【22/47】BiS、47都道府県ツアー茨城編「ただ争うのではなくて、みんなで笑顔で終わりたい」

４月15日の沖縄公演を皮切りにはじまった、BiSの47都道府県ライヴ・ツアー「I don’t know what will happen TOUR」。22箇所目となる茨城公演が、2018年７月７日（土）、水戸ライトハウスにて行われた。

６月２日の石川公演から採用された「Jリーグ方式」に則り、昼はBiS2nd、夜はBiS1stが、同会場でライヴを行った。

■BiS2nd「BiSが生きがいになってもらいたい」

13時30分から、ペリ・ウブ、アヤ・エイトプリンス、キカ・フロント・フロンタール、YUiNA EMPiRE、ムロパナコ 、ミュークラブの６人からなる「BiS2nd」がライヴを行った。

新生BiSのアンセム曲「gives」でスタートし、続けざまに４曲を歌うと、アヤが「茨城県にお集まりのみなさん、元気ですかー？」と会場を盛り上げ、６人による自己紹介をした。ペリが英語で「Hi. I’m teacher」と切り出すと、「Repeat after me」と「水戸黄門」や「納豆」、「ロッキンジャパンフェスティバル」など、茨城にゆかりのある単語を研究員（※BiSファンの呼称）にリピートさせ、「My lxxx」へ。そこから中盤戦を一気に駆け抜け、キカがMCを行なった。

キカ・フロント・フロンタール「私は昔、アイドルオタクでした。実はここ、水戸ライトハウスにも遠征したことがあって、ほぼお給料を全部つぎ込むくらい熱中していました。それがなにより幸せで、アイドル最高、大好きって心の底から思っていたんです。いま私BiSなので、BiSでそうなりたい。みんなにとって何より幸せで、BiSが生きる糧になりたいと思っています。一緒にライヴして、こんなに汗だくになって、声を出して、笑顔になって、こんなに最高な空間を作れて、ライヴが終わったあとに、ああ生きているって感じがする、明日もがんばろうって思ってもらえるような存在に、みんなにとってBiSがそうであってほしいなと思って日々を過ごしています。このツアーの名前のように「I don’t know what will happen」、何が起こるかわかりません。人生楽ありゃ苦もあるさ。本当に人生はミステリーです。でも私たちはここからみなさんに歌を届けることは変わりありません。未来は手の中にあります」

そのまま「ミステリアスホール」、シングル曲を中心としたアッパーな楽曲で客席を盛り上げ本編は終了。アンコールに応えて６人が再登場すると、YUiNA EMPiREがMCをした。

YUiNA EMPiRE「今日は7月7日、七夕の日です。みなさんはもう星にお願いごとしましたか？　七夕といえば、織姫と彦星のお話ですが、中国では七夕の日は１年に１度の巡り合いの日と考えたことから物語が作られたそうです。そんな素敵な七夕の日に、BiSと、今日水戸ライトハウスに来てくれたみんなが巡り会えて本当に嬉しいです。巡り合ってくれてありがとうございます。今日は、ここに来てくれたあなたがお願いごとを叶えるために、明日からがんばって生きていく力とか勇気とか元気を持ち帰ってほしくて、BiSが生きがいになってもらいたいと思って、みんなライヴをしています。私たちの想いが届きますように。また水戸で会いましょう」

そして、新曲「Don’t miss it!!」、BiSはじまりの曲「BiSBiS」を披露し、会場の熱気とともに、BiS2ndの気合いの入ったライヴは幕を閉じた。

■BiS1st「10人の中で埋もれない存在になりたい」

19時30分からは、パン・ルナリーフィ、ゴ・ジーラ、ネル・ネール、トリアエズ・ハナの４人からなる「BiS1st」がライヴを行った。

４人のメンバーが登場し、BiS2ndと同じく「gives」からスタート。４曲を歌い、自己紹介をすると、ゴ・ジーラが「みなさん、七夕ですね！　織姫と彦星が出会う日ですね！　今日はきっとみなさんの願いが叶うと思います。そんな日にするので、ライヴはまだまだ始まったばかり。私たちのライヴに願いを馳せて、どうぞ最後まで楽しんでいってください。星の夜に、願いを込めて」と「My lxxx」へ。

そこから新旧BiSの楽曲を織り交ぜパフォーマンスをし、ネル・ネールがMCを行なった。

ネル・ネール「ところで、みなさん。今日はなんの日か知っていますか？　実は私の誕生日なんです。嘘です。そうです、七夕です。みなさんは何か願い事とかあります？　私はみんなに幸せになってほしいから、ノーベル平和賞がほしいです。１億円がもらえるんですよ（笑）。最近、いろいろ私は人生を考えていた。みんな、たまに人生を考えませんか？　そう、結果私はやはり、みんなに幸せになってもらいたい。幸せの形は人それぞれだけど、私たちのやるライヴでみんなを幸せにしたい。だから、みんな今日は一緒に幸せになろうぜーー！　今日１日まだまだ終わらないので、みささん楽しんでいこうぜ」

その勢いのまま「ミステリアスホール」、「primal.」、そして新生BiSのシングル曲を中心とした楽曲で駆け抜け本編は終了。アンコールに応え、再びステージに登場した４人。トリアエズ・ハナがMCを行った。

トリアエズ・ハナ「私は約１ヶ月前のMCで「いまの４人のBiS1stを伝説にしたい」って言いました。前の5人体制のインタビューで「この５人を伝説にしたい」っていうのを読んで、負けたくないと思ってそう言いました。当たり前のことなんですけど、先輩たちは普段とかライヴとか私生活でも、すごいなと思うことがたくさんあるわけで、前は超えるとかそういうのを思えなかったというか、すごすぎるなと思っていました。でも今は超えるとかじゃなくて。BiSって、みんな違ってみんないいみたいな集団じゃないですか。個性がみなさん強い素敵なグループだと思うんですけど、その中で超えるとか超えないとかじゃなくて、私という立場を確立したいなって最近は思っております。歌姫になりたいっていっているのも、いろいろ考えたら同じようなことかなと思って、10人の中で埋もれない存在になりたいと私は思っています。《BiS LEAGE》でいろいろ戦うわけですが、ただ争うのではなくて、みんなで笑顔で終わりたい。応援してくれている人たちも、メンバーも悲しむとか苦しむとか、そういうためにやっているわけじゃないと思ったので、みんなで笑顔でいきましょう。あと2曲全力で笑って終わりましょう」

そのMCに応えるように盛り上がりを見せる中、新曲「Don’t miss it!!」、「BiSBiS」を全力で披露し、BiS1stのライヴは幕を閉じた。

文：西澤裕郎
写真：外林健太