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【現地レポ】豆柴の大群なりの合宿最終発表③ーカエデフェニックス、ラストインタビュー「豆柴の大群は3年間の私の全てでした」

StoryWriter

豆柴の大群が2022年12月17日(土)、ワンマンライヴ〈WE MUST CHANGE TOUR FiNAL〉をヒューリックホール東京にて開催した。

TBS系バラエティ『水曜日のダウンタウン』の企画「MONSTER IDOL」にて誕生し、2020年10月7日にavexよりメジャーデビューした豆柴の大群。アイカ・ザ・スパイ、ナオ・オブ・ナオ、ミユキエンジェル、ハナエモンスター、カエデフェニックスの5人で活動を続けてきたが、今年11月25日にカエデフェニックスの脱退が発表され、本ライヴが現5人体制でのラスト公演となった。

同ライヴでは、12月11日から14日にかけて開催された新メンバー合宿オーディションの合格者発表も実施され、カエデのラストライヴと新メンバー発表の瞬間を満員の豆粒(※豆柴の大群ファンの総称)たちが見守った。

結果、新メンバーとしてレオナとモモカが合格。また最終的に現役メンバーの脱落者はなしという結果となったが、4人には1年間の猶予が与えられ、その期間で変化が見られなかった場合は脱退となることも伝えられた。

約3年間の活動を終え本公演をもってグループを脱退したカエデフェニックスに、特典会終わりにインタビューを行った。なお、特典会はライヴが終わった直後から豆粒の行列が耐えることなく、翌朝5時過ぎまで行われた。


INTERVIEW:カエデフェニックス

──まずは、3年間お疲れさまでした。ラストライヴと特典会が終わったばかりですが、今の気持ちを聞かせてもらえますか。

正直、辞めるっていう実感が直前まで湧かなかったんですけど、最後にライヴで40曲全曲やっているときに3年間の日々が蘇ってきて。ファンの方の表情や、ステージに一緒に立っている4人のパフォーマンスを近くで見て、これが本当に最後なんだなって実感がやっとわきました。

──いろいろな思い出があると思いますが、1番思い出深かったことを教えてもらえますか。

2020年10月に初ワンマンライヴをやったんですけど、元々5月に予定されたものが延期になった形だったので、ステージに出た瞬間の景色がすごく印象に残っています。本当に私たちのことを応援してくれる人がいるのかなってちょっと不安になっていたんですけど、直接ファンの方に会えて、この人たちのために私たちはこれから頑張っていこうと思えたんです。ファンの方の存在をちゃんと認識できたライヴでした。

──豆柴の大群の活動を始めるにあたり、カエデさんは『水曜日のダウンタウン』内の企画「MONSTER IDOL」でアイドルにかける強い想いを見せていました。この3年間振り返ってみてどんなアイドル活動になりましたか?

思っていた以上に私は不器用で、自分が憧れていたアイドル像みたいにはなれなかったんですけど、想像していたよりもアイドルの仕事は魅力的だと感じた3年間でした。WACKのアイドルってライヴが多いじゃないですか? 目の前に幸せにしたい人がいるだけで、自分たちのやりがいや生き甲斐を見つけられて。これまで私はいろいろなアイドルのオーディションを受けてきたけど、ライヴを大切にするWACKで活動できて本当によかったなって思います。

──最後のライヴで全曲披露できたことは、本当によかったですね。

本当に心残りなくやり切れたと思っています。

──今日のライヴは、カエデさんのラストライヴかつ、合宿の合格者発表の場でもありました。どのような気持ちで今日のライヴに臨まれたんでしょう。

元々このライヴが発表された時点では現体制ラストライヴという形で、私が脱退するライヴではなかったんです。未来に向けて新たに体制が変わる3年間の一区切りをつけるためのライヴだと思っていたので、自分の脱退はあまり考えないようにした方がいいと思っていたんですけど、やっぱり寂しくなっちゃって。いっぱい泣いちゃったのが悔しいです。

──悔しい?

笑顔で終わりたくて。豆柴の大群のライヴは豆粒を元気に笑顔にすることを強みにしてきたので、最後に泣いちゃったのがちょっと悔しいです。脱退ライヴというつもりでやりたくなかったし、現体性ラスト=未来に向かって変わることを示したかったので。泣いちゃったなと思いつつ、この日まで豆柴の大群でいれたことをすごく誇りに思えるライヴでした。

──最後に披露した「りスタート」で、豆粒たちがカエデさんカラーの紫のペンライトを一斉に光らせました。ステージ上でどのようなことを感じていましたか。

めちゃくちゃ綺麗で。あの光はファンの人1人1人が灯して掲げてくれる光で、愛を込めて振ってくれているのがすごく嬉しいなって思いました。私は豆柴の大群を辞める理由が自信をなくしちゃったからっていうのがあったんですけど、最後の最後で、私はこんなに愛されていたんだなってファンのみなさんから自信をもらいました。

──これが豆柴の大群のカエデフェニックスとして最後のインタビューになると思います。これまで応援してきてくれた豆粒にメッセージをもらえますか。

この世の中にたくさんのアイドルがいて、その中から豆柴の大群を見つけてくれて、好きになってくれるって本当に本当に奇跡的なことだなって思うんです。豆粒には感謝しかないです。ファンの方の愛ってアイドルにとって何よりも力になっていて。私も何度も何度も豆粒の方の愛に救われました。豆粒の方の大きな愛は、間違いなくこれからも豆柴の大群の1番大きな原動力になると思うので、格好よく進化していく6人にこれからも愛を注いで応援してくれたら本当に幸せだなって思います。

──メンバーへも伝えたいことを聞かせていただけますか。

3年間、これ以上前ないぐらい同じ時間を過ごしてきて、本当にたくさん迷惑をかけて来てしまったし、1番最後に加入して1番最初に抜ける形になってしまったのはすごく申し訳ないなと思っています。ここまで続けられたのは間違いなく4人のおかげで。正直私はみんなのために何かできたかわからなくて、それだけが心残りなんですけど本当に私は4人に救われてきました。新メンバーの2人のこともすごく支えてくれるだろうなと思うし、ずっと信じている誇りのメンバーです。一緒に活動できて本当に本当によかった。

──アドバイザーのクロちゃんに関してもメッセージをいただけますか。

豆柴の大群は、クロちゃんに選ばれたメンバーで活動しているって言われているんですけど、実は私はクロちゃんには選ばれていないんですよ。それでも私が豆柴の大群になることができたのはクロちゃんが私のことを好きになってくれたからで。多分普通にWACKのオーディションを受けていたら私は合格できていなかっただろうなって。実際5回ぐらいWACKのオーディションに落ちているんです。なので、クロちゃんがいたから私は本当にここに立てていると思っています。こんなこと言ったら営業妨害かもしれないんですけど、クロちゃんはすごくいい人なんですよ。すごく真剣に考えてくれているし、めちゃくちゃ誠実で、まっすぐ言葉をかけてくれて。クロちゃんがアドバイザーで本当によかったです。

──今日のライヴで渡辺さんが「カエデやめなくてもいいんじゃない? 残念だな」と話していました。心が揺らいだりはしなかったですか。

私は元々WACKのアイドルが好きで。WACKを全く知らないで入ったとかめちゃくちゃ言われるんですけど、そんなことはなくて。渡辺さんのお仕事や考え方に憧れて私はWACKに入ったんです。私がWACKに入りたいと思った1番大きな理由である渡辺さんがそう言ってくださったのはすごくすごく嬉しかったんですけど、すごく長い時間かけて自分で出した答えだったので、その言葉を胸に、これから私は別の道へ進んでいきたいなと思います。

──最後の質問です。カエデさんにとって豆柴の大群とは?

豆柴の大群は3年間の私の全てでした。どの時間を振り返っても豆柴の大群しかなかった。これから先の豆柴の大群は私にとっては希望です。ここから変わっていく姿を見るのがとても楽しみで。1年間という期限がある中ですごく大変だと思うんですけど、近くで見てきたからこそ4人がどれだけ輝けるのか、離れた立場だからこそすごく楽しみにしています。

取材&文:西澤裕郎


■リリース情報

豆柴の大群アルバム『タイトル未定』
2023年2月22日(水)リリース

◼︎初回生産限定盤 [CD+Blu-ray+写真集 BOX仕様](スマプラ対応)
AVCD-63420/B ¥10,000(+tax)
◼︎CD盤 [CD Only](スマプラ対応)
AVCD-63421 ¥3,000(+tax)
[CD]
新曲8曲+「桜色」+「MUST CHANGE -WE KEEP CHANGENiG-」全10曲収録
[Blu-ray]
2022年12月17日(土)開催「WE MUST CHANGE TOUR FiNAL」ヒューリックホール東京のライブ映像+副音声&ツアードキュメント等を収録予定

■ライヴ情報

〈豆柴の大群のりりりスタート〉
2023年1月6日(金)@東京・代官山UNIT
時間:OPEN 18:00 / START 19:00
料金:通常 スタンディング指定 ¥4,500(税込)

Official HP:https://mameshiba-no-taigun.jp/

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