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【現地レポ】WACK合同オーディション2026 2日目②ー英語テスト結果発表、3名の脱落者コメントを掲載

StoryWriter

取材&文:西澤裕郎
写真:外林健太

GANG PARADE、ASP、ExWHYZ、豆柴の大群などのマネジメントを行う株式会社WACKが、2025年3月22日(日)~3月28日(土)にかけて6泊7日わたり開催する合宿型合同オーディション「WACK合同オーディション2026」。

今回の合宿オーディションには、書類審査と2次オーディションを通過した21名に加え、ASPからナ前ナ以が参加している。

その様子は最終日までニコニコ生放送ですべて中継される。

StoryWriterでは合宿の様子を連日に渡り現地からレポートする。

3月22日(日)13時~「前半」:https://live.nicovideo.jp/watch/lv350108688
3月25日(水)12時~「後半」:https://live.nicovideo.jp/watch/lv350108689


3月23日(月)合宿2日目 英語テスト結果発表

朝食後、初日に行われた英語テストの結果発表が行われた。

渡辺が設定した合格ラインは80点。別軸で動いている選抜メンバー6名が一発でクリアしている点数だ。結果は、nyu-ki、タテ・マエ、リオンシティ、sayuの4名が94点でトップに並んだ一方、最下位のカエロ・オウチは33点。全体の平均は約60点だった。

答案を返しながら、渡辺は言った。「(面談で候補生が)世界行くとか言ってるじゃん。だったら英語は絶対に必要なんだよ。これ、毎日勉強してちゃんとやっていれば、中学生レベルの問題だよ。100点取っておかしくないと思う。やらない限り成功はない。ほんとにそれだけ」

自分のやりたいことの前には、やりたくないことばかりが立ちはだかる。でも、東京ドームに行くような人間は人と違う努力をするからこそ、みんながお金を払って見に来る。渡辺はそう続けた。「今の世の中は無理して頑張らなくていい、休んでいいという風潮だけど、君たちが憧れる人たちは、無理して頑張った人たちだよね。休んでいいわけないし、70点でいいわけがない」

一発アウトという言葉も出た。「デビューしちゃったら、大人は残酷で、頑張らないやつはやらない。この合宿の方がまだ優しい世界だよ」。それは脅しではなく、これ以降に待っている現実の話だった。自分に嘘をつき続けると、本当の自分がわからなくなる。情けないと思え、悔しいと思え。渡辺の言葉は初日のオリエンテーションの続きでもあった。

英語テスト結果
94点 nyu-ki/タテ・マエ/リオンシティ/sayu
89点 ウィンカー・シングル
82点 チャン・PP・マイカ
79点 RYUUSEiKO
76点 ウミムラユキ
75点 HANANOANA/mahoho
74点 ヨブ・ヨブ・ヨブ
69点 ココ・パーリー・ドコ/ベイビーチャン
67点 ムチルダー・シングル
64点 RiNARiNA
54点 ゲンジツユア
49点 レベチ・ンゲール
43点 土ノウサギ
40点 SAURi
35点 HiMAHiTO
33点 カエロ・オウチ

全体への叱咤の後、「具体的な目標を今すぐ出せる」と手を挙げたのはmahohoただ一人だった。

続いて行われた個別面談。mahohoとの時間は1時間を超えた。「私と私の好きな人と私を好きになってくれる人の希望になるアイドルになって、嫌いな世界を壊したい」という目標を彼女は持ってきた。その言葉の輪郭を渡辺が何度も問い直す。mahohoは家族のトラブルを抱えながらこの合宿に来ていた。その矛盾と葛藤を涙ながらに話した。渡辺は一切遮らなかった。急かすこともなかった。ただ聞き続けた。

「君は僕に似ている気がする」と渡辺は言った。レコード会社に全部落ちて、なんで生きているんだろうと思った時期があった。でも、その暗黒期があったから今の自分がいる。渡辺自身の話をmahohoに重ねながら語った。

ただ、渡辺の求めるものとmahohoの出す答えは、最後までかみ合わなかった。「一晩で考えた答えがこれ以外ないと言われても、俺は信念は何回も変わってきたし、たった一夜で限界を決めてほしくない。俺の需要とあなたの供給が、今は合っていないかな」。丁寧に、しかし明確に、渡辺はmahohoにノーを告げた。

「暗闇の先に光があるよ。俺が先に乗っているから言える。またいつでも来て」

mahohoはこの日脱落となった。

リオンシティは、面談の後、自ら辞退を申し出た。マラソンで2位に入り、英語テストでも94点を取った。その場その場の頑張りはできていた。しかし、目標を立て、自分を信じさせる言葉を考えようとしたとき、先を考えると頑張り続けられるのかという問いが頭を離れなかった。辞退を考えること自体が、すでに自分を信じられなくなっているということだと気づいた、と彼女は後のインタビューで話した。「アイドルに憧れて、今まで諦めずに受け続けてきた。でもこれで区切りがつけられる。自分で考えて諦めたから、後悔はないです」。昼食時、渡辺から正式に脱落がアナウンスされた。

ベイビーチャンの面談も目標設定の甘さを指摘され、それでも引き下がらなかった。渡辺は最終的にニコ生の視聴者に問いかけた。この面談の内容から、ベイビーチャンはこの1週間で「変われる」か「変われない」か。視聴者の71.7パーセントが「変われない」を選んだ。脱落が決まった。「帰りたくなかった。見学でもいいから残れないかとお願いした。復活を狙ってとかじゃなくて、渡辺さんが話す言葉が勉強になるから」と後にベイビーチャンは話した。食い下がったことへの後悔と、それでも諦めたくないという気持ちが混在した言葉だった。「絶対また挑戦します。挑戦する以外の選択肢がない」。彼女はそう語った。

2日目の午前だけで3名が脱落した。残りは18名。

候補生たちが立てる目標が「人の心を動かしたい」「世界に羽ばたきたい」という抽象的な言葉ばかりで、そこから動かない。業を煮やした渡辺は候補生のいる部屋に自ら出向いた。

「今のあなたたちの目的は、オーディションに落ちないことになってる。俺をワクワクさせてくれよ」

合格をゴールだと思っている限り、英語テストの点数も、課題曲の準備不足も、変わらない。渡辺はそう説いた。アイナ・ジ・エンドがBiSH時代の多忙な日々の中でもDTMや楽器を続け、自分の武器を磨き続けたエピソードを引き合いに出しながら、単にレッスンを受けることが努力ではないと強調した。残った18名は、再び、自分と深く向かい合い、目標設定を深め始めた。

下記、脱落者3名のコメントを掲載する。


mahoho

結構晴れやかな気持ちです。渡辺さんから「必要な期間だ」と言っていただけたし、「絶対に答えが見つかる日が来る」とも言っていただけて。諦めずに自分と向き合って、またお会いしたいと思っています。渡辺さんの考え方が好きで、そういう方に向き合ってもらえて、言葉の節々にずっと思いやりを感じていました。怖かったけど、好きになりました。目標を考える作業自体は辛くはなかったんですけど、周りの子を見たり話を聞いているうちに、みんな本当に純粋にアイドルを目指しているんだなと感じて。私は自分のメリットばかり考えていたなと思って。それはきっと今の私の地盤が固まっていなかったり、純粋にアイドルになりたいと思えない何かがまだ邪魔しているからで。だから渡辺さんも「今入ったら壊れちゃうと思う」って言ってくださったんだと思います。そういうことに気づかせてもらえる機会ってなかなかないから、貴重でありがたい時間でした。オーディションでも、契約でも、就活でも、マッチングって相手のメリットをちゃんと提示しないと、欲しい欲しいと言っているだけでは自分の思い通りにはならない。知っていたことだけど、改めて痛感させられました。また渡辺さんと何かできるチャンスがあれば、ぜひ参加したいです。絶対受かりたいという気持ちもあるけど、それよりも、自分自身が変わって、渡辺さんとまたお話したい。そう思っています。

ベイビーチャン

初日、歌の審査で歌えなくて。グループさんにも、曲を作ってくださった方にも、ファンの方にも、渡辺さんにも、全員に失礼なことをしてしまいました。それが悔しくてしょうがなくて、挽回するために自分の考えを紙に書いて面談に持っていったんですけど、考えが甘かったというか、頭が固くて、うまく伝えられなかった。全部足りなかったなってすごく思って、悔しいです。目標を書き出してみて、ずっとアイドルになりたかったけど、なぜなりたいのかを深く考えたことはあまりなかったと気づいて。自分を見つめ直せた時間だったと思います。アイドルに絶対なりたいし、アイドル以外にやりたいことがない。それは変わらないです。ここで受かるために来たし、少なからず努力もしてきたから、帰りたくなかった。脱落を言い渡されたあと、見学でもいいから残らせてもらえないかお願いしたんですけど、復活を狙ってとかそういうことじゃなくて、渡辺さんが話す言葉がすごく勉強になるから、せっかくここまで来たのにって思って。がつがつ行く方が熱意が伝わるかなと思ったんですけど、自分のことしか考えていないって言われて。結果的に失礼になっていたと思うし、もう少し考え方を改めなきゃいけないなと思います。この業界は一発アウトだよとか、120パーセント出さなきゃいけないよとか、売れるまでには10年から15年かかるよとか、たくさんのことを学びました。辛かったけど、いい経験です。もしまたチャンスがあれば、絶対挑戦します。挑戦する以外の選択肢がないです。悔しかったし、渡辺さんが「また来て」って言ってくださったから、絶対に成長して、来ます。

リオンシティ

ランニングやご飯を食べたり、その場での頑張りはできていました。でも目標を立てて、自分を信じさせる言葉を考えようとした時に、先を考えて頑張っていけるのかと思ったら、自分を信じられなくなってしまって。辞退を考え始めてしまったんですけど、それを考えている時点で、また自分を信じられなくなっていく。だから辞退を決めました。アイドルに憧れて、今までオーディションを受け続けてきたけど、これで区切りがつけられると思っています。このオーディションを受けた時点で、将来アイドルになれないまま後悔を抱えて生きていきたくないという想いがあって、最後のチャンスくらいの気持ちで応募していました。だから辞退という形を取ったことは、アイドルの夢自体を諦めることだと思っているし、その気持ちはこの先も変わらないと思います。面談してもらうたびに気づきはあったんですけど、言われてから考えると、自分で気づくべきだった内容ばかりで。だからスタートにも立てていないというか、情けなさを感じました。他の候補生たちも、走ることや食べることを辛いと思っているはずなのに、それでも諦めていない。諦めない理由がちゃんとそれぞれにあるから。そういうところが、私と違うんだと思います。今まではアイドルの人を見ると、憧れと同時に、自分がなれていないことへのマイナスな羨ましさみたいなものがありました。でも今回、自分で区切りをつけたから、そういう気持ちなしに見られるようになると思う。後悔を抱えて生きていきたくないと思って応募したから、これで後悔なく生きていけるのかなって。自分で考えて諦めた、という事実があるから、後悔はないです。


■イベント情報

2026年3月22日(日)13:00~
【前半】全て見せます!WACKオーディション合宿2026完全密着6泊7日の死闘
https://live.nicovideo.jp/watch/lv350108688

2026年3月25日(水)12:00~
【後半】全て見せます!WACKオーディション合宿2026完全密着6泊7日の死闘
https://live.nicovideo.jp/watch/lv350108689

WACK 公式WEBサイト:https://www.wack.jp/

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