【連載】ロビンの青い卵より vol.10「愛するブロッコリー」

「朝起きたら、お味噌汁をつくる」

なんとなく作った、自分ルール。

作らない日もたまにあるけど、意外と続いている（し、これがまた楽しい）。

このルールを作ったのは、

「朝ご飯は食べた方がいい」

って、いろんな人に言われるけど、あまりお腹が空いていないのに食べても、なんだか身体が喜んでいる感じがしない。でも、栄養はとりたい。野菜は大好きだけど、生野菜はモリモリ食べるとなんだか（身体が）冷える。

と、いろいろと考えた結果、

「そうだ、お味噌汁を食べよう！」

という、なんともシンプルな結論に至ったからだ。

飲むというよりは、食べるくらい具はたっぷりが、我が家流。

出汁の取り方は、その日の気分に合わせて。

昆布を使ったり、頂いたおいしい出汁パックを使ったり、鰹節を電子レンジで1分チンして揉む方法を試してみたり（鰹節の水分が飛んで粉になったら、そのままダイレクトにお湯に溶かして頂くの。簡単でとっても美味しい）。

この間一番いい出汁がとれたのは、「私のあだ名はタコのひと」という、なんとも奇妙なタイトルで連載を書いたときにも登場した、近所にある面白いスーパーに寄ったときのこと。

閉店間際にお買い物したら、

「これ、おまけしとくね」

と、有難いことに、立派なあさりを頂いた翌朝。

「酒蒸しにしてもおいしいよ〜」って教えてもらったけど、お味噌汁にしてみたら、あらびっくり。

それはそれはいい出汁が出ていて、まるで老舗旅館にでも泊まりにきたのかしら？と錯覚するくらい、美味しくできたのである（自画自賛）。

出汁だけでもこんなにも楽しめるけど、具でもいろんなアレンジができるのが、お味噌汁のいいところ。

定番はワカメとお豆腐（に油揚げをいれたり、いれなかったり）。

冬になると、以前プレゼントで頂いた茅乃舎の「春菊香る蕪の味噌汁」があまりにも美味しすぎて、家でもそれを真似してカブをすりおろしたくなるし、春になると、春キャベツと新玉ねぎを入れたくなる（どちらも甘くておいしい）。

そして、ちょっとマニアックかもしれないが、我が家でたびたび食卓に運ばれるのは、

「ブロッコリーの芯と溶き卵のお味噌汁」

え？　ブロッコリーをお味噌汁に？

しかも、芯!?

そう思った、そこのあなた。騙されたと思って食べてみてください。

ブロッコリーは、芯まで美味しいのです!!!!（大興奮）

以前、ラジオの生放送中に何かの話の流れで「好きな野菜の話」になったとき、前のめりでブロッコリーの魅力を（早口で）語ってしまうほど、私はブロッコリーが大好き。

むしろブロッコリーを愛しすぎて、愛してるって最近言わなくなった私が見つけた、ブロッコリーを美味しく食べる、究極の茹で方を紹介しよう。

①ブロッコリーを買ってきたら、房の部分を下にして、水に浸す（10〜20分）。

余裕があれば、何度か水を入れ替えて、最後に水中で揺らすと汚れがしっかり取れます。余裕がなければ、気にならない程度に洗う。

②房と芯に切り分けて、芯は食べやすいように、お好みで薄く切る。

③火にかけてないフライパンに、芯を並べ、全体が浸かる程度の水を入れる（ここで小さじ１の塩も忘れずに）。

④強火にかけて沸騰したら、房も入れ、蓋をして、2分！

このときブロッコリーは全部浸かっていなくても、しっかり火が通るので安心してください。

水の量のイメージとしては、「ブロッコリーの半身浴や〜」です。

⑤ザルで水を切って、自然に冷ます。

⑥房と芯に分けて、タッパーにいれておく。

ポイントは硬い芯と房の部分を分けて入れることと、蓋をして、蒸すこと。

たっぷりのお湯で茹でるよりも、ぐっと短時間でできるし、ほどよく塩気がつくので、マヨネーズをつけなくても美味しいブロッコリーが完成します。

これをしておくだけで、目玉焼きとトマトの横に添えても、お弁当の隙間にいれても、あとからオリーブオイルとにんにくで軽く炒めてもいいし、芯の部分はごま油とラー油をかけたら、あっというまにお酒のおつまみにも。

と、いうことで、話がかなりそれてしまいましたが……。

こうして我が家はなかなかの頻度でブロッコリーを食べるので、一緒に茹でておいた芯の部分が、お味噌汁の具として、たびたび登場するのだ。

火が通っているので、朝の忙しい時に軽く温めるだけで食べられるのも嬉しいし、溶き卵との相性も抜群。

お味噌を食べることで、今流行りの腸活もできて、栄養も摂れて、いいことばかりなのであった。

あ、こんなに長々書いておいてなんですが、昨日今日とバタバタしていたので、今朝はインスタントのお味噌汁に頼ったことは、ここだけの話。