【LIVE REPORT】LiVSとTHE TRAINTRAINSが下北沢で生んだ化学反応、フロアライブから空気人形ダイブまで型にハマらない2組の熱演

LiVSが2024年8月25日（日）、ツーマンライブ〈Chemistry LiVE with SW〉を東京都・下北沢MOSAiCにて開催した。

異色な組み合わせで化学反応を起こすべく、これまでMAPA、NARLOW、にっぽんワチャチャを迎え化学反応を生み出してきた同ツーマン。今回ゲストに迎えるのは、元WAgg愛の新プロジェクト、THE TRAINTRAINS。WACK退所後1年半の沈黙を破って今年5月に活動をスタートし、1stアルバム『REBELLION GIRL』のリリースに加え、完全セルフプロデュースでMVを制作するなどDIYで活動をしている。

そんな2組が30分ずつ交互に2セット=持ち時間60分ずつのライブを展開していく〈Chemistry LiVE with SW〉。果たしてどのような化学反応が起こるのか？　レポートを掲載する。

LIVE REPORT〈Chemistry LiVE with SW〉

開場時刻を5分ほど過ぎた11時5分。先行で登場したのは、THE TRAINTRAINS。ステージ上にはトランポリンが置かれており、白い可愛らしい衣装に身を包んだ愛が「BABY-BABY」を歌いながらぴょんぴょん飛び跳ねる。続く「人間失脚」では、フロアに投げ入れられたTHE TRAINTRAINSのTシャツを着た空気人形たちが宙を舞う。枠に囚われない自由なライブだ。

MCでは溢れる笑顔で、目撃者（※LiVSファンの総称）たちに、「THE TRAINTRAINS、観にきたよ！ってテイで目撃者のみなさんも観てくれたら嬉しいなと思って」と語り、現場の空気が和んだ。そして「THE TRAINTRAINSを観にきたよってテイの目撃者のみなさんと一緒にやってみたい」と、一緒にTHE TRAINTRAINSのポーズをしたり、一緒にくるくる回ったりと、一体感を作り出した。

後攻で登場したのは、LiVS。8月14日にリリースされたばかりのセカンド・アルバム『Don’t Look Back』から、「ときめき⭐︎ときめきガガーリン」を初披露。目撃者たちは大きな歓声とともに、初披露とは思えない盛り上がりで応えた。続けて同アルバムより「JUST ONCE」「CONNECT」を披露したかと思うと、ライブではお馴染みの「Shall weeee dance?」「Shooting Star」「EGO」を披露、再び新アルバムより「Don’t look Back」「WITH YOU」を熱演した。

それぞれ30分ずつのステージを終え、後半戦、再びTHE TRAINTRAINSのターンへ。すると幼稚園児の格好をした愛が登場!? さらにステージには自転車が置かれた。なんと、自転車を漕いで、すごい勢いで回る後輪をお尻で止める、というチャレンジをするという。かなりの勢いで漕いでいたため、2回ほど躊躇するも最後は思い切りよくお尻でタイヤを受け止め、チャレンジに成功した。ライブでは、LiVSの「EGO」をサプライズでカバー。目撃者たちは大きな声援で応えた。そこからは再び、トランポリンと空気人形も登場して、ロックな楽曲を全力でパフォーマンス。前半戦以上に目撃者たちの心を鷲掴みにし、ステレオタイプではない自由な発想によるライブをやり切った。

対するLiVSも前半戦とは違ったアプローチから登場。「RとC」のイントロが流れ、メンバーは客席へ登場。フロアの中心で目撃者たちとコミュニケーションをとりながら笑顔でヘッドバンキングを行った。ステージに戻ると、「Believe」「Colorful」「Preserved」「MUSiC」と畳みかけ、さらに熱気は増していった。

コンニチハクリニックがMCで、「THE TRAINTRAINSさんのパフォーマンスを観ていると、本当に自分が信じてきた音楽を大切にしていて、ステージの上でライブすることって本当に楽しいんだってことが伝わってきました。ステージの上で、全身全霊でパフォーマンスする愛さんを観ていると、改めて今日ステージの上で、みなさんの前でライブできていることって、幸せなことなんだなと思いました。LiVSは2年目になりました。みなさんの好きがつまった音楽に触れてこれからも成長していきます。愛さんのように音楽を全身で表現して、全身で歌うんだということを最後まで歌っていきます」と伝えると、ラストチャンスプロジェクトで落ちてしまった候補生から合宿の後に送られてきた手紙から誕生した楽曲「ONE」を心を込めて披露。そして、この日2回目となる「ときめき⭐︎ときめきガガーリン」を笑顔でパフォーマンスし、〈Chemistry LiVE with SW〉は幕を閉じた。

型にハマらない発想で目撃者たちに向けてエンターテインメントを繰り広げたTHE TRAINTRAINS、ロック色の強くなった新曲含む多彩な楽曲を堂々とパフォーマンスしたLiVS。それぞれの持ち味をしっかりと出し切った、この先にもっと大きな化学反応が生まれていきそうだと感じるツーマンライブだった。