんじゃない。

いまのところ誰もほしいと思わないよ。最初に言ったけど、俺が選ぶんだよ。まじで気持ちを入れ替えないと誰も合格しないよ。WACKの合宿とか映画とかいっぱい見てきてくれたと思うよ。その上で、みんなで寄り添った答えみつけてどうするの? そんなやつになりたくてきたの? 俺も本気でぶつかりたい。本気でぶつかって本当に一緒に仕事したいってやつとやりたいから。そうじゃなかったら帰って。何の意味もないから。本当にいつだって帰っていいから。やめたいと思ったら。そんなやつと向かい合いたくないから」

そしてWAggに対しては、より一層厳しい言葉が告げられた。

「なにがしたかったの? 声も出てない。楽しそうにやっている風? そんなことない? どういうつもりでやったの?」という渡辺の問いかけに対し、アイナスターは「普段支えてくださっているスタッフさんやお客さん、見てくれている方に感謝を込めてやろうと話して決めた」と回答。その答えに渡辺は、「君たちはWACKに入っているわけで、圧倒的なものを見せなきゃいけないんじゃないんですか? 負けないでやろうという気迫も感じなかったです。肝に命じないとやばいんじゃないですか? 君たちはWACKで活動しているんだから、いろんなスタッフさんからいろんなこと言われてきたんじゃないですか? それを見せるのが今回じゃないんですか」

「みんな、一週間に合格してデビューしたら1ヶ月でデビューなんです。今自信もって入れるって人いますか? (誰も手を上げない)いないんですよ。もう1日終わります。本当に間に合いますか? なろうと思う人以外なれないですよ。「WACKに救われました」「憧れました」って言ってくれるけど、なろうとしないとなれないですよ。憧れた人がいたとしても、越えようと思わないとその人にすらなれないですよ。今日、誰一人その気持ちがあったとは思わなかったです。なってくださいよ。っていうか、誰でもいい。ここのスタッフ魅了してくださいよ。それがアイドルでしょ? 自分のことばかり考えるなよ。人を魅了してこそアイドルでしょ」

候補生たち、WAggはその言葉をただ黙って聞いていた。

20:30 夜ごはん〜

20時半より、夕食タイムが設けられた。時間制限30分で食べ切らないとポイントが減点される方式となっており、さらに今回はすべての候補生のご飯にデスソースが組み込まれていた。全員が必死で食べていったが、これまでの合宿で最も多くの候補生たちが食べ切ることができなかった。

21時 視聴者投票と脱落者発表

21時より、合宿初日の視聴者投票と脱落者発表が行われた。

視聴者投票の結果は1位から順に行われ、スタッフが行った一緒に働きたいと思ったメンバーへの投票と、デスソースを食べられなかった候補生の減点をトータルした総合ポイントが発表された。

WACKメンバー視聴者投票

1位……サアヤイト(24.4%)
2位……愛(22.4%)
3位……アイナスター(19.7%)
4位……YUiNA EMPiRE(18.6%)
5位……ベル・ナルド(14.9%)

 

視聴者投票結果

1位……アユナC(1588票)
2位……イチャモリ(1326票)
3位……タンタン(997票)
4位……デデデD(928票)
5位……PAST EMPiRE(842票)
6位……オブオブオブ(393票)
7位……ノナ3(282票)
8位……MUTEKi EMPiRE(276票)
9位……ジギー(215票)
10位……ドーウシロ・ユリ(196票)
11位……ゴゴ・バーディン・ゴゴ(182票)
12位……マイ・ガ・ドクソン(176票)
13位……カナエデーモン(173票)
14位……モチルダー・シングル(114票)
15位……サトー・ムセンシティ部(113票)
16位……シミズ・カエデ(111票)
17位……ヘドロ(110票)
18位……オキタユア(106票)
19位……チャントキンモー(104票)
20位……キムラメミキ(92票)
21位……FUTURE EMPiRE…(91票)
22位…ナ後(78票)
23位……ヒメカ・ナウカナ?(58票)
24位……ハナコグミインク(55票)
25位……シラ・ネイ(49票)
26位……ギャ・フン(44票)
26位……火星からきたネズミ(44票)

 

総合ポイント結果

1位……アユナC(37P)
2位……タンタン(32P)
3位……PAST EMPiRE(31P)
4位……イチャモリ(30P)
5位……デデデD(29P)
6位……オブオブオブ(28P)
7位……MUTEKi EMPiRE(24P)
8位……ドーウシロ・ユリ(22P)
8位……ジギー(22P)
8位……ノナ3(22P)
11位……カナエデーモン(21P)
11位……ゴゴ・バーディン・ゴゴ(21P)
13位……モチルダー・シングル(20P)
14位……マイ・ガ・ドクソン(18P)
15位……シミズ・カエデ(16P)
15位……ヘドロ(16P)
17位……サトー・ムセンシティ部(14P)
18位……オキタユア(11P)
19位……チャントキンモー(10P)
20位……ヒメカ・ナウカナ?(8P)
21位……ギャ・フン(7P)
21位……シラ・ネイ(7P)
23位……キムラメミキ(6P)
24位……FUTURE EMPiRE(5P)
24位……ナ後(5P)
24位……火星からきたネズミ(5P)
27位……ハナコグミインク(3P)

 

合宿初日の脱落者
・ハナコグミインク
・火星からきたネズミ
・チャントキンモー
・ヘドロ
・キムラメミキ

救済措置として、翌日朝6時25分よりじゃんけんをして勝った1名が復活することができることが発表された。参加は自由。

また翌日のパフォーマンス審査のチーム分けが行われ、課題曲がBiSの「primal.」であること、振り付けはオリジナルでも自分たちで作ったものでも大丈夫ということが伝えられた。

課題曲:
BiS「primal.」

■チームおちんちん
PAST EMPiRE
FUTURE EMPiRE
シミズ・カエデ
ゴゴ・バーディン・ゴゴ
ナ後

■チームおまんじゅう
ノナ3
イチャモリ
ドーウシロ・ユリ
オブオブオブ
MUTEKi EMPiRE
サトー・ムセンシティ部

■チームおしり
シラ・ネイ
ジギー
モチルダー・シングル
オキタユア
タンタン

■チームうんち
アユナC
ヒメカ・ナウカナ?
マイ・ガ・ドクソン
ギャ・フン
カナエデーモン
デデデD

■チームWAgg
サアヤイト

アイナスター
YUiNA EMPiRE
ベル・ナルド

※合宿2日目のパフォーマンス審査は、11時30分より行われる予定。

 

例年より合宿参加者が多いこともあり、初日から5名の脱落者が出たWACK合宿オーディション2022。しかし人数の問題だけではなく、候補生たちが自分たちをどれだけ曝け出して嘘なくコミュニケーションを取ることができるか、パフォーマンスをできるかが課題であることを、いきなり指摘された緊張感のある初日となった。WAggも初めて初日からの参加となったが、渡辺より厳しい言葉が飛び交うこととなり、彼女たちの置かれている現状と状況が言語化された一日となった。果たして、物語はどのように動いていくのか。

2日目は、6時30分から早朝マラソンが行われる。

取材&文:西澤裕郎
写真:外林健太

■WACKオーディション合宿2022詳細

【前半】全て見せます!WACKオーディション合宿2022完全密着 6泊7日の死闘
2022年3月20日(日)14:30〜
URL:https://live.nicovideo.jp/watch/lv336022763

【後半】全て見せます!WACKオーディション合宿2022完全密着 6泊7日の死闘
2022年3月23日(水)12:00-
URL:https://live.nicovideo.jp/watch/lv336022816

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