【20/47】BiS、47都道府県ツアー三重編「みなさんの希望に繋がるようにやってきた」

4月15日の沖縄公演を皮切りにはじまった、BiSの47都道府県ライヴ・ツアー「I don’t know what will happen TOUR」。20箇所目となる三重公演が、2018年6月30日（土）、松坂M’AXAにて行われた。

6月2日の石川公演から採用された「Jリーグ方式」に則り、昼はBiS2nd、夜はBiS1stが、同会場、同セットリストでライヴを行った。

■BiS2nd「BiS2ndのメンバーにしかできないライヴをしています」

13時30分からライヴを行ったのは、「BiS2nd」。ペリ・ウブ、アヤ・エイトプリンス、キカ・フロント・フロンタール、YUiNA EMPiRE、ムロパナコ 、ミュークラブの６人。

「gives」で始まり４曲を歌うと、６人の自己紹介を行なった。赤福のパッケージのペイントをしたキカ・フロント・フロンタールをはじめ６人が挨拶をすると、ペリ・ウブが「Hi. I’m teacher.」と英語で話しはじめる展開に突入。「This is English class. Are you ready? OK. Repeat after me」と英会話の授業的に単語を述べ、それに応えて研究員（※BiSファンの呼称）たちが単語を復唱。「松阪牛」「赤福餅」「伊勢海老」「長島スパーランド」と三重名物を述べたあと「My lxxx」と曲名をリピートし「My lxxx」へ。一気に中盤戦を駆け抜けると、YUiNA EMPiREがMCを行なった。

YUiNA EMPiRE「今日は6月30日です。気づけばもう、明日から7月がはじまっちゃいます。私とムロとミューが新メンバーとしてBiS2ndに加入してお披露目を迎えた6月2日から約１ヶ月が経ちました。こうやってみんなと一緒に全国ツアーを回ったり、毎回反省して、練習して、毎日のようにみんなと一緒に過ごして、メンバーのおもしろいとか、好きなところがいっぱい発見できています。BiSの日々は、毎日が本当に濃くて、きっとあっという間に９月の新しい体制になってしまうのかなと、ふと思うとさみしくなるんですけど、だからこそ今のBiS2ndのメンバーで、BiS2ndのメンバーにしかできないライヴをしています。今日のBiS2ndを、みんなに観にきてもらえて本当に嬉しいです。ありがとうございます。このあとも今日だけのBiS2nd一瞬一瞬を目に焼き付けていってください！」

そして、シングル曲を中心としたアッパーな楽曲を駆け抜け本編が終了。アンコールに登場した６人。キカがマイクを握った。

キカ・フロント・フロンタール「私はBiSのライヴが大好きです。でも、この47都道府県ツアーがあることは当たり前ではありません。それはこうやって待ってくれているみんながいるからです。待ってくれていて本当にありがとうございます。BiSは、ツアー名に掲げている通り、「I don’t know what will happen」、なにが起こるかわかりません。でも何が起こるかわからなくても、どんな壁も打ちのめして、このみんなで突き進んでいきます。どうかこれからもBiSを見逃さないでください」

そして、7月4日発売の新曲「Don’t miss it!!」、BiSはじまりの曲「BiSBiS」を披露。会場の熱気とともに、BiS2ndのライヴは幕を閉じた。

■BiS1st「どれだけこの４人が伝説を残せるか」

19時30分からライヴを行ったのは、「BiS1st」。パン・ルナリーフィ、ゴ・ジーラ、ネル・ネール、トリアエズ・ハナの４人だ。

BiS2ndと同じく「gives」からスタート。４曲を歌い自己紹介をすると、ネル・ネールが「松坂牛買ってくれませんか。でもお金がないんです。お金はなくても、心は豊かにすることはできます。私たちがしてみせる！　今日１日まだまだ終わりませんので、みなさん、どうぞ、楽しんでいってください」と客席を盛り上げ「My lxxx」へ。

新旧BiSの楽曲を織り交ぜてパフォーマンスをし、この日のMCはゴ・ジーラが行なった。

ゴ・ジーラ「三重のみなさん、元気ですか？　元気があれば（なんでもできる！）そうですね。私もそう思います。今日は三重県ですね。私ゴ・ジーラ、小学生のときに修学旅行で志摩スペイン村に来ていたんですよ。そんときは口あけてアホみたいに一生懸命走り回って遊んでいたんですけど、そのとき６年生で、未来とか大人になったらどうなるんだろうとか考えていたし、もう一生来ることはないと思っていたのを思い出して。私、友達がいなかったし１人だし嫌な思い出しかなかったので、もう来ることないやろうなと思っていて、さよなら三重県って思っていたんですよ。そしたら、まさかなんとなんとこんな楽しいライヴで三重県に戻ってくることができました。ありがとうございます。

本当に私みたいに友達がいなくても、こうやって成長したら、すごい楽しく過ごせていたりもします。人生何が起こるかわからないし、何がきっかけになるかわからなくて、もしかしたら、その日が人生の大きな転機につながっているかもしれない。本当に何が起こるかわからないと痛感した今日このごろであります。そして、私たちBiSが今日この三重県に、ライヴを観てくれているみなさんの希望に繋がるようにやってきました。だから今日は最後まで絶対に見逃さないでください。人生は不思議なことの連続です。今日私たちのライヴを見てくださったみなさんの未来はきっと何か変わっているはずです。人生はミステリー」

そのまま「ミステリアスホール」、シングル曲を中心とした楽曲で一層会場を熱気に包み、本編は終了。アンコールに応え、再びステージに登場した４人。パン・ルナリーフィがMCを行った。

パン・ルナリーフィ「私たちは、この４人のBiS1stとして三重県に来るのを、今日までずっとずっと楽しみにしていました。お待たせしました。この４人がBiS1stになって、まだ１ヶ月も経っていないという事実に毎日びっくりしながらも、１ヶ月しか経っていないのに、こんなにも私はBiS1stが大好きになりました。この４人でBiS1stとして活動できるのは残り２ヶ月とわかっている中で、この４人で三重県に来ることができて嬉しいし、この４人で三重に来るのは最初で最後です。この４人で残り２ヶ月とわかっている中で、どれだけこの４人が伝説を残せるか。がんばりたいと思っています。

私は１秒でも早く最強の人になりたくて、昨日とか先週の自分がすごく恥ずかしくなるくらい毎日進化していきたいです。それをたくさん見ていてほしいし、見ているからこそ私が成長したということがみんなに伝わって、みんなもがんばろうと思ってもらえるように、私ががんばりたいと思っています。今日でBiS1stが三重に来るのは最初で最後だけど、もっともっとBiSはでかくなって絶対にまた戻ってくるので、今のBiS1stやこれからのBiSや全部、私たち個人個人もずっと見逃さないでいてください」

そして、新曲「Don’t miss it!!」、BiSはじまりの曲「BiSBiS」を全力で披露し、BiS1stのライヴは幕を閉じた。

文：西澤裕郎
写真：外林健太