ASPが2024年4月7日(日)、全国5箇所を巡るZeppツアー〈MARCH with ROGUES to BUDOKAN〉の初日・北海道公演を、Zepp Sapporoにて開催した。
初の日本武道館ワンマンを10月8日に開催するASP。本ツアーは、武道館のチケット購入者は無料で入場できるZeppツアー。武道館チケットを持っていなくても1円で参加ができるということで、どんなツアーなのか気になったStoryWriter編集部は、現地・札幌まで足を運んだ。その様子をレポートする。
〈MARCH with ROGUES to BUDOKAN〉初日・北海道公演
ASP、グループとしての凄みが出てきている。
札幌公演に足を運んで、素直にそう感じた。
この日は、Zeppツアー初日公演。ライブ会場の外には、たくさんのならず者たちが列を作り待っていた。筆者と同じように、どんなツアーになるのかワクワクしている様子が伝わってくるようだ。
会場に入場してまず目についたのが、「絵馬掛けどころ」。ASPの物販で絵馬を購入して、願いや想いを書いて掛けることができるようだ。すでにメンバー7人分の「武道館への願いを込めた絵馬」が掛けられていた。ASPらしくそれぞれの個性が出ていて、思わず笑ってしまった。どんな願いが書いてあるかは、ぜひ会場に足を運んで観てみてください!
そして、もう一つ気になったのは、「1円チケット」。会場後方に入口が用意されており、ドアを開けてみると、黒い弾幕で前方が覆われている。音だけを楽しむ仕組みのようだ。昼間に同会場でワンマンを行なっていたBiTE A SHOCKファンを筆頭に、何人か足を踏み入れているようだった。その光景はシュールながらも、音はバッチリ聴こえるので、ある意味で特別な経験ができそうだ。
17時少し過ぎ。ライブがスタートした。Yohji Igarashi制作の新SEに加え、映像作家OSRINが手がけた新しいオープニングムービーと演出が、ステージ後ろに掲げられたASPのロゴに照射される。サイケデリックで、エッジが効いている映像に、ならず者たちのテンションがあがる。新衣装に身を包んだ7人がステージに登場すると、「Heaven’s Seven」でライブをスタートさせた。
ならず者たちの熱気ものっけから高い。波のように揺れるならず者たちの動きと、声援は、ライブが進んでいくにつれ増していく。その象徴的な出来事が、「SEXUAL CONVERSATiON」パフォーマンス時のこと。楽曲途中でトラックが出なくなってしまう。それに怯むことなくアカペラで歌い続ける7人のメンバーたち。激しいリズムとウワモノが特徴的なリズミカルな楽曲にも関わらず、ならず者たちも手拍子でリズムを奏で、メンバーとならず者によって楽曲を完成させた絆を感じる瞬間だった。
MCでは、昨日7人でジンギスカンを食べて力を蓄えてきた話題から、ツインズがセイコーマートのキャラメルアイスバーが美味しくてジンギスカンのあと4個食べた話で盛り上がった。また、モグ・ライアンはセイコーマートのコーヒーゼリーを以前から推していたこと、ナイが雪を食べる話から「北海道の雪はおいしい」と語り笑いを誘った。
「今日は、このツアーごと盛り上げていける圧倒的な一発目を作れたらと思って、初披露の新曲持ってきました。絶対楽しめると思ってわくわくしながら持ってきた曲なので、その気持ち全部込めて披露していこうと思います」とユメカが伝え、AFJBプロデュースによる新曲「ジャ・パ・ニーズガール」を初披露。インダストリアルミュージックとダンスミュージックと可愛らしさが融合したような新機軸の楽曲に、ならず者たちは熱狂した。
ロンドンを拠点に活動する2人組ロック・ユニットWARGASMのプロデュース楽曲「MAKE A MOVE」では、OSRINの手がけた映像が加わるなど、視覚聴覚ともに迫ってくる演出が心地いい。
チッチチチーチーチーはMCで、「改めて、Zeppって、めちゃめちゃ広いなと思って。本番前にステージから後ろの壁まで歩いて数えてみたんですよ。そしたら77歩もあって。今日ここでライブするのってビビってしまった自分もいたんですけど、この歩数が100歩、200歩と大きくなっていくことを目指さないとと思っています。本当に堂々と立てる自分たちでいきたいなって思う気持ち反面、やっぱり私達7人だけじゃ足りなくて。今日ここにこの場所に足を運んでくれた皆さんの一歩が、今の私達の本当に大切なお守りです。このお守りを肌身離さずに、まずはこのツアー精一杯いきます。どうかこれからもASPと一緒にいてくれたら嬉しいです。次の曲、たくさんの感謝の気持ちを込めて歌います」と語り、「Hyper Cracker」、「拝啓 ロックスター様」を力一杯歌ってステージを後にした。
鳴り止まないアンコールの拍手に応え、再びステージに登場した7人。モグは、代表して想いを語った。
「私はならず者のことを考えている時間、すごく生きてるなって感じがするんです。ASPが毎日必死になって食らいつけていけているのは、みんなの力があるからです。そして、ライブはやっぱり一番の原動力だなって今日すごく思いました。このツアーは武道館に向けてのツアーなんですね。10月8日にASPは日本武道館に立ちます。この日はASPが結成して一番の大挑戦の日だと思います。その日まで、私も人生の一番頑張りたいけど、1人じゃなくて、このメンバーと、そしてならず者と一緒に進んでいけたら嬉しいです。このツアーの名前が、「ならず者と一緒に武道館へ」という意味なので、誰のことも置いていかないし、私達ももっとならず者に、着いていきたいって思ってもらえるように頑張っていきます。私たちここから目を離さないでいてくれたら嬉しいです」
そして、AFJBプロデュースによるもう1曲の新曲「Black Nails」を初披露。デジタルサウンド、ハードコア、ヒップホップのミクスチャー的サウンドが攻撃的で、リスナーの脳内ドーパミンを放出させるような楽曲に、フロアは大盛り上がり。そのまま最後は「M」を歌い、ならず者たちも終始、身体を動かし、声を出し、ツアー初日は幕を閉じた。
10月8日の日本武道館公演に向けて、ならず者たちとの絆をさらに深めるツアーをスタートさせたASP。実際、これまでの公演と比較しても、ならず者たちのフロアでの熱狂は、より親密で熱いものになってきている。ときには、1円席の暗幕の向こうから声も聞こえてきた。
そして、今回初披露した新曲2曲が新しい武器として加わった。まさに、いまASPは大きな熱狂を生み出し始めている。その熱狂の渦の中に、ぜひ参加してみてはいかがだろう? 筆者は自信を持って、おすすめする。4月14日(日)のZepp Nagoya公演はニコ生中継も決まったとのことなので、そちらもぜひチェックしてみてほしい。そして個人的に、絵馬もたくさん増えるといいなと思ったツアー初日だった。
取材&文:西澤裕郎
◼︎ライブ情報
「We are in BUDOKAN “The floor is all ours!!”」
2024年10月8日(火)日本武道館
開場/開演 17:30/18:30
[問]サンライズプロモーション東京
0570-00-3337(平日12:00-15:00)
https://asp-japan.tokyo/news/detail.php?id=1113419
「MARCH with ROGUES to BUDOKAN」
2024年4月7日(日)Zepp Sapporo 16:30/17:00
2024年4月14日(日)Zepp Nagoya 16:30/17:00
2024年4月21日(日)Zepp Osaka Bayside 16:30/17:00
2024年4月28日(日)Zepp Fukuoka 16:30/17:00
2024年5月5日(日)Zepp DiverCity(TOKYO) 16:30/17:30
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