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【LIVE REPORT】ASP、6人体制最後の横浜の夜「今日の最後の最後の最後まで、この6人がASPです!」

StoryWriter

ASPが2025年12月14日(日)、名古屋・大阪・横浜を巡る3都市ツアー〈ASP CRUSH Tour 2025〉のファイナル公演を、神奈川・Yokohama Bay Hallにて開催した。

本公演をもって、チッチチチーチーチーの脱退が決まっており、6人体制最後のライブには多くのならず者(※ASPファンの総称)たちが駆けつけた。本公演のレポートを掲載する。


〈ASP CRUSH Tour 2025〉ファイナル公演

6人体制で初めて巡ったツアー〈ASP CRUSH Tour 2025〉ファイナルの会場は、Yokohama Bay Hall。ASPがメジャーデビュー記念として、2022年9月に24時間イベント<24 hours ANARCHY ANARCHY SHiT SHiT PARTY PEOPLE>を開催した思い出の場所でもある。そんな縁のある会場で、6人体制ラストライブが行われた。

お馴染みのオープニングSEが流れると、ナ前ナ以、マチルダー・ツインズ、ウォンカー・ツインズ、チッチチチーチーチー、リオンタウン、イコ・ムゲンノカナタの6人がステージに登場。「BA-BY」でライブをスタートさせた。「全員あがっていこうぜ!」という叫びとともに「Black Nails」へ。激しいビートの上でならず者たちの手もあがり、落ちサビでは飛び跳ねて熱量が呼応していく。

続けて「I HATE U」を披露すると、「はじめまして、私たちASPです。よろしくお願いします」と挨拶をし、一人ずつ自己紹介。リオンが「最終日だからこそ、1分1秒大切に歌って届けていきたいと思います」と想いを語り、ライブ用にアレンジされた「TOXiC iNVASiON」へ。重低音が効いたビートの上で、6人のダンスが際立っていく。同じくライブアレンジされた「MAKE A MOVE」「TOTSUGEKI!!!!!」で魅せると、「Blueberry Gum」ではならず者たちから「ちゅっちゅっ」というコールが起こった。ピアノの音色が入りムーディーにアレンジされた「PLEASE!!!」、そこからシームレスに「Tokyo Sky Blues」へと繋げ、客席の熱狂は増していく。

MCでは、ツアーの名古屋公演と大阪公演を振り返った。中でも、セットリストもメンバーで考えたこと、いまの最新曲「BA-BY」を1曲目にやることにこだわったことを明かした。また、チッチチチーチーチーがせっかちだという話題では、お風呂の追い焚きが待てずに入ってしまうというエピソードも、和やかに語られた。

ライブは後半戦へ。「Anyway」「Heaven’s Seven」「ジャ・パ・ニーズガール」でさらに会場の熱を加速させると、インダストリアルなドラムンベース曲「SEXUAL CONVERSATiON」、1曲の中でいくつもの展開を見せるオルタナティブダンスチューン「darma」、そしてロックチューン「Too young to get it, too fast to live.」を歌い上げた。

ウォンカーが「ライブハウスには、ASPが生でやってきた理由がつまっています」と語り、ライブハウスでならず者と鼓舞しあってきたこと、そして「ASPはみなさんがいるから、今日も強気でステージに立てました」と感謝を伝えた。

そして最後は、ならず者たちのオレンジ色のサイリウムが一斉に光る中、メジャーデビュー曲「Hyper Cracker」へ。これまで何度も歌ってきたチッチチチーチーチーのロングトーンが会場いっぱいに響き渡り、6人はステージを後にした。

激しく起こるアンコールの声に応え、再びステージに颯爽と登場した6人。チーチーが最後の挨拶をした。

チーチー「私は今日が最後のライブで、もう本当に残りわずかになってしまいました。4年間、めちゃくちゃあっという間だったんですけど、今日歌ってきたどの曲にも、メンバーと、そしてならず者との思い出が詰まっていて、確かに一歩一歩歩いてきたんだなって、すごく実感をしました。はじめにチッチチチーチーチーって名前をもらった時、『まじかよ』って思って(笑)。『ほんとに?』って思ったんですけど、たくさんの人に笑われたし、たくさんの人に馬鹿にされたけど、でもメンバーだけは、『いいじゃん、最高じゃん!』って言ってくれて。そうやってこの4年間、メンバーに何度も救われて、そして、ならず者とのライブがASP人生の一番の生きる糧でした。ASPは来年、新曲を出すし、ここにいるメンバー、その曲にめちゃくちゃ必死に向き合ってるし、もう本当にかっこいい曲だし、なんといっても、ここにいるならず者には、まだまだASPを楽しんでもらわないと困りますので、これからもどうかASPをよろしくお願いします」

静かにチーチーの言葉に耳を傾けていた5人の中から、マチルダーが言葉を紡いだ。

「改めて、今日でこの6人のASPは最後になりました。私もみんなと同じように、メンバーの脱退を変化として受け取るには、すごく時間がかかると思うし、みんなの気持ち、一つ一つを言葉にしなくても、私は本当によくわかります。でも、そんな気持ちも抱えながら、今日こうして会いに来てくれたこと、たくさんのならず者が今のASP完全体を見に来てくれたこと、本当に何よりもうれしいです。今日は会いに来てくれて、ありがとうございます。

ステージに立っている私たちには、横を見たらメンバーがいて、目の前を見たら、ならず者がいつもいてくれます。ずっと目の前にならず者がいてくれているからこそ、私たちはどんな時でも前を向いて、今日ここまで来られたなと胸を張って言えるし、私は、このならず者が目いっぱい見えるこのステージ、誰にも譲りたくないなって思っています。また明日から、私たちは新しいASPを一から作っていくんですけど、あくまでも今日の続きでグループが先に進むことには変わりないと思っています。だから、これからもあなたと一緒にライブがしたいです。これからも、よろしくお願いします」

「今日の最後の最後の最後まで、この6人がASPです!」

そうマチルダーが力強く叫ぶと、疾走感に満ちた「NO COLOR S」を披露。これまで以上に大きなコールが起こる。そして最後は、Age Factoryがプロデュースした疾走感あふれるロックナンバー「Get New ミライ」へ。6人のメンバーとならず者たちは、最後の最後まで全力で同楽曲を楽しみ、6人体制最後のライブは大きなエネルギーに包まれながら幕を閉じた。

そしてASPは、年末12月31日に下北沢SHELTERにて「ASP New Single “Pipe Dream” 新曲初披露フリーライブ」の開催を発表。5人体制のASPがどのような一歩を踏み出すのか。その歩みは、まだまだ止まることはない。


〈ASP CRUSH Tour 2025〉
2025年12月14日(日)神奈川 Yokohama Bay Hall
セットリスト
1. BA-BY
2. Black Nails
3. I HATE U
4. TOXiC iNVASiON
5. MAKE A MOVE
6. TOTSUGEKI!!!!!
7. Blueberry Gum
8. PLEASE!!!
9. Tokyo Sky Blues
10. Anyway
11. Heaven’s Seven
12. ジャ・パ・ニーズガール
13. SEXUAL CONVERSATiON
14.darma
15. Too young to get it, too fast to live.
16. Hyper Cracker
EN1. NO COLOR S
EN2. Get New ミライ

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