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【GANG PARADE 短期集中連載 Vol.2】ユメノユア編「自分を救ってくれた、支えてくれたのは音楽だった」

StoryWriter

「みんなの遊び場」をコンセプトに活動するWACK所属の13人組アイドル・グループGANG PARADE(以下、ギャンパレ)の1人1人のパーソナルに迫る短期集中連載がスタート。毎回1人ずつ、どんなファッションを好み、どんな音楽や漫画やゲームなどに影響を受けてきたのか、ギャンパレでの歌詞や振り付けについてなど、これまでの単独インタビューとは違った切り口からメンバーに迫る。

第2回は、ギャンパレの前身グループPOPからのオリジナルメンバーの1人であるユメノユアのパーソナルについてインタビューを敢行。彼女を形成するもっとも大きなルーツである音楽のことから、影響を受けた漫画・アニメ、ライヴハウスでの体験、自身の作詞曲のことまでじっくりと話を聞いた。

取材&文:西澤裕郎
写真:まくらあさみ


赤っぽい髪色の方が自分らしいなって

──久しぶりの個別インタビューですが、少し雰囲気が変わりましたね。

いま髪の毛を伸ばしてみているんです(笑)。

──どうして伸ばそうと思ったんですか?

メンバーに短い子も多いし、ショートよりは肩ぐらいがいいかなと思って。人生の中でもかなり長い方かなと思います。

──気分も変わるんじゃないですか?

変わりますね。短いときがちょっとボーイッシュで、今の方が女性らしさがあるから、ちゃんとしようかなとも思いますし(笑)。

──髪の色は、赤にこだわりがある?

ありますね。ショートのときは赤にこだわらない時期もあったんですけど、あのときはあの髪型だったからよかったなと思っていて。髪型も変えたのもありつつ、やっぱり落ち着くのは今の色というか。長くこの色を続けてきたっていうのもあって、自分の中でイメージが勝手に作られちゃってるのかもしれないんですけど、赤っぽい色の方が自分らしいなって。昔よりは落ち着いた赤みのある色にするようになった部分は変わってきましたね。

──StoryWriterではいつも私服で撮影させてもらっているので、普段着のこだわりや好みみたいな部分も教えてもらえたら嬉しいです。

普段は練習と家の往復が多いから、Tシャツにパンツみたいな楽な格好をしています(笑)。遠征のときも楽な格好を選んじゃいますね。今日は撮影だからワンピースにしたんですけど、こういう服装は珍しいかも。

──活動当初に比べたら、だいぶ服の雰囲気は変わったなと思います。

確かに、だいぶ変わりましたね。昔は色がついてるもので、パステルっぽい服や古着がすごく好きだったけど、今は私服も黒しか着ないですからね(笑)。

「SCHOOL OF LOCK!」が原点かもしれない

──いまギャンパレの活動がすごく忙しいと思うんですけど、どんなに忙しくてもプライベートで絶対に欠かさないことってありますか?

アニメと漫画、あと音楽のチェックかな。新譜情報はよく見ます。以前は、自分の好きな音楽だったり、ハードロック系やメロコアとかしか聴かなかったんですけど、音楽も時代とともに変わっていくから、こういう曲が流行ってるんだなとリサーチしたりして時代の変化を受け入れていて。なので、ランキングとかで音楽を聴くことが多いかもしれないですね。あと、一旦新譜の情報を見て、今週のニューリリースを聴くみたいな聴き方をしています。それと同時に、ずっと好きなバンドも変わらず追いかけている感じです。

──それはユアさんがギャンパレで音楽活動をしてることだったり、ラジオ番組「TRill MUsic」をやったりしていることも関係している?

それはありますね。ラジオをやらせてもらっているので、情報はちゃんと目にしていたいなと思っていて。世の中で流行ってるものって、みんなが好きになる要素があるから聴かれているわけですし、誰かからおすすめされたから聞くって方も最近は多いと思うんです。そこはチェックしないと置いていかれちゃう感じはするので。

──そういう聞き方をすることによって、いいなと思うようになったアーティストとか楽曲はありますか。

なんだろうなあ。でも、新たに好きになるアーティストがバンド以外の事が多くなっていて。私はバンドで育ってきたから、それが自分でちょっと寂しくて。そこの寂しさみたいなものがあってうまく発信できないところもあるんです。それこそ昔はライヴハウスに通って、新しくバンドと出会う機会をちゃんと作れていたんですけど、最近は、なかなかライヴハウスに行けない時間が続いてしまっていて。自分があまりうまく出会えていないだけだとは思うのですが、ここから新しいバンドを探したい気持ちでいますし、このバンドいいよ!って声を大にして言いたいなと思っているんです。

──ユアさんの原点にはバンドがあるんですね。

現場で観て生で聴いた音やライヴハウスの空間から音楽を好きになっていったので、そこが自分のルーツだと思っていて。それは変わらずに大事にしたいです。

──ちなみに、はじめてライヴハウスに行ったときのことって覚えていますか?

私は「SCHOOL OF LOCK!」をめっちゃ聴いていたんです。それもあって高校生くらいのとき、閃光ライオットとかに出ていた高校生のバンドとかを応援しに下北沢のライヴハウスとかに行っていました。大きいアーティストのライヴを見に行くっていうよりも、ラジオで聞いた音楽を実際見に行ってみようみたいな感じで興味を持ち始めて、そこからどんどんバンドを知っていって。ライヴハウスで知り合った友達に新しい音楽を教えてもらったり、どんどんいろんな好きなアーティストが増えていったんです。

──ラジオがユアさんに大きな影響を与えていたんですね。

ラジオでした(笑)。本当に「SCHOOL OF LOCK!」が原点かもしれない。だから、WACK所属のアーティストの子が番組に出ていたりすると正直めちゃめちゃうらやましいんです。絶対に私が一番聞いていた!と思いますし(笑)。当時聞いてた方と校長も教頭も変わってしまってるんですけど、今でも愛されてる番組だから長く続いていってほしいなと思いますね。

──それだけに、いま自分でラジオ番組をやっているのは感慨深いんじゃないですか。

すごく嬉しいですね。いまはファンの方がメインで聞いてくれてるので、もっともっと外に届いたらいいなとは思っています。もう4年目とかになるし、聞いてくださってる方がいるから番組も続けられてるので、より面白い番組にできたらいいなって考えています。

学校以外の場所にコミュニティを求めていた

──アニメと漫画は、どういう感じでチェックしているんでしょう。

「週刊少年ジャンプ」とか「週刊少年マガジン」を購読しているので、好きな漫画を毎週読むのを楽しみにしています。アニメは新シリーズが始まるとチェックして見たり、サブスクで昔のアニメを見返したりしていて。改めて日本の素晴らしいカルチャーだなと思って観ています。子供の頃からアニメも漫画も好きだったんですけど、家庭が厳し目だったから、高校生くらいで漫画とかの文化にちゃんと触れ合い始めたんです。大人にって、改めて日本ってすごいなって。海外の作品も素晴らしいんですけど、日本のアニメ技術ってすごいなって、そういうところを見ながらアニメを楽しんでいるかもしれないですね(笑)。

──純粋に楽しみつつも、一歩引いたところから楽しんでいるんですね。

日本人の繊細さが出ているんじゃないかなと思うし、そういう文化がある場所に今いることができて、触れ合う機会があるんだったら、どんどん吸収したいなと思って観ていますね。

──その中で、特に衝撃を受けたり影響を受けた作品を挙げるとしたら?

やっぱり『ハイキュー!!』かな。連載当初から読んでたわけじゃなく後追い派なんですけど、高校生が何かに熱心に打ち込んでる姿って、すごく来るものがあって。自分は部活をやっていたわけでもなくて。その代わりに音楽っていう違う楽しみがあったけど、一つのことに一生懸命真っ直ぐ戦っている姿がすごく素敵だなと思うし、大人になってから読んでもすごくいいなって思う作品の一つですね。キャラクターも素敵だし、全員個性が豊かで。他にも『鬼滅の刃』だったり、今だったら『僕のヒーローアカデミア』とか人気作品には人気の理由があるので、共感できるところがあって面白いなと思っていろいろ観ています。最近一番キテるのは『僕とロボコ』です 。メンバー内でもブームになってて(笑)。

──お話を伺うなかで、ユアさんを形成するルーツとして思春期時代の体験だったり吸収したものがあるのかなと思ったんですけど、単純にキラキラしているだけの青春ともまたちょっと違うのかなと。

ではない感じでしたね。周りは真面目な子ばかりだったり、家も学校もあまり楽しくなかったってこともあって。だからこそ外に自分の居場所とかを求めたくて、全部バレないようにやっていた感じでした。なので、ライヴハウスに行っていたのもお母さんは多分知らなかったと思います。高校時代は、学校以外の場所にコミュニティを求めてたかもしれないですね。

非現実的なところに連れてってくれるのが音楽だった

──ギャンパレにはユアさん作詞の楽曲も多数ありますが、どういうプロセスで作詞をしているかも聞かせてもらえますか?

自分が歌詞を書く上で、第1印象というのは大きくて。最初の印象を元に、そのときに思っていることを書いた曲もあれば、フィクションみたいな感じで書くときもあって、本当に曲によって書き方は違うかもしれないです。

──その中でも、ユアさんを象徴するような曲をあげるとしたら?

アイドルとしてではなく、本当の自分のドロッとした部分という意味では、「ALONE」とか「GROOVE」みたいな社会的な感じの曲に出ていると思います。日常ですれ違っていく人々やニュースに対して思ったりすることとかを書いている曲で、それはそれで私だと思っているんですけど、一番最初に書いた「Happy Lucky Kirakira Lucky」は原点かなって感じます。ライヴハウスにしか自分の居場所を感じられなかったときに、今だけこの場所だけはみんなで楽しもうよっていう気持ちと、日々の悩みとか葛藤みたいな想いを入れ込んで書いた曲で。今こうやって、ライヴのアンセムというか盛り上がる曲の一つとして迎えてもらえることがすごく嬉しいなって思っています。

 

──POP時代、まさかこのような大人数で歌い継いでいるとは当時は想像できましたか?

想像できなかったですね。曲ができたときもPOPから一変した、ある意味アイドルっぽい曲を作ろうって感じで、衣装含めて雰囲気を変えてみようって感じでやっていただいてたから。当時はお客さんもびっくりみたいな楽曲だったので(笑)

──僕も当時最初聴いたとき衝撃を受けました(笑)。

その曲が、今ライヴでみんなで踊れる曲になっていることはすごく嬉しいなって思います。

──少しずつライヴハウスでの制限も緩和されてきましたが、ユアさんの居場所を作ってくれたライヴハウスに来てくるお客さんには、ギャンパレのライヴのどういう部分を楽しんでほしいと思いますか?

アーティストとしての立場で言ったら、ギャンパレの音楽で日々のことを忘れちゃうぐらい楽しんで、今日来てよかったなと思ってもらえたらと日々思って臨んでいます。個人的なところで言ったら、私はライヴハウスで出会った仲間たちが今も大事な友達で。そういうコミュニティを作ったりするのも、ライヴハウスならではだなって思うんです。ライヴハウスの雰囲気、匂いだったりは楽しんでほしいです。来てる人たちも面白い人が多いから、そこのコミュニティみたいなものも楽しんで欲しいなって。ライヴハウス好きな個人としての意見ではありますね。

──ユアさんが、ここまで音楽を好きでいられるのってなんでだと思いますか?

一番身近にあったものが音楽だったからだと思います。お金がない若い時代、身近にあったのがラジオだった。ライヴハウスに行くにはお金がかかるけど、そういう非現実的なところに連れてってくれるのが音楽だったって経験は、理由のひとつにあるかもしれないです。自分を救ってくれて、メンタル的にきてるときとかも支えてくれたのは音楽だったし、そういう経験から今もこんなに好きなんだろうなって。

──ユアさんの居場所を作ってくれた音楽を、いま自分が発信していることに関してはどのようなことを感じていますか。

私は音楽がやりたくて、その手段の一つとしてアイドルを選んだってところもあるから、歌詞もそうだし、歌ったり発信することで、音楽が当時のめちゃくちゃ落ちてたときの自分を救ってくれたように、音楽が誰かの支えになっていたり、頑張ろうって思えるちょっとしたパワーを届けられていたらいいなって思いながら日々活動しています。

──絶対に届いていると思いますし、それがまた新しく音楽をはじめる人だったり、音楽を好きになる人たちを生み出しているんじゃないかなと思います。

自分に影響を与えてくれた音楽って忘れないじゃないですか? 全部は覚えてないかもしれないけど、サビだけだったりイントロを聴いたら、当時の風景だったりを思い出す。ギャンパレの音楽もそういうふうに誰かにとっての思い出の1ページになってくれたら嬉しいです。


GANG PARADE 短期集中連載 一覧

Vol.1 ヤママチミキ編「1人ぐらいは自分のことを必要としてくれる人がいるんだよ、って伝えたい」


■リリース情報

GANG PARADEメジャー4thシングル『Priority』
2022年11月16日(水)リリース
価格:1,100円(tax in)
品番:WPCL-13427
収録内容:
1. Priority
2. MELT

購入リンク:https://GANGPARADE.lnk.to/4thSG

メジャー4thシングル「Priority」
9月19日(月)各配信サイトにて配信開始
https://gangparade.lnk.to/Priority

■ツアー情報

〈EVERYTHING MUST GO TOUR〉

2022年9月30日(金)@愛知 THE BOTTOM LINE
開場/開演 17:30/18:30
お問い合わせ:ジェイルハウス 052-936-6041

2022年10月8日(土)@福岡 DRUM LOGOS
開場/開演 16:00/17:00
お問い合わせ:BEA 092-712-4221

2022年10月17日(月)@大阪 BIGCAT
開場/開演 17:30/18:30
お問い合わせ:サウンドクリエーター 06-6357-4400

2022年11月2日(水)@宮城 Rensa
開場/開演 17:30/18:30
お問い合わせ:G/I/P https://www.gip-web.co.jp/t/info

2022年11月10日(木)@東京 Zepp Haneda
開場/開演 17:30/18:30
お問い合わせ:KM MUSIC 045-201-9999

■イベント詳細

〈Even without BiSH, this is WACK〉
2022年11月23日(水祝)@千葉 幕張メッセイベントホール
時間:Open/Start 13:30/14:30
出演:ASP/BiS/ExWHYZ/GANG PARADE/豆柴の大群
[問] KM MUSIC 045-201-9999

料金:【通常チケット】全席指定 7,000円(税込)(入場時にドリンク代別途必要)

WACK 公式WEBサイト:https://www.wack.jp/

オフィシャルサイト:https://www.gangparade.com/

PICK UP


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